はじめに
今回はClip Studio Paintを使ったテクスチャの余白とIDマップの作り方を紹介します。
BlenderのUV展開の基本概念があり、UVの書き出しができる前提で進めます。
このようなモデルと展開済みのUVがある事を前提に進めます。
前提知識はこちらをご覧ください。
UVの読み込み
任意の形状用意。
BlenderでUV展開。
UV → 「UV配置をエクスポート」を選択。
ファイル不透明度を1.00に設定。
UV配置をエクスポート。
Clip Studio Paintを立ち上げ。
ドラッグ&ドロップで書き出した画像を読み込み。
これで、UVの読み込みが完了です。
フチを作る
ウインドウ → 「レイヤープロパティ」を選択。
効果の一番左にある「〇」ボタンをクリック。
ここで、フチの太さを設定できます。
単位はpxです。
(16 = 16pxのフチができます)
これで、白いフチができました。
見やすくするため、フチの色を暗めの青に変更。
これで、フチを作る処理が完了です。
IDマップを作る
IDマップとは何か
色や質感を塗り分けたい場所を指定するテクスチャです。
Substance PainterやQuixel Mixerなどの3Dテクスチャペイントツールで使われます。
この色分けを使ってマスクし、色や質感を塗り分けることができます。
UVと色の対応はこのようになってます。
円錐形の底面とそれ以外はIDの色が分かれてます。
なので、同じ形状でも違った色や質感になります。
このような塗り分けの指定を行う、画像素材がIDマップです。
IDマップの作り方
ウインドウ → レイヤーを表示。
新規ペイントレイヤーを作成。
クリッピングマスクを有効化。
この状態で任意の色で塗ります。
すると、フチの入ったUVの画像でマスクされます。
これを応用して、色を変えて塗っていきます。
はみ出しが気になる場合は、折れ線選択を使用。
事前に囲って選択範囲を作成。
その状態で塗るとはみ出ません。
最後に一番下に白く塗りつぶしたレイヤーを配置。
ファイル → 複製を保存 → .pngなどで書き出し。
以上で、IDマップを作る処理が完了です。
まとめ
今回はPC版、Clip Studio PaintでテクスチャのフチとIDマップを作る方法を紹介しました。
・フチはレイヤープロパティの境界効果「フチ」で生成可能
・IDマップは、クリッピングマスク+色塗りで生成可能
・選択範囲などを使うと制作しやすい
また、ほかにも3DCGについて解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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