はじめに
今回は日和佐へダイビングに行った時の記録をまとめます。
2024年3月31日に行きました。
目的
1番の目的は「タカアシガニ」です。
日和佐は春になると、産卵のためにタカアシガニが水深20~30mぐらいの所に上がってきます。
2つ目の目的は、私のエンリッチド・エア講習です。
水深20~30mで長い活動時間が必要そうなので、このツアーで取得する事にしました。
↓エンリッチド・エアを取った時の記録はこちらにまとめてます。
この2つを目的に行きました。
ツアーの様子
今回は、こちらのダイビングショップにお世話になりました。
都市型ショップから送迎 → 現地のショップでタンクなどをレンタルという形です。
お店の中には小型のポイントマップがありました。
のり等で、ダイビングログに張り付けれます。
助かります。
現地の海はこのような感じでした。
この漁港からボートで出発。
機材を準備中に、最初にタカアシガニを見に行った人達が帰ってきました。
そして… 「第一狙いのポイントにタカアシガニは居なかった」という報告を受けました。
(荒瀬の沚 – 上)
…
そして、色々話し合った結果、1本目は普通の空気で水深30~40m地点を探す事になりました。
水深が深いので、タンク内の空気がかなり圧縮されます。
なので、かなりエア消費が多い → 活動時間が短い事を覚悟して行きます。
1ダイブ目「荒瀬の沚 – 下」
1ダイブ目は「荒瀬の沚 – 下」に行きました。
ダイビングログは下図。
・2024/03/31
・IN時間 10:52
・OUT時間 11:21
・最大水深:39m
・ダイブタイム:29分
・気温:20℃
・タンク:12ℓ
・透明度:4 ~ 5m
・通常の空気を使用
ボートで移動。
波風が強い日だったのと、船が漁船でかなり揺れました。
そして、入水。
春の嵐が過ぎ去った後で、透明度がかなり低いです。
ダイビングの3~4日前に、春の嵐が発生してました。
東京では2024年3月29日に被害が出ていたので…
西日本は28日ぐらいに被害が出てました。
普段はもっと透明度が高い場所のようです。
他の人の記録によると… 5 ~ 10mぐらいあるようです。
海の中はソフトコーラルがたくさん生えてました。
夏場限定のソフトコーラルが有名なポイント「渡りの瀬」の可能性を感じます。
ソフトコーラルの近くにハコフグが居ましたが…
活動時間が短いので、心を鬼にしてスルー。
イサキの群れが現れました。
こちらは少し観察して移動。
水深35m付近。
ソフトコーラルなどがいっぱい生えてます。
ムチカラマツ…? とは少し様子が違うような白いニョロニョロが生えてました。
観察したいモノはいっぱいありますが…
活動時間が短いので、心を鬼にしてスルー。
タカアシガニを探します。
15分ぐらい活動しましたが… 居ません。
そして… 透明度が低すぎて少し遭難しました。
ただ「ダイビングライトの光」と「泡」でなんとか見つけれました。
ダイビングライトは直接あたるとかなり眩しいです。
なので、遭難した時の目印としてとても優秀です。
水中の写真の色を綺麗に出す効果もありますが…
遭難した時の目印としても水中ライトは優秀。
そして、覚悟はしてましたが「3m」のDECOが出ました。
…行った場所が深いので仕方無い所があります。
エアやDECOの関係で浮上。
そして、船の上で… 船酔いで倒れました。
イルカが現れたので、それだけ頑張って撮影しました。
そして、陸上。
「春の嵐の残り」+「船が漁船」だったせいか…
私以外にも大量の船酔い患者が出ました。
あまりにも犠牲者が多かったので、2ダイブ目の休憩時間を長めの取る事になりました。
私たち以外のメンバーで合計12人ぐらい居ましたが…
半分ぐらいの人が船酔いしてたらしいです。。
(私は船酔いしてるので、見れてません)
水深18mを超えてるので、船に乗ったメンバーは中級者以上のAWOのライセンスを持ってる方々で、ボートダイブ経験済みのハズですが…。
それでも、たくさんの船酔い犠牲者が出ました。
2ダイブ目「大磯」
DECOと大量の船酔い患者が出たので、陸地で90分ぐらい休憩。
そして、2ダイブ目は「大磯」に向かいました。
ダイビングログは下図。
・2024/03/31
・IN時間 13:44
・OUT時間 14:18
・最大水深:32m
・ダイブタイム:34分
・気温:21℃
・タンク:12ℓ
・透明度:6m
・エンリッチドエアを使用(FO2 - 34%)
船酔いは少しマシになったので…
2時間ぐらい前にもう二度と乗らないと決めた船に乗船。
船酔いが辛いので、撮影すらせず最速で水深10m付近まで移動。(約1分)
そこで、合流しました。
波は水深が浅い方が強いです。
なので、深場に行けば船酔いが軽減されます。
(陸に上がる時に、再発するのですが…)
ここにもイサキの群れが居ました。
イサキの群の奥には大きなマハタが居ました。
1mぐらいの大きさ。
そしたら、水深30m付近でタカアシガニ探し。
ここにもソフトコーラルがたくさん生えてました。
ただ、透明度がかなり低く…
タカアシガニ探しは難航。
25分ぐらい経過して、ガイドさんがタカアシガニ探しは難しそうと判断。
そして、生物観察に移りました。
こちらは、ボウズコウイカ。
水深10~15m付近にはシロウミウシが2匹居ました。
こちらの黒い生き物は、たぶんスミゾメミノウミウシ。
そして、ちょっと面白い生き物が居ました。
こちらはテヅルモヅルです。
まさか「2匹」居ました。
というわけで、安全停止を行って浮上。
そして、やっぱり船酔いしました。
以上で、2ダイブが終了です。
タカアシガニを食べてみた
海の中でタカアシガニは見れませんでしたが…
陸地で焼かれたタカアシガニは見れました。
こちらの漁獲ガチャには成功。
漁獲されて無ければ食べれませんが…
漁獲があれば3人で行って、1人+3500円で食べれました。
道中立ち寄ったコンビニで買った焼きおにぎりも一緒に焼きます。
蟹の身やカニみそなどを乗せて食べました。
タカアシガニの表面には謎のブツブツが付いてました。
こちらは「ヒメエボシ」というエボシガイの仲間です。
エボシガイという “カイ(貝)” という名前ですが…
分類的には貝ではなく、フジツボやエビやカニに近い仲間です。
だいたいの貝は「軟体動物門」ですが…
ヒメエボシなどのエボシガイは「節足動物門 – 甲殻類」に属します。
せっかくなので食べてみました。
味の感想は… 「虚無の貝殻」です。
中身のほとんどは空洞。身や汁は何もなく、ただの空間。
ギリギリ食べれる固めのエビの尻尾みたいな殻の食感しかありません。
というわけで、食べ終わりました。
3人で食べて… 結構お腹いっぱいという感じです。
4~5人で1匹ぐらいがちょうどいいと思います。
以上が、ツアーの様子です。
日和佐ダイビングの注意点
ここからは、日和佐ツアーに行く方向けの情報をまとめます。
船酔い
最大の注意点は「船酔い」です。
日和佐の船は酔います。
日和佐のショップは、大人の事情で船が「漁船」です。
ダイビング用の船では無く、安定性が悪いです。
お金の問題というより、漁港の前にあるショップなので…
地元の漁師さんとの関係性の問題で漁船を使う事になってるようです。
また、日和佐付近の波はちょっと強いらしいです。
なので、大量の船酔い犠牲者が出ました。
酔い止め薬は必須。
1日1錠が必須量ですが…
私は酔って吐いた後、もう1錠飲む形で行きました。
あと、できれば酔わないための訓練で… 乗り物に乗ったり…
行けるなら、船や1週間前ぐらいダイビングに行くことをおすすめします。
軽度な減圧症に注意
ダイビングを終了して24時間後、謎の体調不良が発生しました。
頭痛とちょっと関節が痛いかな…? という症状です。
その痛みが、断続的に発生して少しずつ痛くなるような感じでした。
そこで、減圧症について調べた所…
・重い症状はだいたいダイビング直後~12時間ぐらいで出る(Ⅱ型)
・軽い症状の場合は24時間後ぐらいにでも出ることがある(Ⅰ型)
ちなみに、1型の軽症 = 骨に穴をあけられるような痛みだそうです。
2型は命にかかわるので、それに比べれば軽症ですが… う~ん。
なので、ちょっと痛いかなというぐらいなので…
1型の自然治癒するぐらい凄く軽いモノになってたと思います。
ダイビングはDECOタイムを守っていたり、しっかり減圧停止していても減圧症になるそうです。
一番のNGは急激な浮上。
結構、深い場所に行くと思うのでDECOと急浮上には注意して行ってください。
また、24時間ぐらい減圧症には注意。
私は2~3日すれば、自然に治りました。
ダイビング後1日は体調が悪かったですが…
これが、減圧症なのか、水圧+マスクの締め付けなのか、花粉の頭痛なのか、単なる疲れすぎなのか… 真相は分かってません。
減圧症は似た症状が多く、軽症のモノは診断が難しいです。
病院でも、ダイビング記録や、再圧室に入って治ったかなどを見て総合的に判断するしかないようです。
…結局、様子を見てたら終わりました。
タカアシガニは100%見れるとは限らない
タカアシガニは “春” にやってきます。
そして、春には春の嵐が吹きます。
この春の嵐で海の中の状況が大きく変わるようです。
なので、タカアシガニが見れるポイントですが… 100%見れるとは限りません。
理想のダイビングプラン
大切なのは「船酔い」と「減圧症」対策です。
そして、タカアシガニは100%見れるとは限らない。
なので、理想のダイビングプランは…
【行く前の準備】
・1週間前ぐらいに別の場所でボートダイブに行き、船酔い耐性を付ける
【ダイビング当日】
・第2陣、第3陣のボートで行き、前の人の報告を元に行く場所置決める
・2ダイブ目の休憩時間は長めに取って、窒素をしっかり抜く
・ダイビング後、できれば1週間は飛行機や標高の高い場所に行かない
【別の日に潜れるなら…】
・会えない可能性も想定して、可能であれば1週間ぐらい開けてもう1回潜る
(春の嵐の影響は2~3日残るらしいので、少し長めの間隔を設定)
これをやると… 3週間連続で潜らないといけないので大変ですが…。
何らかの形で直前に「船酔い耐性付け」は行いたいです。
まとめ
今回は、春の日和佐へタカアシガニ探しダイビングに行った時の記録をまとめました。
・春の日和佐にはタカアシガニが産卵のために上がってくる
・ただ、春の嵐で海が荒れることが多いので注意
・船は大人の事情で漁船なので、かなり船酔いする
・水深が深いのでNo DECOタイムと減圧症に注意
また、他にもダイビングや旅行の記録をまとめてます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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