はじめに
今回は「外貨取引」と「為替差益/損益」を計算し帳簿付けをする方法を紹介します。
計算にはGoogle Sheetを使います。
テンプレートを用意する
こちらのページにアクセス

税理士の方に監修してもらったテンプレートです。
外貨計算は難しいので…
難しい事を考えずこれに従うのが一番早いと思います。
最新版のテンプレートをダブルクリックで開きます。

するとこのような画面が出てきます。

一般の方は編集権限がないので「閲覧のみ」しかできない状態です。

そして編集権限がないとファイル → コピーを作成が動きません。

そこでURLを確認。
d/文字列/「edit?~」の部分を選択。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/****/edit

/edit~部分を「/copy」に書き換え。
Enterキー。

するとコピー作成画面が出てきます。
こちらで「コピーを作成」を実行。

するとローカル環境にシートのコピーが生成されます。

マイドライブの中に複製されたシートがあるか確認。

あれば、テンプレートの用意が完了です。
テンプレートの基本操作
左上の所で名前変更できます。
「年 通貨_為替計算」あたりの名前を入力。

そしてあなたが編集する場所は下図の3つです。
・取引入力
・為替入力
・初期値入力

また画面下部の「← 計算の作成」を開くと入力例が見れます。

こちらを見ながら入力していきます。
以上がテンプレートの基本操作です。
取引を入力する
取引は画面左上の所で記録できます。

まず「日付」をダブルクリック。

カレンダーから取引日を入力。

次に取引の種類です。
主に下記の3つを使うことになると思います。
・売掛金回収 → サイト側からお金が支払われた状態(外貨での支払いを想定)
・売掛金発生 → 何かが売れたがサイト側がお金を持ってる状態
・経費発生 → 何かを外貨で購入した

取引を選択すると裏地の色が変わります。
そして必要に応じて「摘要」に情報を入力。

外貨額の所に動いたお金を “外貨” で入力。


売掛金回収 → 振り込まれた金額(外貨)
売上高発生 → 発生した金額(外貨)
経費発生 → 支払った金額(外貨)を+で。
次は売掛金の発生です。
普通に売れた金額を書くだけでOK。

経費の発生は支払った金額を「+」で書きます。

全ての記入が終わったら一番最後を「翌期繰越」にします。

これで取引の記録が完了です。
初期値を入力する
次はあなたが今持ってるお金の初期値を入力します。
「預金残高」と「売掛金」の2つの情報が必要です。

この2つを頑張って埋めます。

把握してない方は「売掛金の支払い」を見てマイナス値になってる値を入力するなどします。

預金は通帳に今ある金額に…
ー「終了地点の外貨(開始預金の入力無し)」
ー「翌年の入金分」
を引くと出てきます。

…どんな手を使っても良いのでこの2つは頑張って皆さんで埋めてください。

以上が初期値を入力です。
為替レートを入力する(TTM)
為替は「TTM」で計算します。
【厳密なこと】
・売掛金発生は「TTB」
・購入は「TTS」
この2つを分けて為替入力が理想ですが…
手続き的にがすごくやりにくいです。
なので税理士の方的には実務ではTTBとTTSの間の値「TTM」を使うそうです。
微妙に誤差が出ますが、為替差益の誤差は税的にそこまで大きくないので許されてる形になります。

TTB、TTS、TTMあたりを厳密に計算しようとすると…
移動平均法とかいろいろややこしい沼が発生するそうです。
またTTB、TTS、TTMを参照した銀行が違うと同じ日でも値が変わります。
(どういう計算で出したかの違いらしいです)
そしていろいろ説明をされましたが私には理解できない範囲のモノでした。
なので難しいことは考えず、とりあえずTTMを使うのが良いと思います。
(参照先の銀行は帳簿付けの範囲内では変えないように)
TTMは画面下部の「◎ TTM入力用」を選択して入れます。

押すとこのような画面が出てきます。

画面下部に細かな注釈があります。
気にする方は見ます。

次にTTMの参照先を探します。
「ドル/円」の場合、七十七銀行が便利です。
↓こちらのページにアクセス。
対応する年を選択。

「日付」の行は選択せず、その下にある「01」~「表の一番最後まで」を選択。
Ctrl+Cキーでコピー。

Google sheetに戻ります。
A-2の「1」を選択。
この状態でCtrl+Vでペースト。

すると1発で一年間のTTM情報がすべて入ります。

そしたら、為替計算表に戻ります。

するとTTMの参照が行われて自動で計算処理が入ります。

あとは右側を確認。
情報が正しければ為替差益の情報も出てきます。

これで帳簿付けに必要な情報が揃いました。

次は帳簿付けを行っていきます。
表を元に帳簿付けを行う
教科書的に正しいのは「取引ごとに為替を計算して為替差益を出す」です。
が… TTMを使ったり、その他いろいろの問題があった結果…
教科書的に正しいことをしようとしても、計算はズレれます。

なので税理士の方が実務でやってることは下記のようです。
・取引は普通の取引として仕分けする
・年末にだけ為替差益の計算を出して帳簿付けする

取引は下記のような仕分けで書けます。

為替差益は下記のような仕分けで書けます。

弥生という会計ソフトを使うと、この帳簿付けに近い形で入力できて便利です。
↓私はこちらを使ってます。
これで仕分けの入力が完了です。
ドル以外の外貨を記録する
この表を使えばドル以外の通貨も仕分けできます。

試しにポンドを仕分けします。(£)
まず分かりやすいように名前を変更。

そして下図の場所に表記された単位を手動で書き換えてください。

そして取引を入力。
TTMが必要な日を割り出します。

そしてドル以外は七十七銀行は対応してません。
そこでみずほ銀行あたりから「TTM」の値を取得します。
↓こちらのページにアクセス
対応する日を探します。
無ければ同じ年内の最も近い日を使います。

外貨を確認しTTM(仲値)の情報を取得。

取得したら必要なところだけ手入力で打ち込みます。

これでTTM情報が生成されて必要な情報が出てきます。
あとは初期値などを頑張って埋めれば帳簿付けに必要な情報が生成されます。

以上が外貨取引と為替差益の帳簿付け方法です。

正直難しいと思うので、外貨ある人は全部税理士に丸投げするのも1つの手だと思います。
まとめ
今回は外貨取引と為替差益/損益を計算し帳簿付けする方法を紹介しました。
・外貨取引は難しいので配布したテンプレートを使って計算する
・為替レートは「TTM」を使って売り/買いを一括で計算する(実務優先)
・単位を変える場合は表にある単位を手動で修正
また他にも、クリエイター向けの帳簿付け・確定申告関連の情報はこちらでまとめてます。
ぜひこちらもご覧ください。


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