はじめに
今回はキャラクターデザインの作り方について解説します。
VRChatの自作アバターを想定してデザイン画を制作します。
『自作アバターを作りたいけどデザインが思いつかないよっ…』という方はぜひご覧ください。
要件定義
まずどのような目的でどのようなキャラクターを作るかを決めます。
今回は個人製作でVRChatの自作アバターを作りBoothで販売する事を目的に作ります。
なので下記の項目を目標とします。
・VRCに需要がありそうなキャラクター作り。
・自分が作りたい、使いたいものの制作。
・作りやすいデザイン。
・改変やパーツ分けなどを想定したデザイン。
リサーチ
VRChatの需要をリサーチします。
実際にプレイしたり、いいね数が3000を超えてるアバターを調べて並べて特徴を見ます。
消費者自身が気づいていない本音や動機を見るように心がけてください。
リサーチした結果ボーイッシュでお姉さん系で色は青、黒、緑、あたりが需要と仮定しました。
詳細はこちらの動画に上げてます。
イメージ作り
VRChatの需要を抑えながらキャラクターのイメージを作ります。
言葉や、絵や、部分的なパーツだけでも大丈夫です。
VRChatの需要を抑えるように心がけながら、自分の好きなも、やりたい事のを詰め込みます。
好きという要素が無いとモデリングを最後まで続けられません。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2021/10/character-1-1.jpg)
文字やテキストから漠然とこのようなイメージを作りました。
モチベーションに繋がるのであれば需要から少しはみ出しても大丈夫です。
どんなに良い企画を練っても完成しなければ意味が無いのでモチベーションや好きなものを優先してください。
デフォルメキャラ作成
デフォルメキャラクターでラフを作ります。
デフォルメから作る事で魅力的なシルエットが完成します。
こちらの素体を無料配布します(CC0)のでこの上からなぞって作成してください。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2021/10/sotai-01-1-410x1024.jpg)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/faca7cbd9fba9a22261d03ae0ace0593.jpg)
イメージを元にラフ画を描きます。
イメージが分かれば完成させなくて大丈夫です。
色々案を出し、イメージが掴めれば完成です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2021/10/character-2-1.jpg)
ラフ制作の注意点
“個人製作”でVRChatの自作アバター向けのデザインを作る際は、ラフで細かく作りこまない方が良いです。
理由は3Dモデル制作は思わぬ所にモデルの作りにくさという問題が出てくるからです。
例えば、まっすぐな線は簡単に作れますが模様が入ると一気に難易度が上がります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2021/10/character-3-1.jpg)
またこうした手袋などの衣装モデルは簡単なように見えますが、突き抜けやテクスチャのカクツキといった問題が発生するのでキャラ1体作った経験がある筆者が4か月かけて挑戦しても挫折するという事が起こります。
手袋無しキャラ1体のフルスクラッチより既存キャラの手袋制作の方が難しいです。
3DCGは作ってみて分かる難しさがあります。
なので自主制作の3D制作の場合は細かくデザインを作り込まず、ラフでイメージだけ掴みます。
そして3Dを制作する上で、作りにくいと分かった個所があればイメージを損なわない程度にデザイン変更して回避します。
VRCモデル販売用の調整
VRChatの販売用にモデルのパーツを分けます。
VRChatアバターは個性的過ぎると売れません。
もし個性的にしたい場合はこのように個性となるパーツを分けて、
個別のモデルとして販売する事を前提に進めます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2021/10/character-3.jpg)
そして分けたモデルを組み合わせて自分用のモデルを作るという流れで作ってください。
またキャラは作れそうだけど、銃や羽のモデルは作るのが苦手…という場合は無理に作らず既存のBOOTHで販売してるモデルを買うという選択肢も考えます。
このようにパーツ分けすれば、苦手パーツで挫折せずキャラを1体形にすることができます。
ラフ作成
デフォルメキャラを5~7頭身の一般的なキャラクターデザインに戻した際、
シルエットや造形に不備が無いかを確認します。
デザインドールなどの素体アプリなどから素体を作成します。
箱や円柱を数十個描けば手描きできますが手間なので3Dを使用。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2021/10/image-1-9.jpg)
デフォルメキャラのラフ画を元に上から描きます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2021/10/image-2-8-620x1024.jpg)
色々調整して良いと思うようになりましたら完成です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2021/10/image-3-11-693x1024.jpg)
まとめ
キャラクターデザインの作り方について解説しました。
何のために作り、どのように受け取ってほしいかを決め、
デフォルメキャラでシルエットを決め → 本デザインを制作するという方法を紹介しました。
次回以降はこちらのキャラクターのモデリングの実制作をすすめます。
↓↓3Dキャラモデル制作01 – アタリの作成 ↓↓
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