はじめに
今回はHitsville Reverb Chambers の使い方を紹介します。
これはMotown Hitsville U.S.A.というスタジオの “屋根裏” に設置された反響室の再現プラグインです。
ジャンル的にはチェンバーリバーブ、反響室リバーブになります。
どういうリバーブなのか?
これは「モータウン音楽」のレコーディングスタジオを再現したリバーブです。
主に1960~1980年代に流行った「モータウン系」と呼ばれるジャンルに使えます。
↓こういうやつです。

絶妙な「ヨドバシカメラ」のCM感。
で、このモータウンビートは「ディスコ」や「ハウス」と深いつながりがあります。
※以下Chat GPTに聞いた答えを調べなおして書いてます。
私も理解が甘いところがあるので注意。
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モータウン → フィリー・ソウル → ディスコ → ハウスと派生
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◆モータウン
→ 1960〜70年代に黒人音楽を世界に広げたレーベル
→ 黒人ソウルやR&Bをポップス化したジャンル
→ 尺は3分前後、メロやサビの差が明確、ラジオ向け、歌える、おぼえやすい、生音系音楽
◆フィリー・ソウル
→ モータウン後期に登場
→ モータウンをより豪華にしたもの
→ 尺は4~6分、より安定した4拍子、ストリングスが大量、ホーンやシンセを全面に
◆ディスコ
→ モータウンやフィリー・ソウルをクラブなどで踊られるための音楽に改造
→ 「聴かれるため」から「踊るため」へ
→ 尺は6~10分、生音+電子音多め、ストリングスが全面、DJミックス前提
◆ハウス
→ フロアの主役を踊る客から「DJ」寄りに変えたもの
→ ディスコが踊る空間体験なら、ハウスはDJが作る音楽の鑑賞体験的
→ 尺は6~8分、機械的な4つ打ち、一定のテンポ、シンセサイザー・ドラムマシーン・サンプルなどの音源、少音数で反復、ミニマル、展開少なめ
(らしい)
※こちらでも調べましたが、詳しい方いましたらコメントで訂正お願いします。
この動画の2分37秒当たりでモータウンとハウスの変換ができると軽く触れられています
それぐらい近い音楽です。
…要するにこのあたりのジャンルに歴史、ルーツを持つ反響室リバーブのプラグインです。

ただしモータウンとそこから派生したスタジオが同じとは限りません。
DTM的には「ディスコ」や「ハウス」はValhallaやLexicon 224の方が使われたりします。

この点を踏まえ「ハウス」や「ディスコ」には使えなそうですが…
歴史をリスペクトしながら “モータウン系の音楽をやるなら” Hitsville Reverb Chambersが使えるという流れになります。
あとは屋根裏の独特な形をした反響室という点で他とは違ったリバーブによる実在感が出たりします。

音に独特の存在感、実在感を出したい場合。
あとは「ヨドバシカメラ」感を出したいときにどうぞ。
以上がどういうリバーブなのか?の解説です。
プラグインの起動
例としてAbletonの画面を使います。
プラグインを探してトラックにドラッグ&ドロップ。

スパナマークを選択。

するとHitsville Reverb Chambersが立ち上がります。

以上でプラグインの起動が完了です。
基本的なリバーブの機能
リバーブとしての基本機能は下図の場所にしかありません。

それぞれの機能は下記。
・Width → 空間の広がり感
・PreDelay → リバーブの初期位置ズレ
・Decay → 減衰量(長さの代わりに使用)
・Mix → 「リバーブ前の音」と「リバーブ後の音」との混ぜ具合

Monoはリバーブの音をモノラルにします。
Widthが0の状態と同じです。
なのでこちらをオンにするとWidthツマミによる値入力が無効になります。

SoloはMix100%の状態、リバーブの音だけが聞こえる状態になります。
こちらも有効化するとMixツマミによる値入力が無効になります。

真ん中のPowerは上部の「IN」と同じ効果です。
押すとオン/オフの状態が同期します。

以上が以上がリバーブとしての基本的な機能の解説です。
内蔵EQについて
このフラグインの真ん中に「低~中音域」と「高音域」の音量を操作するEQがあります。
周波数の値は変えれません。

こちらで検証したところ…
LOはE7以下をなだらかに変える、HIはE7以上をなだらかに変えるという挙動でした。

↓実際の動作はこんな感じです。(LOの操作)

HIの操作はこちら。

以上が内蔵EQについての解説です。
部屋とマイクとスピーカー設定
反響室リバーブとして「部屋」と「マイク」と「スピーカー」の設定を変えれます。
それぞれの設定箇所は下図の通り。

スピーカーは左下です。
マウスを移動すると説明が出てきます。

スピーカーに関しては部屋変更で対応するモノが変わります。

スピーカーと部屋の特徴はこちら。
◆部屋
・2648 →
部屋の形がシンプル
素直な反射
要素を前に出したいとき向け
(ボーカル、ソロ、パーカッション…など)
・2644 →
部屋の形が複雑
空間的に広がりがある反射
幅と深みを出したいとき向け
(弦楽器、ホルン、ピアノ、ドラム…など)
◆スピーカー
・BZK800 →
Bozak 800が元ネタ
2648の部屋で最も使われる
基本的なスピーカー
・JB 2482 →
JBL 2482が元ネタ
拡散ホーン付きで音がやや明るく拡散した笛っぽくなる(表現が難しい)
ステレオの広がり感はBZK800と大きくは変わらない
・ALT605 →
Altec 605Aが元ネタ
音が前に出る感じがある
基本的なスピーカー
・BSE901 →
Bose 901が元ネタ
音がふわっと広がる感じがある

部屋とスピーカーに関しては左がまっすぐ、右が拡散的でふわっとという雑な把握で良いかもしれません。(2択しかないので)
マイクは部屋を変えても変わりません。

それぞれのマイク特性は下記。
◆マイク
・545 →
Shure Unidyne 545が元ネタ
ダイナミック カーディオイド マイク
ダイナミックマイク → そこまで感度が繊細じゃなく一般的な
カーディオイド → 正面の音を強調、側面の音やノイズを減らす
音を前に出したいとき向け
・44 →
RCA 4が元ネタ
リボンマイク
暗い・太い・ヴィンテージな感じ
モータウン向け
・613 →
Electro-Voice 631が元ネタ
全方向ダイナミックマイク
全体の音をそこまで感度が高くない形で拾う
・KM86 →
Neumann KM86が元ネタ
コンデンサーマイク
全体の音を繊細に拾う
マイクなどの説明表示は右上の「i」マークをオフにすると消せます。

あとマイク位置は移動中だと部屋の扉が開きます。
トビラが空いてるときはマイクが正しく動作してないことを表すので注意。

マイク距離と特性
・マイクが近い → 音がハッキリ
・マイクが遠い → 音がぼやける、広がり感が出る
以上が部屋とマイクとスピーカーの解説です。
その他の機能
左上にプリセットとA/B比較関連の項目があります。
右上のMIDIマークは「MIDI学習機能」です。
(他のプラグインと同じ)

MIDI学習はこのようなMIDIコントローラーを持っててこれで操作したい人向け。
右上の「…」を押すと画面サイズを変えたり、Helpより公式ドキュメントが閲覧できたりします。

以上がその他の項目です。
まとめ
今回はUniversal Audioが出しているHitsville Reverb Chambersの使い方を紹介しました。
・Motown Hitsville U.S.A.というスタジオの “屋根裏” に設置された反響室の再現プラグイン
・モータウンサウンドや音に独特の存在感を出したい人向け
・反響室の種類は画面上部で「2648」と「2644」の2つに変えれる
・反響室を変えると出力スピーカーが変わるので注意
・その他Ctrl+Fキーで記事内検索しておさらい
た、他にも音楽やDTMについて解説してます。
ぜひこちらもご覧ください。






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