はじめに
今回は、Canon PowerShot SX70を使って見た感想をまとめます。
こちらのカメラです。
【主要スペック】
・画角:21mm - 1365mm
(画質が劣化するデジタルズームで2730mmまで出る(詳細))
・画素数:約2,030万画素 ~ 約2,110万画素(画像処理で減少することがある)
・値段:6~7万円ぐらい
・大きさ:約127.1×90.9×116.6mm
・重さ:約610g
・ISO最大:3200
・F値:F3.4 ~ F8.0(広角時) / F6.5-F8.0(ズーム時)
(スペック詳細)
こちらを見ていきます。
※追記↓比較動画作りました。
よろしければこちらもご覧ください。
このカメラのメリット
主なメリットは下記。
・小さい、軽い、使いやすい
・ズーム範囲が21~1365mmと広い
・望遠が最大1365mmと超強力
・最短焦点距離が短く、マクロも撮れる
・値段も比較的に安価
この5つについて解説します。
小さい、軽い、使いやすい
このカメラ、とにかく小さく軽いです。
・大きさ:約127.1×90.9×116.6mm
・重さ:約610g
なので、撮影に行くまでのハードルが非常に低い。
荷物が多くなるスキューバーダイビングツアーでもコレ1台持って行って、海鳥を撮影しようかなと思えます。
この軽さが、操作性、持ち運び性という意味で非常に「使いやすい」につながるポイント。
個人的にこれが、このカメラの1番のメリットだと思います。
ズーム範囲が21~1365mmと広い
このカメラはズームが21~1365mmまで行けます。
超強力です。
これで、広角で被写体を探す → 望遠で寄る。
見失ったら広角に戻して探し直すというった操作ができます。
ちょっとわかりにくいと思いますが…
下の写真が21mmで撮ったモノ。
上の写真が1365mmで木の先を取ったモノになります。
=ここまでのズーム性能があります。
このズームは非常に扱いやすく、特に初心者の方におすすめできます。
これが2番目のメリットです。
望遠が最大1365mmと超強力
望遠の最大値が1365mmと超強力です。
他の一眼レフ用の大砲などを見たらわかると思いますが…
超望遠の性能相場は400~800mm。
エクステンダーやテレコンなどの拡張ズーム機材を使えば、
焦点距離を1.4や2倍にできます。(その分、画質がそこそこ劣化します)
・800mm → 1600mmまで行きます。
そして、PowerShot SX70にも内蔵のデジタルテレコン機能があります。
これを使えば、2730mmぐらいまで出せます。(詳細)
拡張系のズーム機能を計算に入れても、
望遠性能だけで見ればコンデジの方が上です。
これが3番目のメリットです。
最短焦点距離が短く、マクロも撮れる
このカメラはマクロもそこそこ行けます。
ズームのせいでちょっと微妙な数字ですが…
小んきょり34.18mmで手前2~3cmぐらいまで寄れます。
そして、こんな感じの写真が撮れます。
最小焦点距離はこんな感じです
・画角21mm → 手前0.5cmぐらい、レンズに当たるぐらいの場所まで寄れる
・画角1365mm → 最小2m
超望遠で手前2mは普通にすごいと思いました。
(ただちょっと面倒なマニュアルフォーカスを使わないと上手く動かないですが…)
超望遠から広角、マクロまで…。
超広角や魚眼、水中写真以外はこのカメラでほぼ全て取れます。
これが4番目のメリットです。
値段も比較的に安価
このカメラ、値段が6~7万円ぐらいです。
望遠レンズは安くても10万ぐらいするので… カメラ本体付きで考えるととても安い。
これ5番目のメリットです。
このカメラのデメリット
主なデメリットは下記。
・ファインダーのビュー微妙+液晶もちょっと粗い
・マニュアルフォーカスが使いにくい
・照準として使える特徴がない
・色収差が大きい
・画質はフルサイズの単焦点レンズに比べれば劣る
この5つを見ていきます。
ファインダーのビュー微妙+液晶もちょっと粗い
ちょっと上手く伝えれないですが… ファインダーの画質がかなり粗いです。
正直、木の上に止まる鳥などは、画質不足で見つけれないと思います。
なので、基本は液晶で見る形になります。
が… この液晶もちょっと粗い。
粗いですが… 液晶は合格ラインを超えてます。
ファインダーはちょっと、私は使えません。
そして、画質が荒いのでこういう入り組んだ場所で”小さな”野鳥を探すのは大変です。
普通の場所で、そこそこ目立つ被写体であれば問題無いですが…
このような、入り組んだ場所や複雑な背景で小さい生き物を探すのは難しいです。
プレビュー解像度の粗さで、被写体をよく見失います。
あと、次紹介するマニュアルフォーカスの問題で…
より入り組んだ場所の撮影に弱い事が分かります。
以上が、1つ目のデメリットです。
マニュアルフォーカスが使いにくい
SX70のマニュアルフォーカスはレンズで操作しません。
正面にあるボタンでマニュアルフォーカスを操作します。
まず、MFボタンでマニュアルフォーカスをONします。
すると… 自動でプレビューに5倍のズームが入ります。
この状態で上下入力でフォーカスを操作する形になります。
そして… 1回でもズームイン/ズームアウト操作を行うと…
またMFボタンを押すところからやり直しになります。
これをシンプルに、一言で表すと…
「不便です」
初心者向けカメラでマニュアルフォーカスはあまり使わないモノと想定された設計なのだと思います。
7~8割はこの設定で良いですが…
↓のような入り組んだ場所はかなり撮りにくいです。
マニュアルフォーカスが直感的でなく、設定を思い出してる間に鳥がよく逃げます。
以上が2つ目のデメリットです。
こんな感じの複雑な場所を狙わなければ…
基本的に問題はないです。
照準として使える特徴がない
デカイ単焦点の超望遠レンズだと… 最初にファインダーを見ず、
こんな感じのネジ穴や印字を使って被写体の位置を合わせます。
こんな感じで横位置を合わせて、縦方向にカメラを振り被写体を見つけるテクニックがあります。
こういう入り組んだ場所では…
ズームイン/ズームアウトできてもプレビューの画質問題的に限界があります。
なので、このテクニックを使うと写せる可能性がありますが…
このカメラに照準となる目印が無いです。
ギリギリ使えて4Kの “K” の縦ラインぐらいです。
マスキングテープなどを張れば対処できますが…
見栄えが悪かったり、綺麗な中央を見つけるのが難しい。
これが、私が感じた3つ目のデメリットです。
色収差が大きい
仕方ない事ですが… このカメラはやはり “画質” という面では劣ります。
特に望遠時の色収差は大きいです。
Affinity Photo2で色収差補正でも消えない
Affinity Photo2に色収差を軽減する機能があります。
こちらを有効化しても… コレです。
元の色収差が強すぎて消えません。
これが、4つ目のデメリット。
画質はフルサイズの単焦点レンズに比べれば劣る
比較材料としては色々問題がありますが…
やっぱり比べると画質の差が分かります。
↓動画からの切り取りでも画質の違いを感じます。
そりゃ、仕方ないといえば仕方ないですが…
これが、5つ目に感じたデメリットです。
アングル、角度、日照条件などが違うので
完璧な比較では無いですが…
やっぱりフルサイズは綺麗。
使って見た感想
画質の問題を抜きぬすれば、普通にいいカメラ。
生物観察系のYoutuber向き。
カメラ付き双眼鏡を買うよりはこのカメラを買った方が良いです。
動がメインの生物観察系Youtuberであればこれ1台でほとんどのモノは取れると思います。
超マクロ、水中などの過酷な環境はTG-6がおすすめ。
TG-6は水用、SX70は陸用かな…?
コストパフォーマンスを考えれば全然良いモノですが…。
やっぱり画質は落ちる。
扱い的にはサブカメラ。
ダイビングなどで、荷物が多いなどの大きさや重量の制限がある場合はこれを持っていく。
また、散歩で普段使いとして持ち歩くならこのカメラ。
ただ、写真メインの方やフォトコンに出したい方は…
メインカメラとしてはちょっと画質が弱いかなという印象。
以上が、使って見た感想です。
まとめ
今回はCanon RF800mm F11 IS STMを使って見た感想をまとめました。
・小さい、軽い、使いやすい
・ズーム範囲が21~1365mmと凄く広い
・最大の焦点距離が1365mmで一般的な望遠レンズより望遠性能が高い
・最短焦点距離も短く、マクロも撮れる
・価格も比較的安価でいろんな意味でバランスが良いカメラ
・ただ、ビュー関係の解像度が低くごちゃごちゃした場所で小鳥を探すには向かない
・マニュアルフォーカスが使いにくい
・色収差などが起こり、画質はちょっと悪い
・それでも安さや小ささなどを考えるとおすすめできるカメラ
・普段の散歩での持ち歩きや、荷物の制約がある場面におすすめ
また、他にもカメラ関係の事をまとめてます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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