はじめに
今回は高精度なウエイト転送ツール「Robust Weight Transferの使い方」を紹介します。

Blender内蔵のウエイト転送より上手くいきやすいと言われてるツールです。
(仕組みは謎)
Blenderの基本操作ができることを前提に進めます。
過去記事の検索や私が出した本などで頑張って身に着けてください。

Blender初心者の人はウエイト転送というキーワードに至らないはず…。
Robust Weight Transferの導入
こちらのページにアクセス。
「<> Code ▼」 → Download ZIPを選択。
.zipを任意の場所に保存。

Blenderを立ち上げ。
編集 → プリファレンス…を選択。

アドオン → 「ディスクからインストール…」を選択。

先ほどDLした「robust-weight-transfer-main.zip」を選択。
→ ディスクからインスト…を選択。

Robust Weight Transferにチェックが入ったことを確認。
プリファレンス画面を×ボタンで閉じます。

3Dビュー上で「Nキー」を押し右側の画面を表示。
「SENT」を選択。

「Install Dependencies」を選択。
これでPC内に動かすために必要なあれこれが自動で入ります。

Restart Blender!の表示が出ればBlenderを一度閉じて再起動。

↓ソース:などが表示される画面になるったことを確認。

これでRobust Weight Transferの導入が完了です。
ウエイト転送前の挙動確認
Nemo用ちゃんにこのような尻尾リボンを作りました。

ボーンを選択。

Ctrl+Tabキーでポーズモード。
任意のボーンを選択。

必要であればポーズオプションから「自動IK」を有効化。


自動IKはつながったボーンをまとめて動かす機能です。
この状態でGキーやRキーなどでボーンを操作。
すると… リボンが一緒に動かないと思います。

↓こんな感じの挙動です。

これを動かすために「ウエイト転送」を行っていきます。
ウエイト転送の実践
Robust Weight Transfer画面を表示。
ソース:のスポイトマークを選択。
ウエイト転送元にしたい3Dモデルを選択。(ここでは尻尾)

次に「ウエイトを転送したい」モデルを選択。
→ ウエイトを転送を実行。

すると画面下部にメッシュ名の表示が出ます。

これが出たら転送先のモデルを選択。
オプジェクトデータプロパティを確認。
頂点グループにボーン名が表示されてればウエイト転送が成功してます。

ただし… 移動量の情報が送られただけです。
ボーンに合わせて動く設定は入ってません。

↓なのでまだ元のモデルに合わせて動かないままになってます。


内部的には「移動量の情報」だけ入った感じです。
この移動量の情報を “どう使うか” みたいな部分が設定されてない状態になってます。
なので3Dモデルを動かせるようにしていきます。
3Dモデルを動かして調整
Shift+クリックで「動かしたいモデル」 → 「ボーン」の順に複数選択。
Ctrl+Pキー → 「空のグループで」を実行。


この選択順が重要です。
ボーン → モデルの順だとこの表示が出ないので注意。
これで「動くための設定」と「移動量の情報」の2つがそろいました。

ボーンを動かすと、転送されたウエイト(移動量の情報)を元に動きます。

これで多くの場合は終了。

もしウエイト転送が上手くいかない場合は「設定」などを調整してください。


細かくは個別的なモデルの問題になるので解説しきれないです。
あと、必要であれば任意のボーンを追加しウエイトを手動で調整。

以上がRobust Weight Transferを使ったウエイト転送の方法です。
まとめ
今回はBlender4.5で、Robust Weight Transferを使ってウエイト転送をする方法を紹介しました。
・Robust Weight Transferは高精度なウエイト転送ツール
・無料で使えてアドオンとして導入可能
・DLは公式Git Hubから.zipを入手し入れる
・操作は転送前のメッシュを選択 → 転送先のメッシュを選択し「ウエイトを転送」を押すだけ
・動かすためにはボーンとモデルの関連付けが必要
・関連付けはモデル → ボーンの順に選択しCtrl+Pキー → 「空のグループで」で行う
また他にも3DCGについて解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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