はじめに
今回は「源ノ角ゴシック」と「源ノ明朝」の利用規約と入手方法を紹介します。
これはAdobeとGoogleが共同開発した、オープンソースのフォントのです。
ゴシックと明朝について
形がはっきりしてるのがゴシック。
所々、強弱が付いてるのが明朝です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2024/03/add-01-4.jpg)
使い分けは下記。
【ゴシックの用途】
・文字を目立たせたい時に使う(視認性が高い)
・小さい文字でも認識できる(ディスプレイの解像度不足に強い)
・強く、インパクトのある印象を与えれる
・Youtubeのサムネなどに使う
【明朝の用途】
・大量の文字を読ませたい時に使う(可読性が高い)
・小さい文字だと認識できない(ディスプレイの解像度不足に弱い)
・おしゃれな印象を与えれる
・本などの長いテキストに使う
もちろん、例外はあります。
が… だいたいこの認識で大丈夫です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/02/pd0ogJ64_400x400-150x150.jpg)
フォントを調べる際、ソフトによっては英語表示が出る事があります。
こちらも覚えてください。
より詳しく知りたい方は、フォントの本を見ることをおすすめします。
利用規約について
利用規約の要約は下記。
・無料で利用可能
・商業利用可能
・改変可能
・フォントを使った成果物はライセンスに縛られない
(組み込んだゲーム、ソフト、.pdfなど)
・フォント単体の販売は不可(ソフトへの組み込みなどはok)
・フォントを改変して作った "別フォント" を異なったライセンスで配布するのはNG
フォントの利用規約は「SIL Open Fonts License 1.1」です。
“こちら” で確認できます。
↓SIL Open Fonts License 1.1の詳細はこちらで確認できます。
↓ただ、分かりにくいのでこちらのサイトを見ることをおすすめします。
フォントを入手する上での注意点
源ノ角ゴシックと明朝は複数のバージョンと入手先があります。
なので、何を入手すればいいか分かりにくいです。
【バージョン差分の例】
・源ノ角ゴシック
→ 普通のフォント
→ 日本語だけが入っている
→ アプリでは「源ノ角ゴシックJP」と表示される
→ 「びゃん」と「たいと」という文字が含まれない(詳細)
・源ノ角ゴシック CJK
→ 日本語の他に、中国語、韓国語も入ったフォント
→ 東アジア全体での利用を想定
→ アプリでは「源ノ角ゴシック」と表示される
→ C = チャイニーズ、J = ジャパニーズ、K = コリアン(韓国)の略
→ CJK = 中国語、日本語、韓国語の意味
・源ノ角ゴシック HW
→ 半角の文字がすべて同じ幅になる(等幅半角グリフ)
→ ちょっと字の形が微妙なのでおすすめしない
→ 等幅フォントは初期のPCに使われた
→ 今の時代で、等幅フォントをわざわざ使う場面は非常に少ない
→ HW = ハーフワードの略(たぶん)
・源ノ角ゴシック VF
→ 特定のソフトで文字の太さや大きさを無段階で変更できるフォント
→ 主にAdobe系のソフトにしか対応してない
→ 対応してないソフトお使うと「ExtraLight」しか出ない
→ VF = バリアブルフォントの略
//ーーーーー
・源ノ明朝
→ 中国語、日本語、韓国語が入っている(CJKフォント)
→ アプリでは「源ノ角 明朝」と表示される
→ なぜか、明朝はGit Hubから入手できる
・源ノ明朝 JP
→ 日本語だけが入っている
→ アプリでは「源ノ角明朝 JP」と表示される
…など。
また「源ノ角」の英語表記は「Source-Han」です。
そして、ゴシックが「Sans」/明朝が「Serif」になります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/02/pd0ogJ64_400x400-150x150.jpg)
フォントを調べる際、ソフトによっては英語表示が出る事があります。
こちらも覚えてください。
JPと書かれたものは中国語と韓国語非対応です。
韓国語は、そんなに目立ちませんが…
中国語の一部が崩れます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2024/03/image-03-14.jpg)
無印のモノは中国語と韓国語にも対応してます。(CJK)
なので、中国語も綺麗に出ます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2024/03/image-04-14.jpg)
また、VFフォントは対応してないソフトで開くと全て「ExtraLight」になります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2024/03/image-01-12.jpg)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/02/pd0ogJ64_400x400-150x150.jpg)
なので個人的には…
無印のCJK対応フォントを使う事をおすすめします。
(ただ、間違ってJP使ってる人も多いので、両方入れておくと
データのやり取りがスムーズ)
以上が、フォントを入手する上での注意点です。
フォントを入手する
主なフォントの入手先は下記の2つ
・Adobe Fonts
・Git Hub
この2つの入手方法で「角ゴシック」と「明朝」の入手方法を解説します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/02/pd0ogJ64_400x400-150x150.jpg)
個人的には、Git Hub経由の入手がおすすめ。
Adobe Fontsは無料でもCreative Cloudを入れる必要があり…
Adobe製品にありがちな、入れるとパソコンが色々重たくなるアレがおこります。
源ノ角ゴシックを入手する
Adobe Fontsユーザーなら、こちらのサイトから入手できます。
CJKフォントもこちらから入手可能。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/1c269b688587f7a762658dcbac5c69b5.jpg)
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↓Git Hubから入手したい人はこちらのサイトにアクセス。
そして、下の方にスクロール。
「Language-specific OTFs」で無印のフォントを入手可能。(CJK)
「Region-specific Subset OTFs」でJPフォントを入手可能です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2024/03/image-02-11.jpg)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2023/02/pd0ogJ64_400x400-150x150.jpg)
自分一人なら、無印1つだけで良いですが…
他の人とデータをやり取りする場合、間違えて「JP」の方を入れてる可能性もあるので…
両方を入れておくことをおすすめします。
ダウンロードしたら.zipを展開。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2024/03/image-05-13.jpg)
展開したファイルの中に入ります。
JPやJapaneseと書かれたフォルダの中に入るとフォントが出てきます。
この7つは大きさの差分です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2024/03/image-06-11.jpg)
手間ですが、7つを1つ1つ選択。
→ 「インストール(I)」で導入していきます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2024/03/image-07-13.jpg)
これで「源ノ角ゴジック」の導入が完了です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2024/03/image-08-13.jpg)
源ノ明朝をする
Adobe Fontsユーザーなら、こちらのサイトから入手できます。
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↓Git Hubから入手したい人はこちらのサイトにアクセス。
そして、下の方にスクロール。
「Language-specific OTFs」で無印のフォントを入手可能。(CJK)
「Region-specific Subset OTFs」でJPフォントを入手可能です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2024/03/image-09-13.jpg)
あとは、zipを展開 → 中にあるフォントファイルを1つ1つインストールするだけです。
以上が、源ノ角ゴシック/明朝の導入方法です。
まとめ
今回は、源ノ角ゴシックと明朝の導入方法を紹介しました。
・源ノ角と明朝はAdobeとGoogleが開発したフォント
・無料で商業利用可能
・注意点はバージョン差分が多い事
・無印のフォントはCJKというフォントで中国、日本語、韓国の3言語に対応
・JPフォントは日本語だけしか対応してないので注意
・基本は無印、CJKフォントを入れればok
・入手はAdobe FontかGit Hubから
また、他にもデザイン関係の情報を発信してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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