はじめに
今回は、Quixel Mixerの利用規約について解説します。
※本記事は、2021/03/26に動画として制作したこちらの内容を要約+文字化したものとなります。
こちらの引用元として紹介している「QUIXEL フォーラム」は終了したので、この記事でまとめ直しました。
情報は古いし、フォーラムは消えてますが…
ソフト全体の大きな利用規約は途中で変わる事は無いので大丈夫だと思います。
(というより、後で変えられると各方面で法律バトル的に困ります)
Quixel Mixerの利用規約について
Quixel Mixerの利用規約は2つの要素について考える必要があります。
・1つ目は「Quixel Mixer "自体" のライセンス」
・2つ目は「Quixel Mixerの中にある素材のライセンス」
この2つの問題があり、話がややこしい事になってます。
Quixel Mixer自体は無料で商業利用可能です。
ここは明確でわかりやすいですが、中にある素材の扱いが複雑で分かりにくい事になっていきます。
↑このソフト “自体” は無料で、商業利用可。
製作した素材も配布可能。
Quixel Mixer内の素材の利用規約
Quixel Mixer内の素材は「付属素材」と「Megasca素材」利用規約で利用規約が分かれます。
この2つについて見ていきます。
付属素材の利用規約
“初期状態”のLocal Libraryの所の素材はQuixel Mixerの一部として扱われるようです。
なので、ここの素材であれは3Dモデルのテクスチャとして利用、販売可能のようです。
◆付属素材のライセンス
・ここもQuixel Mixerの一部という扱い
・この範囲の素材であれば、テクスチャとして使用した3Dモデルも販売可能
・ただし、完全に同一に近い状態や、そのままの状態のデータの再配布はNG
(これをUE5などでは「生のアセット素材を配布せず、アセット以上の価値を提供すれば販売、商業利用可能」と表現してます)
生のアセット素材を配布するのはNGなので、ここの素材を組み合わせたマテリアルやプロジェクトファイルなどは、配布データにそのアセットが含まれていれば販売NGだと思われます。
(素材のリンクであればok、素材の埋め込みはNGと解釈してます)
詳しくは、公式サイトに英語でお問合せするのが確実です。
Megasca素材
「Megascan素材」はOnlineの所にある素材です。これはUE5素材集の1つになります。
なので、こちらは… Quixel Mixerと別のライセンスが適用されます。
◆Megascanのライセンス
・ここの素材は著作権が譲渡されない
・ここの素材を組み込んだ "3Dデータの販売" はNG
・ここの素材を組み込んだ "テクスチャデータの販売" もNG
(VRChat向けモデルなどの3D素材として配布すると、ライセンスが2重にかかって
ややこしくなるのが理由と思われる)
・Megascansの素材はUE5で作るゲームや映画や静止画などの「画像として」なら使用できる
(おそらく、画像"素材"としての配布はNG)
要約すると、ここの素材をつかって “素材” を作る事はNGになります。
この点だけ注意してください。
…といいつつも、色々グレーや曖昧な線引きがあると思うので
細かい事は公式にお問合せするのが確実です。
ライセンスの確認先
現状の主なライセンスの確認先は「英語のサイトやフォーラム」と「お問合せ」になります。
ここでは、この記事を書く上で参考にしたサイトを紹介します。
ーーーーー
参照元:https://help.quixel.com/hc/en-us/articles/115000599329-What-is-the-difference-between-the-licenses-
ここから分かる事
→ Quixel Mixerで作成したテクスチャを共有または販売する事は可能
→ Megascans テクスチャを使用すると、Quixel Mixer で作成されたテクスチャを共有または販売はNG
ーーーーー
参照元:https://forums.unrealengine.com/t/using-quixel-megascans-in-assets-licensed/139866
ここからわかる事
→ Mixer を使用して、完全に自分の意志で開発したモデル/テクスチャを販売および再販することが可能
→ Mixer の組み込みスマート マテリアルを使用してテクスチャ化されたオブジェクトも同様に販売
→ Megascans データを使用したアセットの販売はNG
ーーーーー
現状、「QUIXEL フォーラム」が終了したので公に出回ってる情報が少なくなってます。
気になる事があれば、DeepLなどで翻訳し、公式サイトから英文で直接お問い合わせした方が良いです。
※また、一番最初に紹介したライセンスの動画は私がお問合せした際の内容が入ってます。
自分で情報を探す方法
こちらのページにアクセス。
ここで「Quixel Mixer License」などの自分が知りたい情報を “英語で” 入力。
あとは、WEBブラウザの翻訳機能を使って日本語化して調べます。
(Google Chromeの場合、右クリック → 「日本語に翻訳」が使えます)
公式サイトへのお問合せ方法
こちらのアドレスを開き、Epic Gamesのアカウントでログインするとお問合せ画面が出てきます。
まとめ
今回はQuixel Mixerの利用規約について解説しました。
・Quixel Mixer本体とQuixel Mixer内で使える素材でライセンスが異なる
・使える素材は最初から入っている「付属素材」と「Magascanの素材」の2つに分かれる
・付属素材であれば、3Dモデルなどテクスチャ制作 → そのモデル販売が可能
・Magascan素材であれば、テクスチャなどに利用 → そのモデル販売はNGになるので注意
・この2つ違いの特徴は素材を使って “素材を” 作れない事
・昔の「QUIXEL フォーラム」が終了して、現状情報が少ない
・気になったことがあれば、公式サイトにお問い合わせするのが確実
また、他にも3DCGについてまとめてます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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