【音楽理論】ジャンルの解説と作曲での使い方について

音楽
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はじめに

今回はジャンルについて解説します。
ジャンルとは何かという事から、それを作曲で使う方法まで解説します。

そもそもジャンルとは何か

ジャンルとは:様式、型のようなものです。
まとまった共通項や特徴があります

何処でそのジャンルを感じるのか

下記のような”特徴”によって人はジャンルを感じます。
・楽器の種類
・音楽の展開
・テーマやメッセージの内容
・民族、世代、曲の使われる場所、ターゲット層など

ジャンル特徴の具体例

◆POPS
・いろんな楽器を使う
・Aメロ、Bメロ、サビを繰り返す形式
・恋愛ものを中心に様々なメッセージやテーマがある
・大衆向け、TVやYoutubeで曲として聞かれる

◆ロック
・ギター、ベース、ドラムのバンドが基本。
・リズムにシャッフルビートや8ビートを使う。
・精神論的な、メッセージ性つよい歌詞。
・大衆向け、TVやYoutubeで曲として聞かれる

◆EDM
・電子音を使った音楽
・踊れるような曲構成、DJが流す事を想定
・メッセージ性は弱く、ノれるかに重きが置かれる
・最近の音楽に多い、クラブやTiktokで使われる
・ハウス、トランス、ダブステップなど

◆ラテン
・特徴的な打楽器のリズム
・踊れるリズム

◆クラシック
・明確な歌詞やサビが無い音楽
・昔の楽器を使った音楽

ジャンルの融合

表現によってはジャンルの特徴は混ざる事があります。
・EDMの電子音で踊れる音楽にラテン系の踊れるリズムを合わせたり…
・ロックにPops的な展開を加えたり…など。

なので、「EDM寄りで、ラテンの流れも入っったジャンル」といった事が起こります。

1曲単位で見ると、ジャンルは混ざるので、”このジャンル”と明確に分かってる物は少ないです。
どちらかというと作曲者がノれる感じを出したいと悩んだ時に、
ラテンやEDMをのジャンルを調べ、特徴を取り入れて作曲するという使い方になります。

音楽のジャンル分け

ジャンルについて深く掘り下げるととんでもない沼に出くわします。

なので、ジャンル分けとして「メインジャンル」と「サブジャンル」に分けて考えます。

メインジャンル

ポップス、メタル、ロック、EDM、クラシック、ジャズといった大きなくくりです。
このくくりの中からさらにサブジャンルへ派生していきます。

また、この区別の仕方も人それぞれという問題があります。

サブジャンル

メインジャンルをより細かくしたものです。
EDMの場合は、Drum n bass、HARDCORE、TECHNO、HOUSE、TRANCEなどに分かれます。

超サブジャンル

サブジャンルもさらに細かく分かれます。
TRANCEの場合はUplifting Trance 、Progressive Trance 、 Neo Tranceなど

アーティスト(個人)

超サブジャンルもさらに細かく分けると、アーティストに行きつきます。
Progressive Tranceでも、特にこの人の曲が好きのようなイメージです。

さらに、アーティストもさらに分けるとこの1曲に行きつきます。

ジャンルの簡単な調べ方

沼すぎるジャンルを最も分かりやすく解説してるサイトがMusic Mapです。
海外のサイトですが、Google翻訳で綺麗に読める英語をしています。

Musicmap | The Genealogy and History of Popular Music Genres
Musicmap provides the ultimate genealogy of all popular music genres and combines any information regarding music genres, such as their relations, sociology, hi...

トップ画面でメインジャンルとサブジャンル。
中ホイールで拡大すると「超サブジャンル」の詳細が見れます。

上側が過去、下側が現在の流れで時間が進みます。

・上側=影響元のジャンル
・下側=影響を与えたジャンル
・線=影響があるもの
・点線=少し影響があるもの
・長い線+短い線=反発の関係、反面教師的な反発の影響を受けたもの。
・拡散する点線=全体的に幅広く影響
・4本線の分岐マーク=現在も発展中の意

ただ、2022年の最新ジャンルや日本のジャンルを網羅できてないという欠点があります。
また、同じジャンルでも別名の表記があったりします。(イビザトランス≒バレアリックハウス)

こうしたものに対応出来て無いので注意。

Music Mapに乗って無いものについて

最新のジャンルや別名については…
情報発信をしてる人から情報を得たり、人と話してる中で学ぶ形になります。

Music Mapの系譜でこの先に位置するだろうと考えながら必要なジャンルを整理してください。

なぜ、新しいジャンルが生まれるか

会社のマーケティング、アーティストの試行錯誤の結果生まれた強い個性などでジャンルができます。

1つの流行に名前が付けられ、それがジャンルとして定着するイメージです。
なので、新しいジャンルは名前や呼び方が不明確で人によって違ったりします。

ジャンルを作曲に活かすには

ジャンルが持つ「楽器の種類や音楽の展開」を真似ます。
すると聞く人に、テーマやメッセージの内容、ターゲット層などが伝わります。
関連ある人はそれで聞いてくれるようになります。

ジャンルの特性は先ほど紹介したMusic Mapで知れます。
Googleで日本語に翻訳してください。

UKハードコアの場合、ハッピーハードコアをよりラフにしたものと書かれています。
これだけだと分からないのでハッピーハードコアを辿ります。

ハッピーハードコアは、シンセの音を180bpmぐらい高速化して鳴らすと書かれてます。
これがジャンルの特徴なので、曲作りの際はこれを活かします。

Music Mapに無い物は、自分で調べる必要があります。
主に検索や、作曲コミュニティに入って聞くのがおすすめ。

おまけ:ほかのジャンル網羅サイト

◆Ishkur’s Guide

電子音楽のジャンルに特化して幅広く紹介されてます。
クリックすると代表的な音楽が再生されます。

Ishkur's Guide to Electronic Music

解説もありますが、日本語翻訳が少し微妙になります。
ジャンル名を調べたい時におすすめ。

まとめ

今回はジャンルについて紹介しました。
・”特徴”によって人はジャンルを感じる。
・特徴とは、楽器の種類、展開、テーマやメッセージの内容など
・この特徴を使えば、聞く人に曲のイメージやメッセージが伝わりやすくなる
・ジャンルを調べるなら「Music Map」がおすすめ
・ジャンルの区分や呼び方は人によって違うことがあるので注意

また、別の音楽理論についてはこちらで紹介しています。

ぜひこちらもご覧ください。

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