はじめに
今回はLibreHardwareMonitorでPC情報をJSON出力する方法を紹介します。
これは無料で使える高機能PC情報表示ソフトです。
LibreHardwareMonitorの導入
LibreHardwareMonitorのGit Hubページにアクセス。
ここで2つの方法でLibreHardwareMonitorを導入する方法が書かれてます。
① .exeを使う(おすすめ)
② PowerShellを使う

この2つを見ていきます。
.exeで導入する
Hereの所をクリック。
最新版の.zipを選択してダウンロード。

DLした.zipを展開。(右クリック → 展開)

フォルダーを任意の場所に移動。
中にある.exeを選択。
これで使えるようになります。

2回目以降の起動はWindowdキー → libなどと検索で出るようになると思います。
LibreHardwareMonitor.exeを “管理者として実行” します。

PowerShellで導入する
Windowsキー → sheで検索。
Windows PowerShellを立上げ。

Git Hubにあったwingetから始まる文章を選択。
Ctrl+Cキーでコピー。
winget install LibreHardwareMonitor.LibreHardwareMonitor
PowerShellにCtrl+Vキーでペースト。
そのままエンターキーを押します。

利用規約に同意する画面が出てきます。
「y」と入力してエンターキー。

しばらく待つとインストールが完了します。

「LibreHardwareMonitor」のフルネームで検索。
するとコマンドの実行版のLibreHardwareMonitorが出てきます。
こちらを選択で実行可能。

保存場所は「ファイルの場所を開く」で確認できます。

かなり変わった名前や分かりにくいファイルの場所になります。
なので個人的にはおすすめしません。

以上がLibreHardwareMonitorの導入方法です。
LibreHardwareMonitorの基本操作
Optionsを選択。
Themeの所で画面の色などを変えれます。

そしてSensor画面にPCのパーツが表示されます。


なぜか私の画面だとグラボが2つ認証されてます。
(TM)がない無印の方が本体のデータだと思われます。
ここを開いていくとパソコンの情報が見れます。
↓グラボのcoreパーツの温度は42℃です。

この情報は「Tray」と「Gaget」の2つの方法でパソコン上に表示できます。

Trayはタスクバー右下の表示です。


表示がない方は「上矢印」ボタンをクリックして確認。
右クリック → Change Color…を使うと色が変えれます。

Gadgetはデスクトップ上に常に表示する小さな画面です。

本来の用途はこのようなことをするソフトです。

ただTrayは何の数値か分からないし…
Gadgetはウインドウが重なると消えたりするので…
個人的には不便と思って使ってません。
以上がLibreHardwareMonitorの基本操作です。
PC情報をJSON出力する
JSON(Java Script Object Notation)は軽量なテキストでデータを扱う形式です。
LibreHardwareMonitorはPCの情報をJSON形式で外部アプリに出力できます。

より細かく言うと…
① JSON形式のデータ生成
② 自身のローカルネットワークに送信
③ 送信された情報を別アプリなどで受け取る
になります。
ここでは、この3つををまとめて「JSON出力」と呼んでます。
LibreHardwareMonitorの「Options」を選択。
Remote Web Saver → Runを有効化。

必要な方は「Interface / Port」で情報を確認。

自身が使ってる「IPアドレス」や「送ったデータを表す番号(ポート番号)」が表示されます。
必要であれば修正。
あとはWEB URL形式で表示されたところを選択。

するとWEBブラウザを経由してPCの情報が見れます。
(アイコンなどがあるのでJSON形式ではない)

この情報は自分のPC環境でしか見れないです。
全世界に公開されてないので安心してください。

「自分のパソコンの中に作られた1人用のインターネット世界」上にあるWEBサイトを生成 → そのサイトを開いてるようなイメージ。
またポート番号が8085から変えてなければ「 localhost:8085/data.json 」をコピペで開きます。
するとJSON形式でのPCデータ表示が見れます。

プリティ プリントを有効化すると情報が見やすくなります。

あとは必要な情報をCtrl+Fキー → テキスト入力で検索。

これでPCの情報がJSON形式で出力されたことが確認できます。

「 localhost:8085/data.json 」はブックマークなどで保存しておくと便利です。
またLibreHardwareMonitorが起動してないとこのサイトにアクセスできないので注意。
出力データの名前被りを回避する
LibreHardwareMonitorは同じ名前で別パラメーターを管理してる項目があります。
たとえばグラボの「温度」と「Load」は同じ “GPU Core” という名前です。

Json上も同じ名前で表示されてます。

この表示名が同じ場合、別プログラムで「JSON」情報を取得する際に干渉するします。
↓はRUSTで組んだJOSN受け取りプログラムの一部。


温度が欲しくてjsonから「GPU Core」の情報を抜き出した場合…
同じ名前の「電源」や「Load値」のような別物が取得されることがあります。
一番の対処法は「送信名」を変えることです。
名前を変えればJSONに送られる名前も変わります。
誤作動を回避できます。

LibreHardwareMonitorは非表示化機能があります。
これはUI上で非表示になるだけです。
JSON情報は送られ続けます。

また可能であれば受け取り側のアプリでも「JSON受け取り名」を変えれるようにします。
この2つの名前を変えて揃えることで誤作動を回避できます。

以上が出力データの名前被りを回避する方法です。
まとめ
今回はLibreHardwareMonitorでPC情報をJSON出力する方法を紹介しました。
・LibreHardwareMonitorはPC情報取得できる高性能ソフト
・JSON形式のデータをローカルネットワークで出力する機能がある
・一部のパラメーターは同じ名前で出力されるので注意
・一番の干渉対策はLibreHardwareMonitorでセンサー名変更
また他にもプログラムやパソコン関係のことを解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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