はじめに
今回はTDR-Novaの使い方について解説します。
TDE-Novaは2つの機能が合わさってます。
・EQ機能
・コンプレッサー機能
この2つに分けて解説します。
↓Download先
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EQの使い方
まず、EQに絞って使い方を解説します。
この操作ですが、説明のために行ってます。
実際は聞こえない所も消すと、影響で音色が変わる可能性があります。
これは倍音という、細かな波形を合成して波形を変える処理が原因です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/12/image-00.gif)
なので宗派にもよりますが、無暗に行わない方がいいです。
倍音の詳細はこちらで解説。
ハイとローの不要部分削除
右上のOUTを押して周波数を表示。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-01-9.jpg)
次に周波数の不要な部分を削ります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-02-8.jpg)
左下のHPをクリック。
UIで位置を調整。
これでロー部分がカットできます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-03-10.jpg)
左下のLPをクリック。
位置を移動。
これでハイ部分をカットできます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-04-8.jpg)
位置の目安はこの点線部分です。
下に、主な数字はこちら。
・人が聞き取れる音域=20Hz~20,000Hz
・人が不快に感じず聞き取れる領域=100Hz~2000Hz
人は20Hz~20,000Hzより外の音は聞き取れません。
が、入っていると不快に感じたり、音質を下げる原因になるので消します。
それ以上の領域は音を聴いて判断します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-05-9.jpg)
HP、LPの消え具合はSLOPEで変更できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/Animation_3-1.gif)
以上がハイとローの不要部分削除です。
EQの基本操作
ここからは、音を良くするEQの使い方になります。
EQの操作項目は下記。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-06-9.jpg)
このあたりは触れば分かります。
・グラフ上方向=GAINの変化
・グラフ横方向=FREQの変化
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/Animation_1-3.gif)
BY PASSで元の音が確認できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-07-7.jpg)
BAND SOLOでEQの1つの要素だけの動きを確認できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-08-7.jpg)
DRY MIXとはエフェクトが入る前の音です。
この%を増やすほど、元の音が混ざって聞こえます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-09-7.jpg)
EQ GAINはエフェクトがかかった後の音量調整です。
チェック状態で有効化。
右側のOUT GAINを操作して設定。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-10-7.jpg)
ORDER BY FREQはⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの位置関係が入れ替わった時に使います。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-11-7.jpg)
Ⅱ → Ⅰの順番になったものを修正できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/Animation_2-1.gif)
あとは、左側で全体を操作できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/Animation_4-1.gif)
以上がEQの基本操作です。
コンプレッサーの使い方
ここからはコンプレッサー機能の使い方を紹介します。
まず基本を紹介ます。
つぎにNovaでの設定方法を解説します。
コンプレッサーの基本
コンプレッサーとは音を圧縮する処理です。
一定音量の音が入ると、音量が上がらなくなるように調整します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/Animation_7-1.gif)
基本はこの4つの設定項目。
・Threshold=どのボリュームで動作する/しないか。
・Attack=動作を始めてから、最も圧縮される場所に至るまで。
・Rerease=動作を終了してから、影響が完全に無くなるまで。
・Ratio=どのくらい圧縮するか。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/6ddd1ade74c32d01d6b3b5ed1f03efa0.jpg)
Ratioの圧縮の単位はn:1で表示されます。
圧縮は1/nの大きさで行われます。
n=10の場合、1/10=10%の音量。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/d6086c5729093cfab4d9270961a4ae51-1.jpg)
もし、1より小さい数字:1になった場合、音量が上がります。
n=0.9の場合、1/0.9 = 1.11… ≒ 111%の音量。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/a978f986d24ed3092817e39dd45b5428-1.jpg)
これがコンプレッサーの基本です。
コンプレッサーの使い方
まず、グラフ左側の黄色い矢印を押します。
次にTHRESHOLDをクリックし、コンプレッサーを有効化。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-12-8.jpg)
THRESHOLDを操作して、どの音量からコンプレッサーが動作するかを決めます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/Animation_5-1.gif)
RATIOを操作して、どのぐらい圧縮されるかを決めます。
1以下にした場合、黄色が上方向に動き、音量が上がります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/Animation_6-1.gif)
ATTACKとRELEASEで動きの速さを設定します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/Animation_7-1.gif)
これで基本的なコンプレッサーの操作が完了です。
個別の設定
便利なのか、厄介なのかは人それぞれですが…
このコンプレッサーはEQのそれぞれの値で設定できます。
最大「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、全体」の5つのコンプレッサーを設定できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/Animation_8-1.gif)
これは上級者向け機能です。
正直、初めはOTTなどのコンプレッサー専用の簡単なプラグインを使う事をおすすめします。
また、有料版にはおすすめ設定プリセットなどが入ってるようです。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/07105a1ce7ef0b00b7a201a60e3deac1.jpg)
詳細設定
ここからは、知っておくと便利な機能を紹介します。
左上でプリセットが選べます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-13-7.jpg)
プリセットの所を右クリック。
Save As…をクリックして今のコンプレッサー設定を保存。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-14-7.jpg)
保存すると、このようにオリジナル設定をプリセット化できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-15-6.jpg)
また右クリックでは他にも、下記のような動作ができます。
Deleteを押して実験で作ったプリセットを削除。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-16-5.jpg)
ABはコンプレッサーの内部処理の方法が変わるもののようです。
…正直、私には違いが聞き取れません。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-17-5.jpg)
ABの右側はこのような設定項目です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-18-10.jpg)
クオリティの、PreciseとPrecise+の違いはこちら。
・Preciseは内部処理が線形
・Precise+は内部処理が非線形
音的な違いは…正直、分からないレベル。
気になる方は+を選んでおきます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-19-5.jpg)
右側の?はヘルプが表示されます。(英語)
ハートは有料版の購入ページが表示されます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-20-5.jpg)
歯車を押すと設定が出てきます。
・GraphicsでUIの大きさを変えれます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-21-7.jpg)
Processingでレンダリングのクォリティを上げれます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-22-7.jpg)
Updatesでアップデートを確認できます。
下にチェックを入れると1日間隔で自動でチェックするようになります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-23-3.jpg)
HelpのUser manualを選択すると公式のマニュアルページに飛べます。
より細かく知りたい方はこちらをご覧ください。(英語)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-24-3.jpg)
まとめ
今回はTDR-Novaの使い方を紹介しました。
・EQとコンプレッサーが混じったプラグイン
・HPとLPで不要な音域を消せる
・Ⅰ~Ⅳを設定するとより細かな音が作れる
・THRESHOLDを有効化するとコンプレッサー機能発動
他にもエフェクトやプラグインについて解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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