はじめに
今回は「VSTi No.53 Piano V2」の使い方を解説します。
これは、小室哲哉さんが使用した「kt Piano」を再現した無料音源です。
RolandのJD-800の53「Ac.Piano 1」を元に作られました。
JD-800は公式が再現したシンセサイザーを出してます。
詳細はこちらで解説。
JD-800とNo.53 Piano V2の比較はこちら。
No.53 Piano V2の導入
こちらのページにもアクセス。
VST、AU版をダウンロード。
ダウンロードした中にある.exeを実行。
指示に従ってインストールします。
プラグイン → twinkledisc → 「No.53 Piano V2」を起動。
開くと、この画面が出てきます。
以上がNo.53 Piano V2の導入です。
No.53 Piano V2の使い方
No.53 Piano V2には2つのオシレーターと、2つのエフェクトがあります。
Tone1と2がオシレーターのON/OFFです。
詳細は「WG」で制御できます。
オシレーター(WG)
WGがオシレーターの設定です。
JD-800のPiano再現なので、Waveは「Piano Atk」に固定されます。
実機では3つの音が鳴ってます。
それぞれの音はこちら。
「No.53 Piano V2」は2つ目のほぼ聞こえない音が消えてます。
そして、AとDの2つのオシレーターだけが入ってます。
他の設定項目はこちら。
・OCT.Tune = 1オクターブ単位での音程変更
・Coarse Tune = 半音単位での音程変更
・Fine Tune = Cent単位での音程変更(半音より弱い変化)
以上が、オシレーター(WG)の挙動です。
フィルタ―(TVF)
TVFがフィルターです。
2つの音分の項目があります。
それぞれの意味は下記。
・Cutoff = カットする周波数(0~100表記)
・Reso = レゾナンス、カットする前の周波数強調(みょーんとなるヤツ)
・V-Sens = ベロシティーの影響度
・Env.Amt = エンベロープの影響度
・Attack = ADSRエンベロープのA部分
・Decay = ADSRエンベロープのD部分
・Sustain = ADSRエンベロープのS部分
・Release = ADSRエンベロープのR部分
ADSRとはこのような形の変化です。
以上がフィルターの処理です。
アンプ(TVA)
TVAがアンプです。
こちらも、2つの音分の項目があります。
それぞれの意味は下記。
・Level = 音量
・V-Sens = ベロシティーの影響度
・Pan = L/Rへの音振り
・Pan key = 音程によってL/Rの音振りの挙動を変える
・Attack = ADSRエンベロープのA部分
・Decay = ADSRエンベロープのD部分
・Sustain = ADSRエンベロープのS部分
・Release = ADSRエンベロープのR部分
※ここのエンベロープは音量を変化させます。
以上がアンプの処理です。
エフェクト
エフェクトは「EQ」と「Reverb」の2つあります。
それぞれの意味は下記。
【EQ】
・Low Shelf = 指定した周波数以下に対して影響を与える
・High Shelf = 指定した周波数以上に対して影響を与える
・Freq = 周波数の指定
・Gain = 音量の変化(+で強調、−で抑える)
【Reverb】
・Time = 遅れの時間
・Predelay = 一番最初の音からリバーブが始まるまでの時間を遅らせる
・HF Damp = 指定した周波数より高い音を弱める
また、Playの所でも設定できます。
それぞれのON / OFF切り替え
・リバーブの強さ(Rev.Level)
以上が、VSTi No.53 Piano V2の使い方です。
まとめ
今回はVSTi No.53 Piano V2の使い方を解説しました。
・VSTi No.53 Piano V2は無料で使えるkt Pianoを再現した音源
・2つの音を出す回路がある
・フィルターとアンプも内蔵されている
・エフェクトはEQとリバーブのみが入っている
また、他にも音楽について解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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