【スキューバダイビング】PADI – AOWのライセンスを取った時の記録

アウトドア
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はじめに

今回は、PADIのオープンウォーターダイバーのライセンスを取った時の記録をまとめます。
ライセンスの違いや、予算などはこちらをご覧ください。

AOWの概要

AOWは25個のアドベンチャーダイブ講座から「2つの必修科目」と「任意の3つの講座」を受けると取得できます。

座学は “マニュアル” がありますが、試験は無いです。
なので、ちょっとしたお勉強 + 5回ちょっと特殊な条件で潜れば取れます。

インストラクターの方は、OWDを取った方は基本誰でも取れると言ってました。

座学について

座学を「教材」と「学習範囲」と「設問」に分けて解説します。

教材について

インストラクターの方によると、AOWはオンライン講座がいまいち上手く動かない
ややバグってるらしく… 紙の教材をおすすめされました。
(ちなみに、紙の方が教材費は安いです)

教材の中身は25個のアドベンチャーダイビングから、13個のダイビングの解説した内容です。

【解説されてる13種類の講座について】

・水中ナビゲーション
・ディープ
・アルティチュード(高所でのダイビング)
・ボート
・デジタル・アンダーウォーター・イメージング(水中撮影)
・ドリフト(水流に乗る)
・ドライスーツ
・魚の見分け方(AWARE)
・ナイト(夜間)
・ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)
・サーチ&リカバリー
・水中ナチュラリスト
・レック(沈没船の観察)

この13個が20~30ページで解説され、合計328ページのマニュアルになってました。

これはショップとの信頼関係の問題がありますが…
試験が無いので、買えるならメルカリで教本を買っても良かったかもしれません。

学習範囲について

AOWを取る為だけなら、13種類すべてを学ぶ必要は無いようです。
自分が行う予定の5つのアドベンチャーダイブの所が学習に必要な範囲になります。

ダイビングスキルを上げるという目的なら全部読むことをおすすめします。

設問について

この教材には、内容の理解度を測る問題が用意されてます。
主に下記の2つの問題に分かれます。

・練習問題:本に答えが載っている、1~6ページごとに用意される問題
・知識の復習問題:本に答えが載って無い、1章全体の内容をまとめた問題

※知識の復習問題の答えは、インストラクターの方が持ってます。

私がやったAOWの学科は、答えが載って無い ”知識の復習問題” を事前に回答。
その答えを、ダイビング後にインストラクターの方と確認して間違ってたところは見て教えてもらうだけでした。

自分が行った5つのアドベンチャーダイブの知識の復習部分が唯一の座学です。
ただ、~点で合格というモノではないので、OWDを取れる位の方なら基本は取れます。

講習について

粗くまとめると、特殊な条件で5回潜るだけです。
1ダイブで認定できるのが1つだけなので、5回は潜る必要があります。

水中ナビゲーションやピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)以外は…
正直、普通のレクリエーションダイビングとあまり変わらないです。

2つの必修科目でやる事

AOWの必修科目は下記の2つ。

・水中ナビゲーション
・ディープ

水中ナビゲーション

水中ナビゲーションでやる事は下記。

・自分のフィンキックで進める距離を測る
(12キックで10mなど)

・コンパスを使い、30mの4角形を描く
(OWDでコンパスの操作方法を学んだ方ならできます)

・地形を見ながら浮上する
(岩石やテトラポットが目印になると解説されるぐらい)

このような水中メジャーを使い、自分のキックで進める距離を測ります。

そして、出した距離を元に、30mの四角形を描くように泳ぎます。

【30mの四角形の描き方】

・10m=12キックの場合、36キックすると30mになる。
・36キック到達したら、水中コンパスのベゼルラインを90度回して方向転換
 (OWDを取った人なら分かると思います)
・これを4回繰り返す
・なるべく中性浮力を保ち、水底に着水しないように注意する
・多少の誤差は仕方ないので許容する

ゴール地点には、このようなライトを目印に置いてもらいました。

30m四角形が大きく、複数人居る場合は水中で2~3分待機することになります。
心配な点は、ちゃんと戻ってくるのかな…? と不安になる事ぐらいです。

あとは、防波堤近くで潜ったので、近くのテトラボッドを辿れば帰れると教わりました。
地形ナビゲーションでする事はそれぐらいです。

以上が水中ナビゲーションです。

ディープ

ディープでやる事は下記。

・18mより深く潜る
・潜る水深は20mぐらい
・水深で変わる色の見え方、酸素の消費などの確認する
・あとは普通に生物観察などを行う

水は赤を中心に、暖色系の色から色味を失わせます。
なので、赤いモノは黒っぽく写ります。

こちらの対策は下記の3つ。

・被写体に近づける事
・水深が浅い場所で撮影する事
・水中ライトを使う事

被写体に近づく+水深が浅い場所に行くと、水の層の厚みが減り、色吸収の影響を軽減できます。
別固体の赤いソフトコーラルですが、だいぶ赤みが出たことが分かります。

そして、こちらが水中ライトを使用。(インストラクターさんに照らしてもらったモノ)
光源が水中なので、色吸収の影響を減らせます。
結果、本来の色を表現できます。

本格的に撮るなら、ちゃんとした水中ライトか水中ストロボは欲しくなってくる世界のようです…。

他にも、ペットボトルを持っていって、水圧で凹む様子などを見せてくれました。
やってる事は普段より、ちょっと解説要素の多い普通のダイビングでした。

以上がディープの内容です。

3つの必修科目について

セオリー的には、簡単に取れるモノを3つ選んで取るだけのようです。
自分が “コレがしたい” と選ぶ事は無く、AOWの話を勧めた時点で向こう側が決めてました。
ちなみに私は下記の3つを受けました。

・ボート
・デジタル・アンダーウォーター・イメージング
・ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー

【ボートでやる事】
・ボートに乗って、ボートの上から入水するだけ
・軽くボートにある備品を紹介してもらえる
・それ以外は普通のダイビングと変わらない

デジタル・アンダーウォーター・イメージングでやる事
・水中カメラを使って撮影するだけ
・カメラの使い方、撮影モードなどを軽く教えてもらえる
・それ以外は普通のダイビングと変わらない

ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシーでやる事
・特殊なポーズで中性浮力を取る練習をする
・坐禅のポーズ、膝を抱えて丸くなるなどのポーズをとる
・体制が変わった状態でバランスを取る練習をする

私が受けたAOW講習の中で、最も講習らしかったのが、ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシーでした。

水中で坐禅のポーズを取ると、タンクの重みで体が後ろに回っていきました。
正直、あまり上手くできませんでした。

必修も含め、ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー以外は、本当に普通のダイビングと大差ないです。
以上がAOWの講習です。

AOWを取った時の感想

思ってたより簡単で、拍子抜けという感じでした。
OWDで18m制限がかかっており、それが取れて最大30~40mになるからには何か特殊な訓練や専門性の高い座学をやるのかと思ってました。

しかし、ちょっとした知識を身につけながら、いつも通り、普通に潜るだけでした。

OWDを取った人間からすると、だいぶ簡単な試験となってます。
取りたい方は、身構えずに取る事をおすすめします。

正直、これで18m超えていいのか…?
と疑問に思うぐらいの内容でした。

気になる点は、講習代金が高めな事ぐらい(OWDとほぼ同額)

まとめ

今回は、PADI – AOWのライセンスを取った時の感想をまとめました。

・AOWは5つの特殊な条件で潜る講習を受けると取れる
・筆記試験は無い
・座学は教本を渡され、挑戦する5つの条件の内容を20~30ページ見るだけ
・教本最後にある問題はダイビングの最後にインストラクターの方と答え合わせする
・以上で筆記、座学は終わる
・実技は「水中ナビゲーション」と「ディープ」が必修になる
・必修の水中ナビゲーションは距離を測ったりコンパスを使ったりと少し特殊なことをする
・それ以外の実技は基本的に普通のダイビングの延長で行える
・残り3つは選択性
・選択科目は簡単で取りやすいモノをインストラクターの方が選ぶ形になる
・ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシーは普通のダイビングと大きく異なる “The 練習”をする

また、ほかにもダイビングに関することをまとめてます。

ぜひ、こちらもご覧ください。

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