はじめに
今回はBlender4.5のCyclesレンダーでGPU演算できない時の対処法を紹介します。
問題の確認
Blenderを立ち上げ。
レンダープロパティを選択。
レンダーエンジンを「Cycles」に変更。

デバイスを「GPU演算」に変更。


CPU → 複雑なことができる計算機が少数ある
GPU → 単純なことができる計算機が多数ある
グラフィック系演算「計算機の数」が重要です。
なので基本は「GPU」で使うことをおすすめします。
そして「GPU演算」にすると…
文字が灰色の無効状態になることがあります。


この状態で計算させると「CPU演算」になります。
以上が問題の確認です。
原因
原因はグラボのメーカー差です。
一般的なグラボはNVIDIA製で中に「CUDA」という計算機を積んでます。

より正確に言うと「プログラミングモデル」ですが…
話がややこしくなるのでこの記事では「計算機」とさせてください。
で、グラボは世の中にいろんな種類あります。
私のグラボは「Radeon」というAMD社が作ったグラボです。
これには「CUDA」が入ってません。
代わりに「ROCm」が入ってます。
この計算機の違いで「Cycles」のGPU演算が対応しない状態になりました。

対処法
対処法は「適切なグラボ」設定による「計算機」の対応です。
編集 → プリファレンス…を選択。

システム → Cyclesレンダーデバイスを確認。
CUDAが使えないグラボなので「互換性があるGPUがありません」と出てます。

上にあるボタンを適当に押して操作。
Radeonの場合は「HIP」で有効表示がでました。
こちらで設定を保存。


Radeon以外のグラボの方は一通り押してみてください。
ダメなら… 残念ながら使えません。
この状態で「GPU演算」を確認。
文字が灰色じゃなくなりました。

これでCyclesでGPU演算ができます。
まとめ
今回はBlender4.5のCyclesレンダーでGPU演算できない時の対処法を紹介しました。
・GPUことグラボは複数のメーカーから売り出されてる
・グラボの中にある計算機的なモノがグラボによって異なる
・この計算機の違いによってGPU演算できないことがある
・対処法はグラボの種類に合わせた計算機の設定
・Blenderは設定 → プリファレンス → システムからCyclesにつかうグラボの設定を選べる
また他にも3DCGについて解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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