はじめに
今回はスキューバーダイビングでダイビングコンピューターが必要な理由、早めに持った方が良い理由について解説します。
早めに持った方が良い理由
ダイビングコンピューターを早めに持った方が良い理由は下記。
・マニュアルを守った潜り方ができる
・慣れてない機材は使いづらい
・早い段階でDECOと低速浮上への理解を深めれる
マニュアルを守った潜り方ができる
ダイビングライセンスの教材には「ダイビングコンピューターは1人1台」必要と書かれてます。
なので、ダイビングコンピューターを買うとこのマニュアル的に正しい安全な潜り方をできます。
そして、実状のダイビングでは… ダイビングコンピューターを持たずに潜る人が居ます。
ダイブプランナーを使った事にしたり、
ガイドさんより低い水深に潜らなければ安全論など… 様々です。
場所によっては、ダイビングコンピューターレンタルと書かれても…
実際にはレンタルされなかったりします。
なので、確実に使うならレンタルより “買った” 方が良いです。
安全をお金で買うようなモノです。
以上が、マニュアルを守った潜り方ができるの解説です。
慣れてない機材は使いづらい
ダイビングコンピューターが正しくレンタルされても… それが使えるとは限りません。
というのも、操作方法は機種によって様々で、慣れて無い機材はほぼ使えないです。
1日レンタルして使えるようになるようなモノではないです。
2~3回潜って、ようやく表示の意味を理解したり慣れたりするかなという一品。
以上が、慣れてない機材は使いづらいの解説です。
潜った時の情報の解像度が違う
個人でダイビングコンピューターを持つと、潜った時の情報がより鮮明に出ます。
詳しくはモノによりますが… 私が使ってるi330Rのアプリではこんな感じで出ます。
これを見て、後で状況を確認したり、反省できたりします。
そして、この繰り返しが上手さにつながります。
ダイビングが上手くなる = できる事が増えて楽しみが増えます。
楽しむ為にも持った方が良いです。
早めに「DECO」と「低速浮上」の扱いに慣れれる
ダイビングコンピューターで一番見るポイントは「DECO」です。
DECO = 減圧停止不要潜水時間(その水深での滞在時間のようなモノ)
このNO DECOの時間が0になると、減圧停止(DECO STOP)が必要になります。
この減圧停止とDECOは… 教材的には “基本出さない” 事を想定して作られてます。
なので、教材の解説は少なめです。
このDECOの変化は… 早いうちに慣れた方が良いです。
そしてDECOに慣れるにはダイビングコンピューターを持って潜る事がおすすめ。
初デコが出た時、どうしたらいいか分からず、パニックになりました。
初心者だったのでまだ許されましたが…
100本ぐらい潜って、初めてダイビングコンピューターを持って初DECOパニックになってたら申し訳なさが凄かったと思います。
DECOについての詳細はこちらで解説してます。
あと、ダイビングコンピューターには急浮上アラームがあります。
これは、教材的には1分間で18m以上浮上してはいけないと書かれてるだけです。
ただ、この説明だと分かりにくいと思います。
また、PADIでも実際には1分間で9m以上は行かない方が良いと書かれてます。
(詳細)
なので、実はDECOより急浮上+急降下の繰り返しの方が危険です。
この急浮上もダイビングコンピューターを持っていればアラームで表示されます。
なので、ダイビングコンピューターを早めに持てば、
この2つの危険要素「DECO」と「低速浮上」の扱いに慣れることができます。
以上が、早めに「DECO」と「低速浮上」に慣れれるついての解説です。
飛行機の正確な時間が知れる
減圧症対策で、ダイビング後に、飛行機に乗るには24時間ぐらい開けた方が良いです。
ダイビングコンピューターを持っていればこの時間が表示されます。
教材的には、DECO無し1ダイブは12時間開ける。
複数回のダイビングをしたら、18時間開ける。
…と書かれてます。
が、実際の推奨時間は24時間です。(詳細)
ダイビングコンピューターはレンタルすると、途中で返すと思います。
なので飛行機の時間が正確にはわかりません。
おすすめダイビングコンピューター
次は、ダイビングコンピューターのおすすめ商品について解説します。
ダイビングコンピューターの性能さは何処に出るか…?
ダイビングコンピューターは3万円~24万円と値段の幅がかなり広いです。
この価格差、性能差は下記。
・電源の方式(充電式、ボタン電池式)
・電池持ちの良さ
・画面の見やすさ(カラー表示/モノクロ表示)
・使いやすさ
・水中コンパスなどの便利機能の有無
・スマートウォッチ的な時計としてのオプション機能の有無
・ブランド代
電源は主に「充電式(ソーラー充電,USB充電)」と「ボタン電池式」があります。
最近のであれば基本、充電式(USB充電)だと思います。
ボタン電池式を買うと、交換費がかかって割高になる可能性があるので注意。
【電池交換費の目安】
充電式はバッテリーがダメになれば交換が必要
(目安は~7年で交換、1回10000円ぐらい(モノによる))
ボタン電池式だと、電源が切れると交換が必要
(目安は~3年で交換、1回8000円ぐらい)
次に、電池持ちの良さです。
最近のであれば、ほとんどの製品で最低限の水準はクリアしてます。
そして、画面の見やすさです。これはデザインの問題。
その上でモノクロよりカラーの方が見やすいという違いがあります。
あとは、あなたの好みで選ぶしかありません。
使いやすさは… ボタンの操作の問題です。
これは使って見た動画のレビューや、都市型ショップで体験するのがおすすめ。
(ただし、都市型ショップは機材ぼったくりに合う可能性があるので注意)
ただ、狙って “コレが欲しい” で買えるものではないようです。
在庫切れ、品切れが多い世界。
次に、便利機能やオプション機能の有無。
水中コンパスがあったり、高度表示があったりという細かな違いがあります。
また、最近のダイビングコンピューターは腕時計化、スマートウォッチ化してるモノもあります。
なので、スマホの通知を見れるものがあったりします。
最後にブランド代です。
モノクロ表示は相場6万円以内ですが… GARMINはモノクロで10万円ぐらい行きます。
これはGARMINのブランド代や精度の高さの問題です。
GARMINは精度の高さやブランドとしての安心感があります。
個人的にですが、プロの方、職業ダイバーの人が使ってるイメージ。
ちなみに、ダイビングコンピューターの精度はあればあるほど良いですが…
そもそも、ダイビングコンピューターの過信が危険や
精度を気にするようなダイビングは危険でしない方が良いという問題があります。
なので、精度に関しては大きくずれて無ければ問題無いと思います。
精度を気にするより、数値的に余裕があるダイビングを心がけた方が良いです。
以上が、ダイビングコンピューターの性能差の出るポイントの解説です。
見やすい “計器” が欲しいならAqualung-i330R
私が買ったダイビングコンピューターはi330Rです。
5~6万円代で唯一のカラー表示+見やすい大画面。
コンパスが無かったり、スマートウォッチの機能が無かったり…
時計表示が若干不便ですが、普段腕時計をしない人間にはこれでよかったと思います。
腕時計にもしたいならAtmos Mission One
私がダイビングショップに行って一番最初におすすめされた機材です。
非常に見やすいカラー表示の画面+スマートウォッチ的な機能付き。
ただ… こちら、私が買おうとしたときには売り切れてました。
お金持ちならGARMIN
信頼感があるブランド品が「GARMIN」です。
これは… モノクロでも10万円ぐらいいきます。
カラー、時計機能付きだと24万円行ったりします。
正直、ブランド品を持ちたい人向けだと思います。
3万円代のモノもあります(自己責任で)
TUSAの「TC-1」やAqualangの「i-100」は3万円ぐらいで買えます。
ただ、モノクロで見にくかったりします。
あと i100はボタン電池式なので注意。
アップルウォッチを使う
「Apple Watch Ultra」であればダイビングコンピューター化できます。
が… Apple Watch Ultraはまず、本体が12万円。
そして「Oceanic+」というアプリを入れて月額1150円ぐらいのサブスク課金が必要になります。
(年1万200円)
そして、ダイビングコンピューターは大概、岩などに当たって傷だらけになります。
大事なスマートウォッチを、傷らだけにするのは正直微妙。
なので、個人的にはおすすめしません。
Apple Watch Ultra買うなら…
たぶん、Garminの G1かATOMS買った方が良い印象。
あと、ダイバーの証的な “ダイビングコンピューター持ってます感” がアップルウォッチには無いです。
まとめ
今回は、ダイビングコンピューターは必要か?+早めに持った方が良い理由についてまとめました。
・ダイビングコンピューターは必要で、できればレンタルより買った方が良い
・場所によっては、レンタルと書いてても貸し出しが無く、無しで潜る所がある
・早めに買うと、上手くなれる = 楽しみが増える
・性能差は主に電源、電池持ち、付属機能でこのあたりで価格が変わる
・10万円超えるものはスマートウォッチ的な機能が入ってる事が多い
また、他にもダイビング関係の事ををまとめてます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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