はじめに
今回は初心者向けに、レジンのおすすめ材料と機材について紹介します。
レジン未経験の私が始めるにあたってまとめた内容になります。
商品選択で迷った時のおすすめサイト
サクラレビューチェッカーというサイトがあります。
こちらが非常におすすめ。
Amazonや楽天やYahooショッピングで商品を調べるより、
最初にここで調べた方が良い物に行きつきやすいです。
おすすめ材料
初心者向けセットでおすすめなのは、下記の2つ。
・パジコ レジン「モールドセット 」
・宝石の雫「基本12色セット」
この2つさえあれば、ひとまず固形物を作れます。
私が買ったのもこのセットです。
パジコセットにある、この冊子がとても良いです。
「で、レジンってどうやって始めるの?」という疑問を解決してくれます。
ちなみに、330円ぐらいで別売りされてます。
始め方は… ググったり、レジンの本見たらいいだけですが。
初心者向けに要点がまとまっててよかったので紹介。
ここからは… 素材について、より細かく考えたい人向けにまとめていきます。
レジン液について
レジンのクォリティはレジン液で決まります。
後はセンス。
この、原材料費が安いレジンを使うと… 太陽光で黄ばむリスクが出てきます。
そこでおすすめ、定番アイテムとして使われるのが「星の雫」のようです。
この、星の雫は黄ばみにくい事で評価されてます。(参考記事)
液はこちらがおすすめ。
大きな作品を作る場合
大量のレジンを使って、机を作る猛者が居ます。
この机の青い所がレジンです。
このような作品を作る人は… 光で効果するレジンは使えません。
混ぜて流してる間に太陽光などで固まる問題が出てきます。
そこで使われるのが… 2つの液を混ぜるタイプの「エポキシレジン」です。
4kgや20kgといった単位で買えます。
おすすめは「フローレスレジン」です。
ユーザーが多く、こちらの実験記事を見ると、黄変しにくいようです。
レジンスターターキットについて
初めてなら、星の雫のメーカー、PADICOが用意したスターターキットがおすすめ。
・トライアル = 型無し、LEDなし、予算2000円ぐらい。
・モールドセット = 型付き、LEDあり、予算4000円ぐらい。
パジコ氏の値付けが謎。
Amazon氏はなぜか高い。(5500円で売られてる)
私は3,800円ぐらいで買ったのですが…
たぶん、知らない間にセールが重なった…?
LEDライトは単品で800円ぐらいです。
なので、トライアル + LEDを買うと… 予算2800円ぐらい。
そして、モールドの相場は… 小さいので500円、大きいので1000~2000円。
→ 結局同じぐらいの値段になっていきます。
つまり、最後はモールドの好みの問題になります。
↓このセットは変ったモールドに留め具がついて1000円ぐらいなのでおすすめ。
トライアル+LED+モールドを分けて買うメリットは、変わった型を選べる事。
ただし… 大量の液を消費するモールドが多い傾向なので初心者向けでは無いです。
難しい事を考えたくない方、パジコ統一の安心感が欲しい方は「モールドセット」で良いと思います。
着色剤について
初心者は「パジコ製品」でそろえるのが無難。
「宝石の雫」が綺麗な色が出ると定評です。
他にも「タミヤ エナメル塗料」や「アクリル絵の具」などで色付けできます。
このあたりから、レジン作家の「素材の模索」の世界になってきます。(参考)
・エナメル塗料:そこそこ透明だが宝石の雫の方が綺麗
・アクリル:不透明感、濁りが出る
…初手は「宝石の雫」が無難。
留め方について
レジンで固形物を作っても… 何かしらの「留め処理」を行わなければオブジェにしかなりません。
この、アクセサリーにする為の留め具について見ていきます。
私は、穴あけ+9ピン派ですが…
このあたりは作りたい物のデザインや用途に合わせて
変える形になります。
穴あけ不要の留め具
留め具の事を「ヒートン」と呼びます。
主な、穴あけ不要な留め具は下記の2つ。
・クランクヒートン
・貼り付け用ヒートン
【クランクヒートン】
パジコが作った留め具です。
初心者向けで、これをモールドの上に置くだけで留めれます。
デメリットは割高な事、10個500円ぐらいなので、1ピン50円。
※他の留め方だと1ピン10円以下になります。
【貼り付け用ヒートン】
貼り付けて、レジンを塗って硬化させるヒートン。
デメリットは強度が弱い事。
以上が、穴あけ不要の留め具です。
穴をあけて留める方法
一般的なレジン留めの手法です。
ドリルで穴あけます。
穴の大きさは「0.8mm~1.2mm」が一般的のようです。(留め具にもよります)
◆穴をあける器具について
この穴をあける器具は、手動と電動があり呼び方が変わります。
・手動穴あけ機 = ピンバイス
・電動穴あけ機 = 電動ルーター
◆ピンバイスについて
一体型と差し替え型があります。
一体型は差し替えの手間がなく、小さな穴に対応できます。
差し替え型はドリルが折れて差し替えれます。
小さな穴には対応してない事が多いです。 (0.8mm~の事が多い)
◆電動ルーターについて
研磨もできるので…買うなら電動ルーターがおすすめ。
ただ、失敗に注意。
大事なのは、最小回転数になります。
元々、手でやってる事の代用なので… 早すぎると壊れやすくなります。
レジン用で無難そうなのが、下記の2製品。
・改良版らくどりくん
・ビックマン、ミニルーター仕様
↓改良版電動ピンバイス「らくどりくん」
(2023年6月~発売、記事執筆時点では予約のみ)
◆改良版らくどりくん仕様
・ドリルは0.8、1.0、1.5、1.8、2.0mm
・最小回転=0(ツマミで無段階変速)
・USBコンセントの有線
・3500円ぐらい
・先端ビットは合計8個
ーーーーー
おそらくレジン用に作られたモデル。
先端ビットもレジン用に厳選されている。
有線で、無段階変速が強み。
個人的に、これが一番おすすめ。
デメリットは0.5mmドリルの先端ビットが無い事。
無線でない事。
↓ビックマン、ミニルーター
◆ビックマン、ミニルーター仕様
・ドリルは0.5、0.8、1.0mm
・最小回転5000RPM
・USB充電の無線
・3500円ぐらい
・先端ビットは合計31個
※33点セットを選ぶと、最小回転数が約4000RPMになります。
ーーーーー
どうしても無線が良い方におすすめ。
レジン以外にも加工する予定があるなら、Dremalのような高性能ルーターがおすすめ。
◆ドレメル FINO仕様
・ドリルなし(別で買う必要あり)
・最小回転=5000
・電源コンセントの有線
・6500円ぐらい
・先端ビットは合計5個
ーーーーー
様々な用途に使える高性能ルーター。
値段はほぼ本体代。
レジンは弱い力で良いが… 他の素材の場合、回転数が足りないとパワー不足という問題が起こってくる。
レジン以外にも、 木、レザー、ガラスなどの加工を行う予定ならこちら。
◆ヒートンについて
おもな、穴をあけて留めるヒートンは下記の3つ。
・ネジ式ヒートン
・差込式ヒートン
・9ピン
【ネジ式ヒートン】
強度が高いです。
が、見た目が武骨になります。
不透明な作品におすすめ。
【差込式ヒートン】
見栄えが良くなりやすいです。
が、その分強度が下がります。
レジンを塗って硬化させて接着や、透明になる接着剤で固定する必要があります。
【9ピン】
差込式ヒートンとほぼ同じです。
が、長いので切ったり変形して使えます。
こちらの記事の③のように、9ピンを曲げて変形させてると…
抜けにくく、見栄えも気にならないピンを作ることができます。
もうちょっと技術力上がれば…
傷も少なく、綺麗なものを作れたと思います。
ただ、どうしても差し込み型ヒートンの形の良さには負ける。
デメリットはピンを曲げたり切ったりする道具が必要な事。
このような「平ヤットコ(曲げるやつ)」や「ニッパー」が必要になります。
あとは… 留め具のデザイン性、好みになります。
以上が穴をあけて留める処理です。
穴あき済みモールドを使う
モールドに穴が開いてるタイプのモノがあります。
これを使うと、マルカン系のパーツでアクセサリー化できます。
特殊な工具が不要なのがメリット、デメリットは止め方や輪っかの方向性が限定される事。
レジンで留め具を作る
レジンの留め具をレジンで作れます。
このような留め具を作り、既存のレジンパーツに張り付けて留める方法もあります。
ヘアゴム用のアクセサリーの制作におすすめ。
以上が留め方についての解説です。
バリ取りについて
レジンを作ると、枠からはみ出た部分が出てきます。
これを切るのに小さなハサミが必要。
普通に… 簡易裁縫セットの中にあるようなハサミで大丈夫です。
研磨について
半球を2つ重ねて球を作るような場合、研磨が必要です。
一般的に、金属のやすり → 耐水ペーパー → コンパウンドで磨きます。
・金属のヤスリ → 粗削り
・耐水ペーパー → 削りを目立たなくするように全体にかける
・コンパウンド → つや出し
が、この記事では穴あけに電動ルーターを買ったことを想定しているので…
研磨用先端ビットをおすすめします。
・金属のヤスリの代わり → 砥石の先端ビッド(#80~200ぐらい)
・耐水ペーパーの代わり → 目の細かな砥石の先端ビッド(#80~200ぐらい)
・コンパウンドの代わり → フェルトの先端ビッド+バフ研磨剤(#200~6000ぐらい)
回転砥石は… 紹介した電動ルーターにセットで入ってます。
つや出し、より細かな研磨はフェルトにバフ研磨剤をつけて行います。
バフ研磨剤は3色あります。
・赤棒:#200ぐらいに相当
・白棒:#2000ぐらいに相当
・青棒(緑色):#5000ぐらいに相当
あとは… 粗削りで最後にコーティングレジンをつける派の人もいます。
このあたりは、慣れてきてから自分のスタンスに合わせて選ぶと良いと思います。
とりあえず、電動ルーターは必須。
あとは… コーティングレジンで綺麗になると思います。
フェルト+バフや紙やすりは…
後で考えるのが良さそう。
清掃、手入れについて
レジンの容器は手入れする必要があります。
布やティッシュで拭きとるとその繊維が残る事があります。
そこで使うのが「レジンクリーナー」です。
エタノールなどで代用できるそうですが…
初手はパジコ製のモノを持つのが無難。
ただ… 容器に対してLEDライトを照射。
→ 固まったものを剥がして取る。
→ モールドのほこりなどは水洗い。
といった対応ができるので、不要と言えば不要。
(だた、クリーナーの方が綺麗に取れると好んで使う人もいるようです)
おすすめスターターセットの結論
・パジコ レジン「モールドセット 」
・宝石の雫「基本12色セット」
・穴あけ+研磨「改良版らくどりくん」
・留め具「9ピン+平ヤットコ+ニッパー」
所説あると思いますが… これが私が至った答えでした。
あとは、ピンセット、任意の内容物などを揃えていく形になります。
おまけ:キットは微妙
世の中には「レジンキット」なるものが売られてます。
が… どこの馬の骨か分からないレジン液を使うのは正直微妙。
他にも、素材は気に入ったものを自分でそろえた方が良い。
セット買いも個別買いも同じぐらいの値段になるので… おすすめはしません。
まとめ
今回は初心者向けに、レジンのおすすめ材料と機材について紹介しました。
・レジン液は「星の雫」が無難
・着色剤は「宝石の雫」が無難
・穴あけ、研磨は電動ルーターがおすすめ
・研磨にこだわるならフェルト+バフ研磨剤
・ただし、細かく研磨せずともレジンでコーティングする技法がある
・留め具は9ピンを曲げて使うのがおすすめ
・セットは… 謎のレジン液を使うと黄変するリスクがあるので注意
また、他にもレジンの事についてまとめてます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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