はじめに
今回はStable Diffusion WebUIの導入~使い方までを紹介します。
Web UIとは、Pythonを使ったギリ一般人向けのローカル実装環境です。
メリット:機能がたくさん、カスタマイズ性が高い、最新機能が試せる
デメリット:導入が難しい、起動が手間、手軽じゃない
普通の使い方をするならNMKD GUIがおすすめ。
Web UIは実験的な、最新機能や変わった機能を試すのに最適な環境です。
また、WebUIはWEBブラウザを使いますが…WEBサイトにある物ではないので注意。
自分で1から環境をローカルで持つ必要があります。(動作にブラウザを使うだけ)
導入
こちらのページにアクセス。
日本語に翻訳。
Windowsでのインストール手順を確認。
「Python」と「Git」が必要です。

Pythonの導入
こちらのページにアクセス。

必要なバージョンを検索。
インストーラー版をDL。

.exeを実行。

Add Python 3.10 to PATHにチェック。
あとは、任意の方法でインストールすれば導入完了です。

Gitの導入
こちらのページにアクセス。
GitをDL。(多分、Standalone版で大丈夫です)

.exeを実行。
指示に従ってインストールすればGitの導入が完了です。

GitでWebUIの取得
1.~2.が終わりました。
3.~6.を行います。

git clone~~~~~のテキストをコピー。
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git

Git Bashを立ち上げ。

右クリック → Pasteで貼り付け。
⚠Ctrl+Vは使えないので注意。

文字が貼り付けられました。

半角スペースを入力。

任意の場所に保存用のフォルダを作成。
名前を自由に設定。
ここでは「stable-diffusion-webui」。

フォルダの上の所からパス(フォルダのある位置)をコピー。

Git Bashに張り付け。

実行するとstable-diffusion-webuiを入手できます。

これでGitでWebUIの取得が完了です。
モデルの用意
先ほど設定したファイルを開いて確認。
modelsに動かすためにモデルを入れます。

何でも大丈夫です。
ここでは普通のモデルを導入します。
こちらのページにアクセス。

.ckptファイルをDL。

downloadを選択。

DLしたデータをmodelsの中に入れれば導入完了です。

他にもこのようなモデルがあります。
興味がある方は導入してください。
他のモデルも同じようにmodelsのファイルに入れてください。

これは実行した際に、Settingsの所で設定できまっす。

WebUIの実行
webui.batを実行。

必要な環境が整うまで待ちます。
少し待ったらURLの所に http://から始まる文字が現れます。
こちらをコピー。
⚠この画面は消さないでください!

任意のWebブラウザを立ち上げ。
URL欄には貼り付けすると動きます。

好きな文字を入力。

Batch countが画像の生成数です。
こちらを自由に設定。

あとはNMDKなどと同じです。
自由に設定してGenerate。

元の黒い画面を見ると実行されることが確認できます。

しばらくすると画像が生成されます。

生成物が黒い時の対処法
この2つの条件のどちらかがあると黒くなるようです。
・グラボの性能が低い
・RTX 16シリーズ(1660や1660Ti)の使用

この不具合の詳細や対処法はこちらに書かれてます。
ブログでは一部を簡易化して解説します。
「webui-user.bat」を任意のテキストエディターで開きます。
ここではSublime Textにドラッグ&ドロップ。
⚠「webui.bat」と「webui-user.bat」は別物なので注意。

set COMMANDLINE_ARGS=以降に特殊な指示を書きます。
・RTX16シリーズの使用者の場合は「–precision full –no-half」を入力。
・グラボの性能が低い方は「–medvram」を入力。
保存します。

1回保存した状態で、webui-user.batを選択して実行。

実行画面を確認。
先ほど入れた特殊な指示が出てきたら成功です。

任意のテキストなどを入れてGenerate。

これで、生成画面が黒い問題が解決です。
まとめ
今回はStable Diffusion WebUIの導入~使い方を紹介しました。
・Web UIはPythonとGitで作るローカル環境
・メリット:機能がたくさん、カスタマイズ性が高い、最新機能が試せる
・デメリット:導入が難しい、起動が手間、手軽じゃない
・画面が黒いのはグラボの性能の低さかRTX16シリーズを使ってるのが原因
・黒画面はwebui-user.batに特殊な指示を入れて実行すると治る
また、他にも人工知能関連についてこちらで解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
コメント
git clone ~~のくだりで
なんかそれっぽい画面が出たんですけど
>>これでGitでWebUIの取得が完了です。
のくだりでファイル空っぽのままで新しいファイルに新しいデータとか入っていないのですが
>>先ほど設定したファイルを開いて確認。
>>modelsに動かすためにモデルを入れます。
とまるで新しいデータが入っているような表現なのは何故ですか?
「git clone」を行うとGit Hubのデータを取得できます。
空っぽのファイルのパス(フォルダのある位置)を入れてgit cloneするとそのフォルダにGit Hubのデータが入ります。
なので、新しいデータが入ってます。
ファイルの位置を後ろに入力してもやっぱり入らないです
後ろにつけるのは
「C:」を省くとか「stable-diffusion-webui」のみ入れるとか
そういう細かいコツとかあるんですか?
あるとすれば… 半角スペースか全角スペースかの違いですね。
それ以上はちょっと分からないです。 申し訳ありません。
あかさたな さん と同じ状況になったのですが、Windows標準搭載のコマンドプロンプトで同じコマンドを打てばファイルが追加されました、ぜひ試してみてください!
webUI実行のとこまで進められたのですが、http://の文字が現れず、Installing torch and torchvisionと表示されます。