はじめに
今回は、EQの使い方を紹介します。
この記事ではPro-Q3を使います。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/c936b883fff142865a79928795d49b60.jpg)
EQの用途
EQは周波数を指定して、音量を変化させるツールです。
元々は、アナログ機材が持つ特性や歪みを補正するために開発されました。
EQ = イコライザー(Equalizer)の略
◆言葉の区切り → 「Equali」「z」「er」
・Equal = イコール、等しい、等しくする
・z = 発音しやすくするためにノリで付くやつ(多分)
・er = ~をする道具、する人の意味
つまり「イコールにする道具」という意味。
別の環境の特性で高音が上がってしまった場合、それを抑えるために使われます。
「全体の音を整えて、機材特性をを減らす」これが本来の目的です。
今では、この目的が派生して下記の3つの用途として使われるようになりました。
・音作りのためのEQ(サウンドデザイン)
・音を混ぜるためのEQ(ミキシング)
・全体の音を整えるのためのEQ(マスタリング)
この3つについて見ていきます。
EQの基本
基本として下記の4つをまず解説します。
・EQの種類
・パラメトリックEQの見方
・倍音について
・EQは音量の変化
EQの種類
EQは主に3つあります。
・パッシブEQ
・グラフィックEQ
・パラメトリックEQ
まず、この3つを解説します。
パッシブEQ
古典的なタイプのEQです。
引用:wikipedia – Massive Passive EQ
パッシブEQの特徴は下記。
・UIが分かりにくい
・自由度が低い
・設定項目が少なく扱いやすい → 自然に音のバランスを変えれる
・よりビンテージに近いEQ
・機材特有の揺らぎを再現した色付け的な効果があるモノもある
Pulsar Audioが「MANLEY – MASSIVE」を再現したプラグインを出してます。
歴史好きはこちらがおすすめ。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/c08ec60e168aa1405b6a0393e8147e94.jpg)
あとは… SSL Channel Strip 2の左側にもパッシブEQがあります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-38.jpg)
チャンネルストリップとは、ミキサーの1レーンだけを取り出したものです。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/add-02-1.jpg)
こちらもおすすめ。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/967590be02eec38fad049e1f8c94083f.jpg)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/02/pd0ogJ64_400x400-150x150.jpg)
Pulsar Audio、コンプレッサーで有名。(Muや1178)
非情に気になるのですが…
私はSSL Channel Stripがあるので、こちらだけ持ってます。
グラフィックEQ
アナログ機材の時代に、パッシブEQが進化した形です。
引用:wikipedia – Graphic Equalizer
グラフィックEQの特徴は下記。
・UIが分かりやすい
・自由度が高い
・設定項目が多く扱いがやや難しい → 音がややぐちゃぐちゃになりやすい
・中級者向け
・DTM用途ではあまり使われてない
・PA、現場系、ナマモノ系の"機材"で使われる
簡単さならパッシブEQ、こだわるならパラメトリックEQがあります。
立ち位置的に中途半端なので… DTMでは、あまり使われません。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/02/pd0ogJ64_400x400-150x150.jpg)
使う人は使いますが…
PluginBoutiqueで「GEQ」や「Graphic Equalizer」を検索しても
それっぽいプラグインが出てこないぐらいの代物。
一応、プラグインではWavesが「GEQ Graphic Equalizer」を出してます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/a6babcf2c38bfd5f0230997528d324b1.png)
が、DTM用に買うなら、パラメトリックEQの方がおすすめ。
パラメトリックEQ
パソコンの登場によって実現した、現実には存在しないEQです。
“ソフトウェア”としてのみ存在可能なデジタルEQ。
DTM用に強化された「グラフィックEQ」とも考えられます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/gif_4-1.gif)
パラメトリックEQの特徴は下記。
・分かりやすいUI
・だいたいのDTMソフトやプラグインに入ってるのはコレ
・より、自由度が高い
・より、設定項目が多く扱いが難しい → より音がぐちゃぐちゃになりやすい
・上級者向け
有名でメジャーなモノは「Pro – Q」です。
これは、初心者にも扱いやすい機能があって色々便利でおすすめ。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/c936b883fff142865a79928795d49b60.jpg)
Pro-系を買うなら、「Mastering Bundle」がおすすめ。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/e8f16294ae395807c04312b406859aeb.jpg)
◆Mastering Bundleの中身
・Pro-C = コンプレッサー
・Pro-MB = マルチバンドルコンプレッサー
・Pro-L = リミッター(実質、マキシマイザー)
・Pro-Q = EQ、イゴライザー
ーーーーー
Pro系は処理の自然さ、綺麗さが特徴。
これ買っておけば、音を整える系の問題はほぼ解決します。
あとは、Kirchhoff – EQ派の人も居ます。他にもいろいろ出てます。
が、主流なのはPro-Qという印象。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/c765b4a9a20a20d917492bf6dac4a28e.jpg)
以上がEQの種類です。
パラメトリックEQの見方
左が低音で、右に行くほど高い音になります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-01-5.jpg)
Hzの変化幅は不均等に配置されてます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-02-5.jpg)
これは、音階的に均等な配置です。
Pro Qの場合、左下のボタンで鍵盤に表示切替できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-03-4.jpg)
画面をクリックすると、操作できる項目が出てきます。
・FREQ = 周波数
・GAIN = 変化量
・Q = 変化の鋭利さ
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/gif_2-3.gif)
カットする形を選べるEQもあります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/gif_3-2.gif)
変化量は複数の変化点が合成されて決まります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/gif_4-1.gif)
以上が、パラメトリックEQの見方です。
倍音について
大きな波と小さな波をかけ合わせます。
すると、波形が変わります。
この、波形を変えるために入れられた波が”倍音”です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/12/image-00.gif)
Sin波には、倍音がありません。
が、ノコギリ、三角、矩形波にはこの倍音が入ってます。
なので、特定の音程で音を鳴らすと… その周波数以外の波形も入ります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/12/image-22-1.jpg)
また、同じSin波でも機材特性の誤差やノイズが入ってる物があります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-42.jpg)
つまり、倍音部分が音色の”個性”を作ってます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-04-5.jpg)
このように、倍音を削るとSin波になります。
これが倍音です。
詳細はこちらで解説してます。
・Sin波以外は1つの音を鳴らしても他の周波数の音が鳴る
・倍音=音の個性
この2つの認識があれば大丈夫です。
EQは音量の変化
EQは音量の変化です。
なので、音質が上がる物ではありません。
全体の音量はすべての周波数の総和で決まります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-05-4.jpg)
EQは音量の変化です。
なので、上に上げると音割れします。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-06-3.jpg)
また、音量の上がり方は”かけ算”です。
なので、音量が無い場所は「0×EQの変化値=変化0」になります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-07-3.jpg)
もしすべてが0dBの波形があれば音割れギリギリになります。
ただ、実際こんな波形は使いません。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-08-3.jpg)
近い波形を再現しました。
0dBライン付近を上下してます。
この凹凸が平均化されて音割れギリギリになります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-09-3.jpg)
なので、一部が0dBを超えるのは大丈夫です。
また、右上の全体の音量は大きくできる余白と考えられます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-10-3.jpg)
なので、このような波形も音割れギリギリになります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-11-2.jpg)
これが、EQが音量の変化という紹介です。
ブーストは周りの音を下げる
ブーストはEQを上方向に上げる処理です。
カットはEQをした方向に下げる処理です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/gif_4-2.gif)
このブーストだけすると音割れします。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-14-3.jpg)
なので、音割れ対策で周りの音を下げる必要が出てきます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-15-3.jpg)
つまり、ブーストは周りの音を下げる結果につながります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-16-3.jpg)
最後に音量調整すれば、この2つはほぼ同じ意味になります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/gif_1-4.gif)
この事から、音割れ対策でブーストよりもカットで形を作ろう派の人がいます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-13-4.jpg)
結果は同じと頭に入っていればどちらでも大丈夫です。
個人的に、カットでブースト再現すると制御点が増えるので、ブーストは普通にブーストする派です。
音作りのためのEQ
サウンドデザイン用途では、下記のような使い方ができます。
・音を整える
・音を作る
・動かしてエフェクトを入れる
音を整える
楽器によって得意な音域があります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-19-3.jpg)
大雑把な考え方は下記の3つの帯域。
楽器に合わせて、この得意な帯域の音量を上げると音が整います。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-20-2.jpg)
ただ、ブーストだけすると音割れします。
そこで、他の帯域を削ります。
その開いた余白でブーストをかけます。
注意点は削りすぎない事です。
倍音が無くなると、音の個性が失われます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-04-5.jpg)
本当に、微妙な整えるだけの変化で大丈夫です。
SSLチャンネルストリップ付属のEQで考える
SSLのチャンネルストリップには、パッシブEQが付属してます。
ここのEQは4つの帯域に分けられてます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-38.jpg)
2000~4000Hzはもっとも耳の感度が高いです。
なので、中音域からここだけ特別に扱うイメージ。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-21-2.jpg)
耳の感度については、等ラウドネス曲線という図で表されてます。
この図の下に行くほど感度が高いです。
by Wikipedia _ 等ラウドネス曲線(ISO 226:2003)
あとは、50Hz以下と15000Hz以上はほぼ聞こえません。
なので、ここはカットしかできないフィルターで制御されます。
なので、SSLチャンネルストリップ付属のEQで考えるとこの6領域に分かれます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-22-5.jpg)
より細かな帯域の区分
より細かな区分は… 各所で異なります。
「EQ 帯域」などで調べると出てきます。
ここでは下記の8つに分けて考えます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-23-1.jpg)
各帯域とその用途は下記。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-24-1.jpg)
このあたりを気にして、音量を取捨選択していくと音が整います。
ただ、減らすと倍音が減り、音の個性が減っていくので注意。
音を作る
EQを大きくかければ「整える」より「音を作る」に近い使い方になります。
原音から離れるので注意。
考え方は「音を整える」と同じです。
これの変化が大きい版だと思ってください。
EQでキック音を作る
かなり極端な変化ですが… 400Hz以上をカット。
そして下げた分を強調します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-25-2.jpg)
音割れを許容して、大きく強調することがあります。
これをすると、ガバキックのような音になります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-26-2.jpg)
このような方法でキック音を作れます。
これが、音を作るEQです。
動かしてエフェクト化する
EQは動かすとエフェクト的な効果が得られます。
オートメーションなどでこの動きを記録。
効果的に使えば、音楽の演出として使えます。
以上が音作りのためのEQです。
音を混ぜるためのEQ
ミキシングとは、各トラックを1つに混ぜる処理です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-33.jpg)
ミキシングでは、下記のような使い方ができます。
・帯域のすみ分け
・倍音の合成による音のひずみをカットする
この2つを解説していきます。
帯域のすみ分け
同じ帯域が重なると聞き取りずらいです。
そこで、別の楽器用に帯域を空けます。
楽器によって得意な帯域が違う事を解説しました。
この特性に合わせて、EQ不得意な帯域をカット。
得意な帯域をブーストします。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-24-1.jpg)
キックなどのリズム系の場合、高音域をカットし、低音をブースト。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-25-2.jpg)
キー系の楽器は低音や高音を減らして中音域をブースト…など。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-28-2.jpg)
このように、なるべく被らないように処理を入れます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-29-1.jpg)
ここまで大きく変化させることは少ないです。
が、実際はこのぐらいの変化な事が多いです。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-27-1.jpg)
変化量は目指す音によって変わります。
大事なのは、楽器の特性に合わせて「帯域を譲り合う」という考え方。
これが、ミキシングでやる事の1つです。
倍音の合成による音のひずみをカットする
複数の楽器を鳴らした際、帯域が重なると音がひずみます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-30-1.jpg)
Pro Qでは、この重なりをAnalyzerで表示できます。
※ただ、音楽的に「取るべき重なり」なのかどうかの判断はできないので注意
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-31-1.jpg)
この表示に合わせて、赤くなったところを削ります。
すると、高確率で重なりのひずみが取れます。
2000~4000Hzが耳の感度が最も高く、倍音で重なりやすい場所です。
ここを第一候補に考えながら削ってください。
ひずみを取るポイントの学び方
音のひずみを取る、と言われても、
そもそも”ひずみ”が何かを認知できません。
この”ひずみ”を理解するには「曲を作って経験値を上げる」しかなさそうです。
Pro-Qを使えば、音のひずみポイントが検知され、可視化されます。
が、音楽的に「取るべき重なり」なのかどうかの判断はできないです。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-37.jpg)
これを判断するには、実際にカットして耳で聞くしかないです。
ON/OFFをして「変わった」事を学びます。
これを繰り返して、経験値を上げます。
効果がありそうなのは、勉強法はプロの方が実際にEQ処理を入れてる動画を見ること。
こんな入れ方をしてると学べます。
これらの処理の感じを覚え、自分の制作に当てはめます。
このあたりから職人技、そして正解がない世界に入ってきます。
これがEQが難しいと言われる理由の1つです。
全体の音を整えるのためのEQ(マスタリング)
全体の音を整える処理をマスタリングと言います。
ここでも、EQを使います。
ミキシングは全体のバランスを見ながら混ぜる処理。(各トラックを操作)
マスタリングは全体のバランスを整える処理です。(マスタートラックを操作)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-32.jpg)
やる事は、曲全体のバランスを整える処理です。
元々は、アナログ機材が持つ特性や歪みを補正するために使用されたEQ。
マスタリングでは、自らこの特性を作り出し、曲を変えるイメージ。
(頭の中で架空の理想的な機材を想像して、それを再現するイメージ)
ポイントは超控えめに入れる事。
±1dB以下が目安。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-34.jpg)
この表を思い出しながら、強調したいポイントを決めます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-24-1.jpg)
30dB表記で見るとこれぐらいの違いの事をやります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/gif_5-1.gif)
Pro-Qは右上で単位を変えれます。
2dB以上の操作はミキシングの方で修正を検討します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-35.jpg)
これが全体の音を整えるEQです。
OzonのEQについて
iZotopeのOzon10はマスタリング用のツールです。
EQやマキシマイザーが入ってます。
ここのEQは、iZotope側が用意したプリセットの形になります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-36.jpg)
これは、賛否両論あるやり方です。
が、マスタリングEQの特性参考にはなります。
マッチEQ
特定の曲を読み込み、その形をEQとして読み込む技法があります。
それが、マッチEQです。
iZotopeのAudiolensと、Ozon 10を連動でこれができます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/12/image-04-1.gif)
詳しいやり方はこちらで解説。
実際のEQのかけ方
ここまで紹介してきた考え方は、EQ単体で見たときの内容です。
が、実際には複数のエフェクトが存在します。(コンプレッサーなど)
これらの兼ね合いによって、EQのかけ方が変わります。
カット → ブーストに分けて考える
・EQを「カット」と「ブースト」に分けて考えます
・カットを先にかけます(前EQ)
・ブーストを後にかけます(後EQ)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-39.jpg)
そして、よくあるパターンでは下記の順にかけます。(※所説あります)
・前 EQ(カット)
・音作り系エフェクト全般 (コンプレッサー → いろいろ → 後 EQ など)
・空間系エフェクト
・リミッター
最初にカットすることで、コンプレッサーなどに不要な音が入って劣化する事を避けます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-40-666x1024.jpg)
これが、実際のEQのかけ方です。
マスタリングだとこのようになります。(※所説あります)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/05/image-41.jpg)
これが、実際のEQのかけ方です。
まとめ
今回はEQの使い方について解説しました。
・EQは周波数に合わせて音量を上げ下げする処理
・音作り、ミキシング、マスタリングに幅広く使われる
・基本は「カット」 → 開いた周波数を「ブースト」する
・どこにEQをかけるかは、楽器の特性や作りたい音によって異なる
また、他にも音楽について解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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