はじめに
今回はRyzen CPUの9000系がASRock関係のマザーボード中心に壊れるの不具合の対策法をまとめます。
【危険な組み合わせ】
・Ryzen CPUの9000系「9000、9700、9800、9900… など」
・ASRockのマザーボード「X870E、X870、X670E、B650E、B650… など」

俗にいう「パーツ相性が悪い」問題です。
この組み合わせ以外でも運が悪いと壊れます。
また「ASRock B650 Steel Legend」は特に故障報告が多いらしいです。
(私もSteel Legendで1つCPU壊れました)
↓実際にCPUが壊れた時の挙動や修理の様子はこちらでまとめてます。
ちなみに現在は… ASRock側が責任を認めたが完璧な原因は不明という状態のようです。


早く対策してほしい…

できる対策法
現時点で明確な原因は不明。
ただ高負荷な処理を行った時に発生する「電圧異常」が怪しいとされてます。
なので対処法はないですが… 対策ならいくつかできます。
主な対策は下記。
・BIOSアップデート(できれば最新、2025/5/19以降)
・EXPOの無効化
・Uncore voltage (SoC)を1.2V固定
・CPUの温度を確認しながら使う
こちらを見ていきます。

結構パソコン内部のことを触ります。
最終的に「やるかは自己責任」でお願いします。
また、これらの対策の元情報を書いた記事を載せておきますので…
できたらそちらを見たうえで行ってください。
(私はそこまでパソコン詳しくないので)
BIOSアップデート
こちらの記事に書かれていた対処法です。

↓ASRcokならこちらのサイトから使ってるマザーボードと同じものを選択。
そして「バージョン」と「日付」を確認。

PCを一度落とし、F2キーを低速で連打しながらBIOS起動。
「Main」の所でバージョンを確認します。

表示がない方は「F6キー」でEasyじゃない方の表示にしてください。

最新が2025/5/19以降でしたら大丈夫です。
↓もし古いバージョンでしたらこちらを見ながらアップデートしてください。
ただBIOSアップデートは失敗するとPCが動かなくなることがあるので注意。
最終的には自己責任でお願いしますし…
BTO関係でもBIOSアップデートまで対応してるメーカーは少ないという現状。

大切なデータはバックアップとってから行いましょう。
EXPOの無効化
EXPOは高い電圧などの負荷設定で処理能力を上げる設定です。
これがあまりよろしくない可能性があります。
↓こちらの記事に書かれていた対策法です。

Chat GPTに聞きながらやったので何か間違ってる可能性があります。
最終的にやるかは自己責任+間違ってたらコメントでご指摘お願いします。
PCを落とし、低速でF2キーを連打しながらBISO起動。
F6キーでEasyじゃない方の表示に切り替え。

必要であれば言語設定を日本語に変更。

OCツール → 「DRAM プロファイル設定」を選択。

ここで「EXPO」の設定が確認できます。

そしたら「DRAM Profile Setting」横にある自動を選択。

そして「一番処理負荷が低そうなモノ」を選んでください。
(ここでは1.10Vの電圧とChat GPTに画像を送った際の回答で判断)

たぶん、この右側の電圧が高いのが故障の原因(?)っぽいです。

Chat GPT的には1.25V超えで良くないと言われてるものが…
なぜか「1.35V」みたいな過剰で無茶な設定になってます。

この1.35Vは何…? 最大値…?。

EXPO無効化だと電圧が不安定に上下する挙動が残る可能性があります。
(後で紹介するYoutubeの動画を参考)
ただ多少上下するとしても、1.1Vが土台なので…
+1.0みたいな無茶が起こらなければ1.2Vを超えることはないと思います。
画面下部の設定に対応してると思います。
なので「自動」を解除することで、何かのはずみでEXPO設定になることを回避できると思います。


これ「自動」設定で高負荷時にJEDECからEXPO設定に自動で切り替わり…
1.35Vという無茶な電圧が流れて壊れた説…。
(こちらのCPUが壊れた時はVRChatというやや負荷が高いモノをやってるときでした)
あとは「退出」を選択。
設定変更内容を保存して再起動を実行。

変更箇所が出るので「Yes」で実行。

以上がEXPO無効の解説です。
Uncore voltage (SoC)を1.2V固定
↓こちらの動画で紹介されていた対策法です。(6:00)
こちらの動画ではASRock+Ryzenの組み合わせは「電圧が不整脈のように上下」すると言われてます。
そこで「Uncore voltage (SoC)を1.2V固定」すれば危険な1.2Vを超えることはない(?)という対策です。

もし万が一1.2V固定でも不整脈的な電圧上下が起こったら1.2Vを超えます。
なので先ほど紹介したEXPO無効の方が安全なのかなぁ…?
と思ったりもしています。
電圧固定は他にも処理負荷が低いときにも余計に電力を使ったり…
CPUに余計な熱を発生させるリスクがあるそうです。(Chat GPT情報)
たぶん多少電力消費や電圧負荷リスクが増えても…
PCのパーツが持つ性能を比較的安全圏といわれる範囲で少しでも出したい人向け。
やり方はBIOS起動 → SoC Voltageを確認。

ここに「1.200」と打ち込むだけです。

ただ… これだとSoC以外の細かな設定が変わらないので…
初心者には「EXPO無効」の方が良さそうと思います。


表示されてる電圧の数値もこちらの環境ではEXPO無効の方が低いです。
PC性能は落ちるかもしれませんが…
安全に使いたいので私は「EXPO無効」を使おうと思います。
CPUの温度を確認して使う
↓EXPO無効を紹介した記事に書かれていた別の対策法です。
この記事にはほかにも細かな対策が載ってます。
・CPU接続時にゴミが入らないようにする
・BIOS設定でSoC電圧値をチェック
・CPU温度の監視
CPU温度は使ってるマザーボードやグラボなどに合わせたドライバーを入れれば確認できます。
ただ、このような画面をいちいち見てられないと思います。

そこで私は… 「AK 400 Digital Pro」というCPUクーラーに切り替えました。
これでCPU温度をディスプレイではなくパソコン本体の方で確認できます。(便利)

Proじゃなくても「AK 400 Digital」でCPU温度は見れます。
普通の人はこっちで十分と思います。

ではなぜProを選んだかというと「見た目」です。
少しでもパソコンの光る面積を増やしたかった…
ちなみにAK 400選んだのはシミラボさんで評価が高かったからです。
↓この動画ではなかったと思いますが… 何かで評価が高かったのを見ました。
あと消費電力が高いCPUを使ってる方は「AK 500 Digital」や「AK 620 Digital」の方もおすすめ。
ただしデカいのでパーツが物理的に当たって刺さらない可能性もあります
まとめ
今回はRyzen9000系がASRock系マザーボードで壊れるの対策法を紹介します。
・Ryzen CPUの9000系とASRockのマザーボードは相性が悪くCPUが焼ける事例が多数発生
・具体的な原因や対処法は現時点ではなし
・高負荷な処理を行った時に発生する「電圧異常」が怪しいとされている
・それでもできる「対策法」はある
・BIOSアップデート(できれば最新、2025/5/19以降)
・EXPOの無効化
・Uncore voltage (SoC)を1.2V固定
・CPUの温度を確認しながら使う
またほかにもパソコン関係のことを解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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