はじめに
今回はLHM-OSC_Senderの使い方を紹介します。
これは私が作ったVRChatにPC情報の一部を飛ばして表示するツールです。
下図の緑色部分を行うツールになります。

これでVRChat上のOSCデバック画面でCPU/GPU温度、使用率、Wifiの状況などが確認できます。
現状はOSCデバッグ表示での確認のみに対応してます。

これでVRゴーグルを被っていても、外さずにPCの状態を確認できます。

これを使ってVRChat上で時計のように表示するモデルは現在開発中です。
興味がある方はXアカウント「@sig_ic9」をフォローし続報をお待ちください。

LHM-OSC_Senderの導入
LHM-OSC_Senderはこちらのページで配布してます。
下記の2通りの方法で導入できます。
・Boothから.exeファイルをDL
・RUSTプログラムをDLして自力で実行
この2つを見ていきます。
.exeの導入
Git Hub右側にある「Releases」を確認。
LHM-OSC_Senderをクリック。

LHM-OSC_Sender.exeを選択しDL。

この.exeを実行するとアプリが起動できます。

安全性が気になる方は…
無料で使える「Virus Total」などを使って確認してください。
↓使い方はこちらで解説。
Rustプログラムでの導入
Git HubにRUSTのデータも配布してます。

こちらは「<> Code」 → Download ZIPを選択。

zipを展開するとRUSTで使う「src」と「Gargo.toml」データが入ってます。

あとはこちらの記事をみながらRUSTを実行+cargo runで実行してください。
LHM-OSC_Sender起動時の注意点
.exeを実行。

するとPowerShell(黒い画面)が立ち上がり、ソフトウェアが実行されます。
そして初期画面で「LibreHardwareMonitor is not running !!」という文字が表示されます。

これはこのツールを動かすための「LibreHardwareMonitor」が起動してないという警告表示です。
LibreHardwareMonitorの導入
LibreHardwareMonitorのGit Hubページにアクセス。
ここで2つの方法でLibreHardwareMonitorを導入する方法が書かれてます。
① .exeを使う(おすすめ)
② PowerShellを使う

この記事では「.exe」の方法だけ紹介します。
②の方法が良い方はこちらのブログをご覧ください。

①Hereの所をクリック。
最新版の.zipを選択してダウンロード。

DLした.zipを展開。(右クリック → 展開)

フォルダーを任意の場所に移動。
中にある.exeを選択して起動。

LibreHardwareMonitorを起動。
そして「Auto Retry(自動更新)」が実行されるまで待ちます。

自動更新が入るとLibreHardwareMonitorの情報が「LHM-OSC_Sender」に入ります。
この表示になれば同期成功。


アプリ起動中に「LibreHardwareMonitor」だけ落とすとまたエラー表示に戻ります。
以上がLHM-OSC_Sender起動時の注意点です。
LHM-OSC_Senderの初回設定
先ほどの画面を確認。
GPU Tempなどの一部の値が「-1.0」となってます。
これはデータが取れてないというエラー表示です。

さらにLHM-OSC_Sender下部のSensor Name Settingsを確認。
するとユーザーが調整する前提の所に ( ! ) の記号が入ってます。
ここを操作することで「-1.0」表示の所を修正できます。

(!)が書かれてるのはセンサー名の干渉対策でユーザーが設定する必要がある項目です。
LibreHardwareMonitorは初期設定だと同じ名前で別パラメーターの値を取ってます。

このプログラムはLibreHardwareMonitorの「センサー名が一致」の条件で数値を取ってます。
なので同じ名前だとプログラムにエラーが出ます。

これの対策が「LHM-OSC_Sender」と「LibreHardwareMonitor」の2つで他と被らない名前に変更して揃えることです。
おすすめはLHM-OSC_Senderで(!)を取って「CPU Core_Temp-1」に設定。
LibreHardwareMonitor側で取得したいセンサーの名前を同じものに変更です。

あとはテキストの最後に意図しないスペースが入ってないか確認。
スペースも1文字なので「片側だけ入ってる」+「もう片方は入ってない」だと動かなくなります。

ほかの(!)表示があるセンサーも同じ手順で名前を変更。

設定が完了したら「SAVE」でセンサー名を保存します。
これで2回目以降でこの手間を省けます。

あとGPUの使用率などはタスクマネージャーの数値とズレがあるようです。
これは計算方法などの内部処理が違うのが原因。
そういうものだと思って使ってください。

以上がLHM-OSC_Senderの初回設定です。
データの送受信が上手くいかない場合
JSON & OSCを操作するとデータ送信の細かな設定が行えます。
◆JSON
LibreHardwareMonitorの値を受け取るポート番号値
(デフォルトだとポート番号8085から飛んでくる)
◆OSC
LHM-OSC_Senderの数値を出力するための設定
IP [127.0.0.1]はLocalHostで、自分パソコンで作られた一人用インターネット的なモノを表す。
VRChatのデフォルトOSC受け取りのポート番号は「9000」。

もしデータの送受信が行えない場合はこのあたりのポート番号を確認してください。
VRChatでOSCを受け取る
VRChatを立ち上げ。
パイメニュー → オプションを開きます。

ここの「OSC」を選択。

有効になってることを確認。
「OSC のデバッグ」を展開。

すると、LHM-OSC_Senderの値がVRChat上で確認できます。

これでVRChatをプレイしながらPCの温度などが見れるようになります。

あとはこの数値を腕時計的に見れるようにするものを作ってるので…
もう少しお待ちください。

以上がLHM-OSC_Senderの使い方です。
まとめ
今回はLHM-OSC_Senderの使い方を紹介しました。
・LHM-OSC_SenderはLibreHardwareMonitorの値を受け取りOSCで出力するツール
・曜日や時間の情報などもセットでOSC出力する
・「LibreHardwareMonitor」を起動しないと動作しない点に注意
・センサーの名前被りの問題で2つのソフトでセンサー名などを変更して揃える必要がある
・あとはVRChatを起動しOSCのデバック画面などでPCの状態を確認できる
・データ送受信が上手くいかない場合は「JSON」や「OSC」のポート番号を確認
また他にもVRChatやPC関係の情報について解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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