【ドーパミン中毒】依存症を断ち本来の自分を取り戻す方法【原因,リセット】

生き方
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はじめに

今回は依存症とその対処法についてまとめます。

依存症とは

特定の何かを、自分や他社に害があるのに「辞めたくても辞めれない」状態です。

【依存行為で何を失うのか】「時間」 → 依存対象を使うのに時間を失う
・「お金」 → 依存対象を得るのにお金を失う
・「集中力」「意欲」 → 依存対象以外の優先順位が下がる
・「健康」 → 違法ドラッグなどであれば体を壊す
…など

自己と他人の「時間、お金、集中力、意欲、健康」を害する可能性があります。

依存は、主に「物質」「行為」「関係」の3ジャンルに分けて考えられます。

【物質依存の例】
・酒、タバコ、違法薬物、市販薬を含めた薬関係全般、カフェイン …など

【行為依存の例】
・ネット、ニュース、ギャンブル、買い物、ゲーム、ポルノ、SNS …など
(Facebook、Instagram、Tiktok、YouTube、Twitter)

【関係依存の例】
・人に対する共依存、男女関係、DV、ストーカー…など

そして、この世の全ての刺激は依存症になる可能性があります。

依存症の原因

「ドーパミン」と「エンドルフィン」などを放出させる刺激が原因になります。
これは、脳内物質、神経伝達物質と呼ばれるものです。

【ドーパミン】
・脳内で作られる幸福感や快楽を感じさせる
・依存症の主な原因
・「欲しい」や「もっと」と思わせる、やる気に関わる物質
・依存性が高いモノは大量のドーパミンを放出させる仕組みがある
・企業はこれを巧みに利用し、利益を得ている

【エンドルフィン】
・脳内で作られる鎮痛効果のある
・鎮静効果はモルヒネの60倍
・鎮静なので、体に傷をつけると出る
・スリリングな体験、苦痛を感じることをしても出る
・これも、依存症になる可能性がある
・自傷行為などが依存症なるのはこれが原因

つまり「快楽」と「苦痛」 = この世の全ての刺激は「依存症になる可能性」があります。

依存行為は「苦痛」や「退屈」からの逃避として使われるようになります。

多くの場合、快楽や逃避をできるのは一時的。
その後は、離脱症状などで苦しみが増加。
そして依存症が悪化します。

資本主義が依存症ビジネスという闇を生み出した

資本主義には様々な説明があります。
1つ例を出すと下記。

封建制度に次いで現れ、産業革命によって確立された経済体制。生産手段を資本として私有する資本家が、自己の労働力以外に売るものを持たない労働者から労働力を商品として買い、それを上回る価値を持つ商品を生産して利潤を得る経済構造。生産活動は利潤追求を原動力とする市場メカニズムによって運営される。

引用:コトバンク / デジタル大辞泉 「資本主義」の意味

大雑把に言うと「会社はお金儲けのためにある。世の中の価値はお金で判断できるという考え方。

社会活動も、慈善事業も、アスリートへの資金提供も…
消費者に宣伝効果や、好感を持たせてファンを作り、最後はお金や仕事に繋げるための工夫。

お金儲けに必死になった結果、依存症になる仕組みを使ったビジネスが登場しました。
そして、ギャンブル、SNS、薬物、ポルノなど様々な依存症の犠牲者が出るようになりました。

この流れは強まり、高ドーパミン製品の、効果の強さ、供給量、種類、効能が増えました。
中には、イメージアップのための印象操作まで行われてます。

【インターネットの登場】
インターネットの登場と共に、高ドーパミン製品は大幅に増加
(オンラインカジノ、ネットポルノ、ネットゲーム、SNSなど)


【ドラッグの印象操作】
・たばこ → 電子タバコ や ニコチンパッチ
・大麻 → 医療用大麻
・ヘロイン → オキシコチン


【イメージアップ戦略の例】
・有名人をCMに使った、お酒、タバコ、パチンコなどの広告
・宝くじ、競輪、競馬の慈善事業活動

結果、 24時間365日、無制限に高ドーパミンが運ばれてくる時代になりました。
主なドーパミン、依存症ビジネス関係はこちらでまとめてます。

依存症の果てにあるもの

依存症の先にあるのは「破滅」です。
ドーパミンの性質とともに、これに至るまでの道筋を紹介します。

【ドーパミン報酬の特徴】

・幸福感が長続きしない
・慣れてしまい、同じ快楽を得るための量が増える
・高いドーパミン製品を長期間摂取するとドーパミンの受け皿が壊れる(受容体)
 → 普通の刺激で喜べなくなる、ドーパミンの喜びを感じる力が弱まる

お酒で例えるなら…

一飲酒による幸福感は、2~3日後には消える。
次に同じ量の幸福感を得るのにより多くのお酒が必要になる。
そして、お酒以外で快楽を感じれなくなる。

結果、高ドーパミン刺激を与えられ続けると「ドーパミン欠乏状態」になります。

【ドーパミン欠乏状態でおこる事】
・喜びを感じれなくなる
・やる気が出なくなる
・燃え尽き症候群になる
・人生の中から喜びが消える
・無快感症、燃え尽き症候群になる

それでも、苦しみは残ります。
そして、苦しみを取り除き”普通に”戻すために依存行為を続けます。
これが「破滅」して、依存症サイクルを回せなくなるまで続きます。

【依存症の果てにある破滅】
・借金が返せなくなる → 経済的破滅
・学業や仕事に影響が出る → 社会的破滅
・病気になる、死に至る → 身体的破滅

この破滅から抜け出し、本来の自分を取り戻す。

依存症から抜け出す方法

依存症から抜け出すのは難しいです。
それは、依存行為が主に「苦しみからの逃避」で使われるからです。

根本的に直すには、苦しみに向き合い、逃避せず、建設的な改善を必要とします。

身体的活動を取り戻す

現実の逃避から、気を紛らわす事抜け出す。
自分自身を意識し、慣れるために身体的な活動をします。

・1日30分のウォーキング
・部屋の掃除
・運動
・屋外の活動など

自分自身を取り戻し、それに慣れるための活動をします。

流行ってるゲームは大体からだを派手に動かしてます。
もしかたら、多くの人も身体的活動を無意識で取り戻したいと思ってる表れなのかもしれません。

嘘をつく習慣から抜け出す

依存症は自分にも他人にも嘘をつきやすくなります。
そして、下記のようなデメリットをもたらします。

・罪悪感、恐れ、恐怖などのネガティブ感情を高める
・嘘をつき続けると、嘘をつく習慣ができる

【嘘の内容】

生きるための嘘
自分の気持ちへの嘘
依存症を隠すための嘘
小さく、自分でも気づけなかった嘘
習慣から来る無意味でも嘘をつくための嘘

嘘をなるべく減らし、嘘をつく習慣から抜け出す。
すると、真実を言っている限り、何も心配しなくて良くなります。

→ 現実への苦痛が減り、逃避が必要無くなります。

自助会に行く

嘘をつく習慣を抜け出すのに「真実を語る」という練習用法があります。
ただ相手を選ばなければ、困らせたり、拒絶される可能性があります。
そこで「自助会」です。

【正直に語る】

 → アウトプットで自己の自覚に繋がる
 → 受け入れられる経験で、親密な人間関係を育む

他にも、心療内科やカウンセラーとの対話、日記を書くことも効果があります。

ホメオスタシスについて知る(恒常性維持機能)

【ホメオスタシスとは】

内外関わらず、身体の状態を一定に保とうとする機能。
変化があったら、それを元に戻そうとする

これが「快」と「苦痛」の関係でおこります。

快楽を追求 → 苦痛になる事例

・ギャンブル → 負けた時のイライラ、何やってるだろう感、お金を失う苦痛
・ゲーム → 目の疲労、
・過食 → 血糖値が上がりすぎて苦痛
・薬でハイになる → 離脱症状の苦痛
・自慰行為 → 賢者タイムで苦痛

快楽刺激は繰り返し受けると体が適応して感度がさがります。
そして、快楽よりも反動の苦痛が大きくなることが多いです。

反動の苦痛が大きくなる。
苦痛が大きいから、普通の状態に戻るために依存行為を行う。ドラッグが欲しくなる。

ゲームなど、楽しくなくなっても続けてしまうのはこれの影響ですね。

1ヶ月の高ドーパミン断ち

快楽の感受性は1ヶ月以上待てば、戻るようです。
脳が依存行為が無い状態に再適し元の状態を取り戻せます。

そして、正常な脳機能に戻ると依存行為に走りにくくなります。
→ 依存症の回復は、それを「断つ」ことから始まります。

ドーパミンリセット。
ドーパミン断食。(ファスティング)
ドーパミンデトックスなどと呼ばれるアレです

…といいつつ、依存症者が1か月も辞めれたら苦労しません。
そこで次以降は、このドーパミン断ちに繋がるテクニックを紹介します。

運動する(ホルミシス効果を信じる)

依存行為以外でハイになれる事を目指します。
具体的には「運動」による「苦痛」の追求です。

ホメオスタシスを利用すると、苦痛からより強い快を得ることができます。

【苦痛を追求 → 快楽になる事例】

・運動 → 運動後にドーパミンを含め様々な幸福物質が出る。
・冷水浴 → スッキリする、筋肉の疲労が取れるという人もいる
・軽度の痛み → 針治療など
・辛い物を食べる → エンドルフィンによる幸福感
・自傷行為 → エンドルフィンによる幸福感

苦痛も快と同様に、繰り返し受けると体が適応して感度がさがります。
そして、苦痛よりも反動の大きな快を得れるようになります。

これらは「ホルミシス」という名前で研究されてます。
ただ、この考え方や効果には賛否両論あります。

【ホルミシスとして、効果や健康に賛否両論あるもの】

・16時間断食(昔なら摂食障害とよばれてた)
・冷水浴
・針治療
・ラドン温泉 …など

ホルミシスを活用を目指す場合、一番無難なのが「運動ホルミシス」です。
運動はホルミシスの文脈以外に様々な健康効果、幸福物質の分泌が出ると言われてます。

【運動でやる事】

初めは30分のウォーキングなどで大丈夫です。
慣れれば心拍数が上がるのを確認できるぐらいの強度を目指す。
すると、ホルミシス効果も期待できます。

公的におすすめするのは運動。他は個人差があります。
合う人はちゃんと快を得られてハイになれるようなので…
気になるなら試して、合わないならやめるのがよさそうです。

運動という答えは、一番最初に紹介した「身体的活動を取り戻す」と同じところに行きつきますね。

マインドフルネス

マインドフルネス = 瞑想した後の効果を目的とした瞑想です。
瞑想後の効果 = 精神の安定化、生産性の向上、集中力の向上…など。

【瞑想とは】

・「今ここ」の自分がやってる事を観察する行為
・過去、未来、妄想への意識を捨て脳疲労を減らす効果がある
・雑念が浮かんだ場合、判断を辞めてただ自分を観察する
・静止して、呼吸に意識を向けるのが一般的
・静止+呼吸以外の全ての行動も、今ここに意識を向ける事で瞑想になりうる
・呼吸に意識を向けると、呼吸がリズム運動になり、セロトニンが出る
・セロトニン = 精神を安定化、感情や衝動性をコントロールする脳内物質
・結果、依存物質への衝動を抑える効果につながる

「今ここ」の自分に意識を集中する。
これも身体、自分自身を取り戻す活動の1つと言えます。

デメリットは概念が難しく、瞑想状態に入れた経験が無い人に伝わらない事。
詳細はこちらでまとめてます。心当たりがある方はお試しください。

…あまり大きな声で言えませんが、
R-18の催眠音声系を聞いた後のスッキリ感が一番近いです。

(これも十分、高ドーパミン製品なのですが)

未来について考える

依存症患者は時間的視野が短い傾向があります。
そして、目先の利益を優先します。

そこで、自分が10年先、同じ依存行為をしている姿を想像します。
未来について考えさせ、一時的に時間的視野を伸ばすことが抑止力に繋がる可能性があります。

軽度なモノ向け、重度な場合はそれすら考えられない感があります。

アクセスしにくくする

人間は手間で面倒な事は先延ばしする傾向があります。
依存症でこれを活用すると、摂取が減ります。

【具体例】

・テレビのケーブルを抜いてクローゼットにしまう
・ゲームのコントローラーをゴミ箱行きにする
・買い物依存症の場合、クレジットカードを解約する
・ギャンブル依存症の場合、現金を持たないようにする
・信頼できる人にお金の管理をまかせる
・貸金庫にiPadを預ける
・スマホをタイムロッキングコンテナに入れる(時間制限付き金庫)

…など

ただ、これらは一時策で終わることが多く、
抜け道を見つけ出して依存症再発になる可能性が高いです。

ギャンブルアカウントを削除+出禁にする
→ 友人のアカウントを使い始める… など

根本的に解決してる感はありません。

関連する刺激を避ける

条件反射で、依存行為に関連するモノを見ただけで、摂取したような反応を快を得てしまいます。
そして、再発するパターンが多いです。
なので、依存行為に連想するモノはすべて避ける必要があります。

【ギャンブル依存症の場合】
 → テレビ、新聞、ラジオ、Youtubeなどの賭博関係の情報を避ける
 → CMなどで目に入る場合はテレビを捨てる
 → ネット広告に出る場合は、有料の本や動画配信サービスで広告が出ないモノを使う


【性依存症の場合】
 → テレビ、Youtube、映画、スポーツ系の女子競技、ニュースや不倫報道などを避ける

理想は、中世のような暮らしです。

薬や手術による治療(主にアルコール)

人間の力で作られた、ドーパミン断ちを助けるようなモノがあります。
ただ、これらは根本的に”依存症になった自分”が変わってません。
断薬後再発や別のモノへの依存になる可能性があります。

【ナルトレキソン】
・オピオイドの感度を下げる(受容体の阻害)
・オピオイド=麻薬に入ってるハイになる成分の1つ
・アルコールや薬物の幸福感を無くし摂取を抑える薬として使われた
・今ではギャンブル依存、過食、買い物依存などにも使われる
・副作用で普通の喜びを感じにくくなる可能性がある
・好きだったものに関心が無くなる可能性がある

【ジスルフィラム】
・アルコール代謝を妨げるアセトアルデヒドを増やす。
・あえて、不快な悪酔いを引き起こさせる
・不快により、飲酒欲求を無くす効果がある

【胃バイパス手術】
・過食、食べ物系の依存症への対策
・胃を小さくして摂取できる量を減らす
・依存体質は消えて無い
アルコール依存症に置き換わる可能性がある

他にも、ブプレノルフィン、抗うつ薬、抗不安薬、催眠薬…など。
ただ、これらが増えた現在も精神疾患は減らず、むしろ増えてます。
投薬だけで直す方法の限界が見えてきてます。

依存症は完全に「断つ」のが重要

長期間辞めれても、依存症の再発が起こると急激に元の使用量になる事があります。
(禁断破断効果)

1時間だけ、ちょっとだけ使うといった節制は、逆効果になりえます。
理想は「完全に断つ」事です。(特に重度の場合)

完全に「断てない」ものは制約をつける

依存対象によっては、完全に断てないモノがあります。

【完全に断てない依存対象】
・食べ物系
・スマホ
・インターネット
・性関係

こうしたものには制約をつけるのが有効です。
無制限アクセスを1日1時間や、〇〇を達成した後と決めて制約します。

これで、アクセスを減らし、衝動的な過剰摂取を抑えることができる可能性があります。
…というより、これぐらいしかできる事が無いです。

結局、逃避したくならない現実にする。
身体性と自分自身を取り戻し、充実した日々を過ごすのが一番の対策なのかもしれません

まとめ

今回は依存症についてまとめました。

・依存症は害があるのに辞めたくても辞めれない状態
・資本主義は利益追求のため、依存症を使ったビジネスモデルを作り出した
・依存症の果ては「経済的」「社会的」「身体的」のいずれかの破滅
・依存症の原因は苦しみからの現実逃避が多い
・対処法は、現実と向き合い改善する事
・身体的活動を取り戻す、運動をする、正直に生きて嘘がバレる不安を減らす、自助会に行くなどで現実を改善
・逃避したくならないぐらい充実した日々を過ごすのが一番の解決法
・依存症が強い場合、関連する刺激を含めて完全に断つ事が重要

また、ほかにも生き方関係の事をまとめてます。

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