はじめに
AIイラスト・CG集は稼げるのかについて実験した結果をまとめます。
AI CG集=AIが生成した成人向けの画像を集めて販売してる物。
この記事は、2023年1月8日時点のモノです。
1週間後には状況が変わってる可能性がある世界なのでその点のみご理解ください。
結論
現状は稼げません。
もう、おしまいのビジネスです。(2023年3月以降)
AIが出始めの頃に始めた人は稼げてます。(2022年10~11月開始勢)
【2023年2月後期追記】
・DLSiteの投稿数制限が月1作になりました。
=年12個までしか出せません。 解散。
【2023年2月前記追記】
2月時点では、DLSiteのみやや稼げます。
・DLSiteは週2の制限がありますが、安定してリリースできます
・が、競合が増えてきており、売上の伸びが弱まってる印象
・2月中期に原因不明の急激な売り上げが低下が発生
・FANZAは今だすとリリースが1年先になります(実質リリース不可)
・BOOTHは出しても売れない
今後は…どうなるか分からないです。
FANZAやDL Siteなどの対応次第。
私が見て来た範囲
まず、私がどの範囲をみてこの結論に至ったかを紹介します。
【2022年9月頃】
AIイラストが出始めの頃に使い方をブログでまとめてました。
【2022年10月頃】
VRChatで出会った友人がAICG集を作ってみたいと言う。
結果を教えてもらう代わりに技術や生成した作品を渡すという形で協力しました。
【2022年11月頃】
友人がDLsite / FANZA同人に作品を登録。
ちょっとしたお小遣いぐらいの額が稼げてると報告を得る。
【2022年12月頃】
PixivでAI生成と気付かない作品と出会う。
AIの性能向上やCG集の可能性を感じ私も始めようとする。
【2023年1月頃】
私もAI作品を作り、リリースしようとしました。
12個ぐらい作りましたが、審査待ちで現状は保留という名の放置。
その中で分かったことをまとめようとしたのがこの記事です。
現状のAI CG集
現状のAI CG集は「プラットフォーム側が対策を模索中」の段階です。
「審査中」という形で無限に保留されます。
・DLsite = 審査中表示、投稿数に事実上の制限がかかってる(週1~2作品)
・FANZA = 審査中表示、投稿予定日が2023年11月以降になる。(ほぼ1年先公開)
・Booth = すぐ公開できるけど、ほぼ反響が無い。
これまでのAICG集
過去のCG集は売れるかどうか以前に、販売されるかすら分からない状態でした。
そして、DLsite / FANZA同人も対策を模索中でAI生成のカテゴリーすらなかった。
生成はNovel AIが一番精度が高く月35$の投資が必要。
その頃に作品をリリースした人は、現状少額稼げてます。
当時は私も、挑戦した友人も1~2作品ぐらい売れたらいい方かなと思ってました。
そして私は見送り、友人は挑戦しました。
やってみて分かった事
運とタイミング
一番思ったのは「稼げる」や「成功者」に必要なのは努力とか自己投資ではなく「運とタイミング」。
同じ努力でも2ヶ月の違いで知り合いと自分で大きく明暗が分かれました。
マイケル・サンデルの「実力も運のうち」の内容をより考えさせる機会でした。
この本を簡単にまとめると…
・努力できる遺伝子がある
・能力の有無や努力できるか、そして成功は運や生まれながらの特徴
・成功できない=自己責任で片づける → 能力主義というステルス差別が生まれる
・結果、成功者とそうでない人の間で分断や社会的問題や対立が起こる
・日本やアメリカはこの問題が起こってる。無敵の人事件などで。
・ヨーロッパは成功=運という認識が強く福祉が手厚い。
・が、福祉を手厚くするともっと結果を出せるけど出さない人が出てくる。
・現状、解決策や答えは無く、この問題の認識と対話を続ける必要があるのが本書の最後。
自己研鑽や自己投資で高額なものを買ったり、成功者の本や動画で考え方を学んでもそんなに意味は無い。これらは意味が”ありそう”に見せて儲けるビジネスモデル。
結局は運とタイミング。何が当たるかはわからない。
できる事は「リスクの低い、いろんなこと、やりたい時にやる」ぐらいしかなさそうです。
思ってたより工数が多い
AI CG集は思ってたより大変です。
・AI生成モデルの選定
・企画に合わせたプロンプト調整
・3000~5000枚ぐらいの中から200枚画像を絞る
・規約や法律の問題で股にモザイクを入れる
・メタデータ削除処理
・商品としてパッケージにする
…など。
ゲームや漫画を作るよりは楽ですが、楽に稼げるというモノではないです。
それなりに好きや興味が無いと続けるのは難しいものです。
慣れてくると耳と脳は暇
かなり短銃作業なので、慣れてくるとラジオ的なコンテンツであれば流し見できます。
あと、色々余計な事を考えるようになります。
性欲が消える
私ともう一人、AI CGをやってる人が居るのですが… 性欲がかなり弱まりました。
なんだろう。 慣れの影響か興奮しなくなる。
10日連続で、選定 → 修正のようなことはしない方が良さそうです。
AIはヘイトを買いがち
現状、AIだけで毛嫌いする人が居ます。
ネット記事でも、法律が良くても倫理観があれこれなど…。
私がやってるYoutubeでAIの事をまとめた動画を上げるとが必ず低評価がつきます。
(しぐにゃも.ch)
・普段の評価 = 高評価率 100~90%
・AI関係の評価 = 高評価率 80%代
しかも、上げた瞬間の初動で3低評価とこれまでにない動きをします。
どうやら世の中のヘイトを買いやすいビジネスのようです。
やるには捨てアカを使うか、それなりに嫌われる覚悟が必要。
AI CG集から今後のコンテンツビジネスについて考える
暇なので、AIと人の今後の関わりについて色々考えてしまいます。
脱線になりますが、色々見てる中で興味深い物を見つけました。
岡田斗司夫ゼミ#221 の2028年未来予想。
その中でAIがYoutuberになるという予測。
今はまだ実感は無いですが、技術を一つ一つ考えてみると…。
AI Youtuberは現状でも「ゆっくり」や「読み上げを使った2chまとめ」的なモノであれば実現できそうです。
→ 予測AIで検索ワードやトレンドを予測して企画
→ もしくは指定したサイトの更新情報を取得
→ 必要であれば翻訳AIをかける
→ 文章要約AIやChat GTPのようなもので文章作成
→ 読み上げソフトに入れる
→ 音声に合わせて口を動かす処理
→ 映像化して投稿
・情報系やビジネス系の内容は「要約AI」 → AI Youtuberが話す。
・海外の情報は「翻訳AI+要約AI」 → AI Youtuberが話す。
ある意味自動化の極致。
Youtube以外でも私が今やってるブログなども含め、人柄やキャラクターが求められないものであれば置き換えされそうです。
こちらでまとめたように、未来予測は当たらない、未来は分からない。
できることは博打で「リスクの低い」「いろんなこと」をする事に行きつくのですが…。
AI CG集をきっかけに色々考えさせられました。
まとめ
今回はAIイラスト・CG集は稼げるのかについて解説しました。
・現状は稼げない
・プラットフォーム側が対応を模索中
・2022年10月頃に始めた人は少額稼げてる
・が、明日どうなってるか分からない世界
また他にも、AI関係の情報などをまとめてます。
ぜひこちらもご覧ください。
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