はじめに
今回は本当の意味で作業効率を高めて成果を出す方法を紹介します。
作業効率を高める方法
『幸福度を上げる』ことです。
もう少し詳細に言うと幸福物質『セロトニン』『オキシトシン』『ドーパミン』を増やす事。
私も信じがたいですが。
近年、幸せと生産性の研究についての本や論文が上がる中、この事が真実味を帯びてきました。
人は幸福感を感じてる時に頭もよく働き、やる気も生じ、健康になる、結果的に物事が上手くいく。
(幸福感=心のあり方や気分がポジティブであること)
つまり『幸せになる』。
これが最優先課題です。
今すぐに幸福度を上げる方法
忙しい人向けに作業効率を上げることができる方法を紹介します。
・運動(体を動かす)
・瞑想
・日光を浴びる
・親切する/される
・感謝する/される
詳細はこちらをご覧ください。
ここからは詳細を解説していきます。
幸せだから成功する
作業効率を上げるための方法はまず幸福度を上げる事。
なので正しい順番は『幸せ → 努力 → 成功』になります。
努力して成功すれば幸せになれるの信念を捨てる
多くの人は下記のように考えます。
・努力すれば成功する。
・成功すれば幸せになれる。
そしてワーカホリック的になっていくと下記のような思考になります。
・幸せに意味が無い。贅沢品。
・幸福感=頑張ってない証拠など。
・仕事や勉強以外の費やす時間は無駄。
ですが、ゆとりを無くして働けば働くほど能率は落ちていきます。
直感に反しますが、本当にやるべき事はちょっとした幸せを見つけることです。
何故幸せだと作業効率が上がるのか
下記のように脳の働きを分けて解説します。
・幸せ=ポジティブ感情が強い時(セロトニン、オキシトシン、ドーパミンの放出)
・不幸=ネガティブ感情が強い時(アドレナリン、偏桃体が興奮、コルチゾールの放出)
幸せでポジティブ感情が強い時
ポジティブ感情は選択肢の幅を広げ、創造的に新しい考えに対して心を広げます。
(拡張ー形成理論、拡張効果)
◆セロトニンの効果
セロトニンは一言で言うとマイナスの効果を減らします。
・幸福感を感じる
・ポジティブな気持ちにさせる
・感情を安定化させる
・依存症になりにくくする。(ドーパミンの制御)など。
◆オキシトシンの放出
オキシトシンは人との信頼関係を作ります。
・経済的に成功、反映する。
・人を愛する能力が強化される
・温かな人間関係が築ける
・ストレスに強くなる。など。
そもそも、お金を稼ぐ、良い物を作る、発展、成功、とは相手が居て初めて達成できる事です。
・お金=人が払ってくれるもの、他の人との信頼で頂ける
・良い物を作る=良い物は人との共感があって成り立つ
(技術的に上手い絵でも共感されないと評価されない)
・発展=人を信じる事で初めて取引や投資が生まれ発展する
(信頼ゲームにはオキシトシンが必要)
・成功=社会的成功は自分ひとりでは達成できない。
(フォロワー数、お金、その裏にあるのは人)
また、こちらの本ではオキシトシン → 共感 → 道徳的行動 → 信頼 → 繁栄 → オキシトシンの善循環として紹介されてました。
◆ドーパミンの放出
良いドーパミンはやる気を作り出し人間の能力を高めます。
・行動の意欲を作る(”もっと”の要求)
・集中力を高める
・記憶力を高める
・学習能力を高める
不幸でネガティブ感情が強い時
思考の幅を狭める。行動に制限をかけます。
ネガティブ感情の由来は原始時代です。
◆アドレナリンの効果
虎などに襲われた時に、ただ待ったり他の事をすると生き残れません。
戦うか逃げるかと“選択肢を狭める”ことが生存に繋がったのが由来で残ってます。
◆偏桃体の興奮
偏桃体が興奮すると人は不安や恐怖を感じます。
すると、新しい事への挑戦が無くなります。
現状維持が続き今と何も変わらない毎日になります。
新しいことが無いとドーパミンは出ず、変化が無いので成功しません。
◆コルチゾールの放出
コルチゾールは通称ストレスホルモンです。
本来はコルチゾールは内臓機能や炎症を抑える働きがあります。
一時的、短期的に出るのには問題無いです。
これが長期間、強いストレスにされされるとコルチゾールが高い状態が続きます。
結果、免疫力低下や精神疾患の原因になり病気になりやすくなります。
病気になってはそもそも生産活動はできません。
幸せの判断方法
幸せというのは相対的なもので、それを感じる人によって異なります。
なので、それが幸福と判断できるのは本人だけです。
幸せの測り方
図り方は自己診断に頼らざるを得ません。
Well-Being Circleような測定方法を使うと幸福度をかなり正確に安定して測れます。
図り方の詳細はこちらで解説。
脳内物質で考える
人が幸せに感じる時に出てる脳内物質に着目します。
主要なのがこの3つ。
セロトニン=健康の幸福。
オキシトシン=つながりの幸福。
ドーパミン=達成の幸福。
この3つを出すている状態が人の幸せとも考えられます。
詳しくはこちらの本で書かれています。
幸せと成功どちらが先か
幸せが先とされています。
こちらの本より一部を紹介します
・272人の社員のポジティブ感情を図り、18ヶ月の業績調査→最初に幸福度が高い人は良い評価+給料も高い
・ノートルダム教育修道女会の180人のカトリック修道女(全員1917年生まれ)は全員思ったことを自伝風に日記に書くように言われていた。楽しそうな内容を書き付けていた修道女たちは、ネガティブや普通の内容を書いた修道女よりも10年近く長生きした。
長生きするから幸せではなく、幸せだったから長生きした。その逆はない。
幸福感が健康状態を改善する。健康であればてきぱき長時間働ける。
→成功する可能性が高くなる。
健康への影響
同じ本で紹介されていた実験をさらに紹介。
実験前に協力者の幸福度を図る→次に風邪ウイルスを注射する実験。
1週間後、スタート時点で幸福度が高かった人は低い人に比べウイルスに勝つ確率が遥かに高かった。(風邪症状すら現れてなかった)
幸福度によって健康度合いも変わることが分かります。
少なくとも変わる可能性は高いです。
具体的な実践例
Googleの職場が一番わかりやすいです。
Googleは社員の健康や幸福を重視しています。
・Googleが愛犬と一緒に出社するのを許可しているなど
・Yahooの社内にマッサージパーラーがある。
逆に言うと日本のブラックと呼ばれる企業は実践に失敗してますね…。
そういう所に勤めると生産性以前に人はわざとサボりだしたり無意味な事をし始めます。
私もそういう所に勤めてたのですがわざと生産性を落としたり無茶苦茶でした。
参考資料
日本語で論文形式じゃなく読みやすい物を載せておきます。
より詳しく知りたい方は自分でしらべましょう。
ニッセイの研究
日本ではニッセイの研究で幸福度と作業効率(足し算の回答数)の関連性を調べた物があります。
・1年以内に配偶者が無くなった人はそうでない人に比べて回答数が大きく減った。
・お笑いの動画を見た後作業した人は東京都の場合、図形の動画を見た人より回答数が増えた。
=幸福度と生産性の関係はある。と出ています。
ただし、お笑い動画は東京都民にしか効果なし。
→ これはどんな方法が幸福度を高めるかは地域や人それぞれで違う為と推測。
広島大学の研究
・前野隆司さんや広島大学の研究などで語られています。(下のリンクより確認できます)
研究成果の内容を見ると『労働者の幸福感が労働生産性を高めていることがわかりました。』と書かれています。
まとめ
今回は真に作業効率を高めて成果を出す方法を紹介しました。
・幸福と感じる時に出る脳内物質は『セロトニン』『オキシトシン』『ドーパミン』
・この3つは脳の働きを高める機能がある。
・オキシトシンの人とのつながりは社会的な成功に不可欠
・今すぐできる事は『運動』『瞑想』『日光を浴びる』『親切』『感謝』
他にも幸福についてまとめた記事を公開してます。
ぜひこちらもご覧ください。
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