はじめに
今回はサングラスの選び方についてまとめます。
サングラスを使うの目的
主なサングラスを使う目的は下記の2つ
・紫外線などの有害な光から目を守る
・目を物理攻撃から守る
アウトドアに行くと、目が痛くなります。
これは紫外線による目のダメージが原因です。
また、光以外にも物理的に目を守る効果があります。
(虫、風で飛んできた砂利や枝、水しぶき、など)
有害な光について
目に有害と言われてる光は下記の2つ。
・紫外線
・ブルーライト
これは太陽から出でる、地表に届く波長の短い電磁波です。
◆電磁波
【放射線(γ線、X線など)】
・10nm以下の波
・波長が短い分、素早く動かないといけないのでエネルギーが高い
・人体に当たると細胞にダメージが行く(超有害)
・波長が短いので良く動く → 大気の分子などに当たって散る
・太陽光の放射線は、地球の磁場や大気に遮られている
【紫外線】
・380~420nm以下の波(場所で定義が異なる)
・放射線より波長が大きい
・地球に届く
・エネルギーが強く有害(日焼け、シミ、シワ、白内障などの原因になる)
【可視光線】
・400~780nmの波
・人が色を見るために使っている
・380~500nmの青い光をブルーライトと呼ぶ
・液晶から出るブルーライトは睡眠のリズムを狂わして有害
【赤外線】
・780~800nm以上
・波長が長すぎて、人の目で見れなくなる
・リモコンなどに使われる
・熱を作る力があり、暖房器具に使われる
【マイクロ波】
・1mm以上の波
・より熱する力が強い
・電子レンジなどに使われる
【電波】
・10cm以上の波
・ラジオ、テレビなどに使われる
サングラスで問題になるのは有害な短波長「紫外線」と「ブルーライト」です。
この2つの呼び方をもう少し掘り下げます。
◆有害な短波長の呼び方(波長の定義は諸説あり)
【UVC】
・100~280nm
・確実に有害だが、オゾン層に弾かれ、地球にはあまり届かない。
【UVB】
・280~315nm
・ここから地球に届き始める
・波長が短いので有害性が高い
・肌に届くと、波長が短く表皮の部分で止まる
・皮の細胞がダメージを受け、肌が黒くなる
・シミ、そばかすなどの原因になる
【UVA】
・315~400nm
・UVBよりも地球に届きやすい=大量に来る
・波長が長く、貫通力が高い
・雲や窓ガラスも貫通する
・表皮も貫通し、真皮にダメージを与える
・真皮 = 肌の土台に影響 = しわ、たるみの原因になる
・有害性で言えば、UVBの方が上
【HEV】
・400~420nm
・人間には強い青、暗い青の光として見える
・高エネルギー可視光線とも呼ばれる
・貫通力がより高く、目の奥や肌の真皮を超えたコラーゲンに影響を与える
・視力低下、失明の原因と言われている(加齢性黄斑変性など)
【ブルーライト】
・380~500nm
・青~緑色の可視光線
・睡眠リズムを狂わすなどの悪影響がある
・ブルーライトカットを入れると、青~緑の色が失われる
・黄色っぽく写り、正しい色が見れなくなるので注意
以上が、有害な光です。
サングラスを選ぶ指標
目を守るという点で、重要になるのは下記の3つ。
・紫外線のカット率(量)
・カットできる波長(範囲)
・可視光線の吸収率(瞳孔の開き具合)
・フィット感とレンズの大きさ
他は、使い勝手の問題になります。
こちらを1つ1つ見ていきます。
紫外線のカット率(重要)
カットできる”量”を表してます。
なるべくカット量が多いモノを選びます。
※UVカット率99%と紫外線透過率1%は同じです。
どちらも紫外線を99%カットできることを表しています。
カットでできる波長(重要)
サングラスのカットできる波長の範囲です。
なるべく数字が多きく、範囲が広い物を選びます。
一般的なサングラスはUV400が多いです。(400nmまでカット可能)
しっかりした所では、より広い範囲のUV420に対応してます。
UV420は、HEVと呼ばれる事もあります。
「HEV」や「UV420」と書かれたものを選べば基本は外れません。
可視光線の吸収率(重要)
可視光線の吸収率が高いと暗く、黒っぽい見た目のサングラスになります。
目の保護という点では、なるべく色の無い、可視光線の吸収率の低いサングラスを選びます。
暗い色のサングラスは、目に届く光の量を減らします。
そして、目がしっかり見えるように、光を取り入れようと瞳孔が開きます。
瞳孔が開くと、目の奥にダメージが行きやすくなります。
フィット感とレンズの大きさ(重要)
紫外線は、目の正面からだけではなく上下左右からも入ります。
そのため、メガネと顔の間にある保護されて無い範囲を減らす事が大切です。
できるだけ、レンズが大きく顔の形にフィットしたメガネを選びます。
偏光対応かどうか
偏光レンズは光の反射を抑えることができます。(抑えるだけで、消えるわけでは無い)
釣り関係やボートの運転手は、水面や水中が見やすくなるのでおすすめ。
マリンレジャー、ダイビングなどでは「あった方がうれしい」ぐらいの機能です。
価格
予算を上げれば、良い物が手に入ります。
普段使い、日常で使うぐらいなら高い方をおすすめします。
が、マリンスポーツなどで、傷が入ったり、無すリスクが多いのであれば…
低予算のモノを選ぶのも手。
色、デザイン
最後は見た目です。
見た目にどこまで妥協するかは、各自の美的感覚にまかせます。
おすすめサングラス(レンズ名で表記)
Amazonで買えるモノから、UV420までカット対応を基準に2つ選んでみました。
アイケアグラス プレミアム
コスパ良く、良いサングラスを使いたいならコレ。
医療系で使われるレンズで、他より曇りにくいようです。
それよりうれしいポイントが… 「コスパがいい事」です。
予算3000~4000で買えます。
個人的なおすすめは、こちらの「ピュアグレー」というカラーです。
HEV(UV420)のカット率は下がりますが… 可視光透過率が上がり、瞳孔を絞れます。
◆ アイケアグラス プレミアムのサングラスの特徴
【メリット】
・曇りにくい
・コスパが良い
【デメリット】
・可視光透過率が低い → その分瞳孔が開いて目の奥にダメージがいきやすい
個人的に、マリンレジャーなら無くしたり、損傷するリスクがあるので…
ある程度高性能かる、安価なモノが良いかと思います。
グラスの目の所に傷が行くだけで使えなくなりますし…。
ルティーナ
本気で目の保護をしたいならコレ。
「ルティーナ」はUV対策系の中で、現状一番良いモノだと思います。
この可視光透過率で、HEV(UV420)94%カットと驚きの性能。
1~2万しますが、目の保護という観点では、これが一番いいと思います。
◆ ルティーナのサングラスの特徴
【メリット】
・可視光透過率が高い → 瞳孔が絞られ、目の奥にダメージが行きにくい
【デメリット】
・値段が高い
また、オーマイグラスというメーカーでは”度付き”メガネのルティーナ化に対応してます。
メガネユーザーの方や、よりデザインなどにこだわりたい方はこちらもおすすめ。
あとは考え方や使用頻度の問題です。
・たまに旅行で海に行く → 安価な方でいい
・毎日、漁船に乗って日差しを浴びる → 高い方がおすすめ
私は海用で、落としたらショック。
また日常的に屋外に出る予定は無いので… 「アイケアグラス プレミアム」を選びました。
…一般的なサングラスよりは目に優しいはず。
おまけ:アイケアグラスのレビュー
こちらのサングラスを買ったのでレビューをまとめます。
色はピュアグレーを選びました。
◆色と性能について
・ピュアグレー _HEVカット率78% _可視光透過率40%
・オリーブグレー _HEVカット率91% _可視光透過率15%
HEVカット率はオリーブグレーの方が上です。
が、可視光透過率が低くです。
なので、瞳孔が開き目にダメージが行きそうなのでピュアグレーを選びました。
梱包や内容物について
箱は普通の箱。
角に折れ目や傷があって安っぽさがあります。
中身はこちら。
説明書、メガネ入れ(メガネ拭きにもなる)、サングラスが入ってました。
この紙で、中の材質が「ポリカ―ボネット」ということが分かります。
全体的に安っぽさはあります。
が、押さえると所は抑えてます。
以上が梱包のレビューです。
サングラスのレビュー
可視光透過率40%は結構見えます。
夏の日差しだと、少し暗くなってちょうどいいぐらいです。
このサングラスの最大のメリットであり、デメリットは端。
目の下、目の横の光もちゃんとカバーしてくれることがメリット。
しかし、かけた時にここに視界の歪みが発生します。
これが気になる人は気になります。(慣れれば平気です)
先ほどの装着プレビューのフチの所を見てください。
このような視界の歪みが発生します。
フレームはこのような形です。
シンプルで自然、装着しても違和感がないです。
正面の見た目はこちら。
ハの字状に広がった四角形みたいな見た目になります。
デザインはおしゃれ系では無いです。
無骨で作業用感、機能性重視の商品感があります。
以上がサングラスのレビューです。
サングラスケースのレビュー
青色はサングラスケースは全体がメガネ拭きの素材で出来てきてます。
これが結構便利です。
が、かなりキツキツで入れにくいです。
あと、最初の方は入れると細かなゴミが付きます。
このケースは正直、おまけ程度のモノという印象。
あるなら別のケースを使う+小さなメガネ拭きを入れるのがおすすめ。
また、ケースが布素材なので折れるのではという不安があります。
これに入るか分かりませんが…
こんな感じのモノを用意するのがおすすめ。
まとめ
今回は、サングラスの選び方をまとめました。
・紫外線カット率はなるべく高いモノを選ぶ
・UV420、HEV対応のレンズがおすすめ
・可視光線カット率はなるべく低い物を選ぶ
・レンズはなるべく大きく、自分の顔にフィットしたものを選ぶ
・あとは、予算や見た目の問題
また、ほかにもアウトドア関係のことをまとめてます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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