はじめに
今回はFM8の使い方を紹介します。
これは、Native Instruments社が出しているFMシンセサイザーです。
かなり変わり種といいますか、飛び道具的なシンセサイザーです。
1台目に “コレ” はお勧めできませんが…
2台目以降で、ちょっと変わった音が作りたい時におすすめです。
FMシンセは倍音が複雑になりやすく…
金属的や打楽器的な音の表現が得意なシンセサイザーです。
なので、FM8はクリアでキラキラした質感のような音が作りやすいです。
ただ、意図した音作りが非常に困難という弱点があります。
KOMPLETE 14のセット売りだと、Standard以上のモノに入ってます。
とにかく、今すぐ色々使いたいなりたいならこれがおすすめ。
ただ、シンセはまとめ買いするより…
歴史を学んで、好きなモノを見つけて単品で買うのが良いと思います。
↓シンセの歴史などはこちらで解説。
FM8を単品で買う場合は…
年に1回 “89%オフ” みたいな謎セールをするので、その時が狙い目。
最初に音量を上げる
FM8は全体的に出音が小さめです。
なので、最初に音量を上げることをおすすめします。
音量はEasy/MorphのOutputから「Volume」の所で変えれます。
ただ、プリセットを変えると音量が戻るので…
コンプレッサなどのエフェクトで音量を上げるのも手です。
以上が、最初に音量を上げるの解説です。
FM8の基本設定
先に言います。
残念ながら、FM8の画面サイズは変更できません。
画面上部のPolyで出せる和音の数、右上のメーターで音が出てるか確認できます。
左上のパネルとキーボードマークでUIの表示変更が行えます。
こんな感じで、画面表示が切り替わります。
あと、ボタンなどはクリック。
スライダーはクリック → マウスを移動で動きます。
スライダーをダブルクリックで初期値に戻す。
“数字の所” をダブルクリックで数値入力ができます。
以上が、FM8の基本操作です。
出せる和音数とユニゾンの関係
出せる和音の数はMaster → Polyphonyにある「Voices」で設定できます。
1~64和音まで出ます。
Voicesの所、もしくは右上のPolyを操作して値を変えれます。
その下にある「Mono」は和音が出なくなる設定です。
強制的に1音だけ出るようになります。
そして重要なのが… PolyphonyとUnisonの関係です。
ちなみに、Unisonとは同じ音程の同じ音を重ねて出す処理。
音の厚みが増えたり、少しだけ音程や空間の広がりを変えて揺らぎが作れる。
→ 音の厚みを作るヤツです。
↓のような効果があります。
まずUnisonのパラメーターを解説します。
設定要素は下記の通り。
・Voices = Unisonで出す音の数(重ねる音の数)
・Detune = Unisonで出した音の音程をズラす(加算)
・Pan = Unisonで出した音をステレオ方向に広げる
・Dynamic = 出そうとした音数に対してPolyphonyの音数が足りない時の処理を変える
それぞれのボタンは下図の所にあります。
Detuneの値はVoicesの数とかけ算で増えていくようです。
Voicesの値を上げると、音の誤差範囲が増えていきます。
そして、ここからが重要なのですが…
UnisonのVoicesは設定した数だけ
PolyphonyのVoices(音数)を消費します。
なので、Unisonを上げると必要になるPolyphonyの値が増えます。
なのでPolyphonyのVoices=2、UnisonのVoives=2にすると…
1音で2Voicesが消費されるので、和音が出なくなります。
そして、Dynamicは音数(Voices)が足りない時の挙動を変える処理です。
下記のような挙動になります。
・Dynamicなし
→ Voices=2、UnisonのVoives=2で1音しか出ない
・Dynamicあり
→ 1音を鳴らす → UnisonのVoives "2" の音が出る
→ 2音を鳴らす → 2和音でUnisonのVoivesが "1" の音が出る
→ 3音以上鳴らす → 2音の挙動で、最初に鳴らした音から消えていく
ただ、このあたりは設定しても紛らわしいでの…
基本はPolyphonyのVoiceで「出したい和音数」 × 「Unisonの数」を設定する事をおすすめします。
以上が、出せる和音数とユニゾン数の解説です。
プリセットの読み込み
プリセットはBrowserの所で読み込めます。
Bankname,Type,Subtypeなどを選択すると、取り細かく選べます。
選択無し = すべてを表示した状態になります。
そして右側の「Name」の所をクリックするとプリセットを選べます。
SubTypeなどは複数選択できます。
複数選択した場合「両方の条件を満たす」モノが表示されます。
Sub Typeが2つ設定されたモノはほとんど無いので…
高確率で、何も表示されない状態になります。
Modeを選ぶと、より細かく範囲を絞れます。
が… Modeは細かすぎるので、高確率で消えます。
また、Modeも複数選択可能です。
Soundsを選択すると、プリセットの表示方法を変更できます。
左側のフォルダで範囲を絞る。
右側のName~でプリセットを選択できます。
Soundsの状態でプリセットを右クリック。
→ 「Add to ‘My Favorite’」を選択。
Delete selectedはプリセットが消えるので注意。
間違えて、押さないように気を付けてください。
すると「My Favorite」のフォルダーに選択したプリセットが入ります。
My Favoriteに入れたモノは右クリック → 「Remove from “My Favorites”」で戻せます。
あと、画面上部の「 | 」で要素の幅を変えれます。
RatingとColorは… 飾りと思ってください。
(変えれそうな雰囲気が出ていますが、変えれませんでした。)
また、プリセットは画面上部の「プリセット名」が出てる部分をクリック。
そこから選択する方法でも変えれます。
あと、画面上部の所でプリセットの「検索」ができます。
「Piano」や「Pad」や「Bass」みたいな感じで検索するのがおすすめ。
さらに「Programs」を選択すると、プリセットのリスト板が表示されます。
こちらに好きなプリセットをドラッグ&ドロップ。
これで、お気に入りのプリセットを素早く読み込ませる事もできます。
右側の「Export」はProgramsの状態を書き出し。
「Import」はProgramsの状態を読み込みする処理です。
そして、電源ボタンは色々試しましたが分かりませんでした。(公式マニュアルにも説明なし)
これを押すと、プリセット横のアイコンが変わりますが…
違いは分かりません。謎です。
アイコンの見た目からして、MIDI関係っぽい…?
う~ん。謎。
以上が、プリセット読み込みの基本操作です。
プリセットラベルの確認
プリセット「Bankname」や「Type」に何が割り当てられてるか確認する方法を紹介します。
まず、適当なプリセットを確認。
Attributesを選択。
すると、選択したプリセットのラベル情報を確認できます。
以上が、プリセットラベルの確認方法です。
エフェクトのプリセットについて
プリセットには “エフェクト” のプリセットもあります。
Browser → 「Effects」の所を選択。
音源のプリセットは「Instruments」で選択できます。
ここから、エフェクトのプリセットを選べます。
Effectsのプリセットは、高確率で “音が出ない” ので注意。
これは、主に音源の後ろに「FM8 FX」を刺した際に使います。
“FX” がついてる方は、どんな設定にしても “音が出ない” ので注意。
そして、FM8内蔵のエフェクトを別音源に対してかける形になります。
ようするに、FM8の “内蔵エフェクト” だけを使えるようにする処理。
→ 別の音源にエフェクトだけ割り当てる処理です。
エフェクトの詳細はこちらで解説してます。
以上が、エフェクトのプリセットについての解説です。
プリセットをX/Yパッドに読み込む
FM8には状態を保存して読み込むことができるX/Yパッドがあります。
これに、プリセットを読み込ませることができます。
まず、任意のプリセットを選択。
任意のプリセットを選択後…(①)
別のプリセットを画面上部の「田」の所にドラッグ&ドロップ。
Easy/Morphを開きます。
するとX/YPadにプリセットが読み込まれてます。
どの位置に何のプリセットを読み込むかは…
「田」マーク上のドラッグ&ドロップした “位置” で決まります。
この方法で、最大3つを追加で読み込めます。
Easy/Morph上のX/Yパッドを操作。
すると、画面上部ミニXYパッドが連動して動きます。
そして、右上の所で音が変化する様子を確認できます。
↓そして、こちらのような音の変化を作ることが出ます。
思ったより中間の音が綺麗じゃないので非実用的。
RadAmtを操作すると、変化の分散度を変えれます。
Random Seedは分散パターンの変更です。
これで、下図のような操作が行えます。
Random Seedは分散パターンが変わるだけで、分散の形は変わりません。
そして、こちらのような音が作れます。
あと、X/YパッドはNormalize Timbers左の「矢印マーク」でリセットできます。
以上が、X/Yパッドにプリセットを読み込ませる方法です。
状態を初期化する
状態の初期化は、File ▼ → 「New Sound」を選択すると状態を初期化できます。
“Sound” = プリセットの意味。
つまり、 “初期状態の” プリセットを読み込むことで初期化しました。
以上が、状態を初期化する方法です。
X/Yパッドで値を動かす
X/Yパッドは「 “田” マーク」がある値は状態を記録して操作できます。
ただし…
「EDIT ALL」がオンだと、X/Yパッドにパラメーターが保存されなくなるので注意。
プリセットをX/Yパッドに読み込む場合は
「EDIT ALL」がオンでも動作します。
「EDIT ALL」をオフにして、XYパッドの位置を設定。
この状態で “田” マークがある値を操作。
これでX/Yパッドで値を記録し、動かすことができます。
動かせますが…
0 → 100とブツ切りに変化します。
なので、正直扱いにくいです。
画面上部のミニXYパッドでも位置を指定できます。
この状態で “田” マークがある値を操作をすると、X/Yパッドに値を記録出ます。
こちらのような、動きになります。
Expert系の中には、X/Yパッド対応のパラメーターが多数あります。
また、EffectsのAmountなどは、値の記録(Copy / Paste)が可能です。
コピペを使った場合、ペーストした値でX/Yパッド上の位置が確定します。
以上が、X/Yパッドで値を動かす方法です。
Easy/Morphで基礎的な音調整(ADSR)
Easy/Morphの中央部分は、音作りの基礎的な設定が行えます。
代表的なモノを紹介すると下記。
【Easy/Morphの重要な要素】
・Stereo Width → 音の広がり、ステレオ感の調整
・Volume → 音の音量調整
・Amplitube Envelop → 音の形調整(ADSE)
・OutputのVelocity → 鍵盤を押す強さで "音量" が変わる
・TimbreのVelocity → 鍵盤を押す強さで "音色" が変わる
音の形で紹介した「ADSR」の意味は下記。
・Attack=音が現れ、最大音量に至るまで
・Decay=最大音量から持続的な音に落ち着くまで
・Sustain=鍵盤などを長押しした時に、持続的に鳴り続ける音
・Release=音の終了に至るまで
この頭文字を取ったものがADSRです。
あとOutputのVelocityは、 鍵盤を押す強さで “音量” が変わります。
TimbreのVelocityは、鍵盤を押す強さで “音色” が変わります。
この記事での紹介は、ここまでとします。
全てのパラメーターを理解したい方は、こちらをご覧ください。
以上が、Easy Morphの基本的な音調整です。
本格的なFM合成をするには?
本格的なFM合成をするには「Expert」の中身を触る必要があります。
重要なのは、右側の「FM Matrix」です。
ここを操作することで、FM合成が行えます。
これに関して、紹介すると記事がものすごく長くなります。
↓なので記事を分けました。
本格的なFM合成をしたい方は、こちらをご覧ください。
記事を分けないと画像などが多すぎて、
WEBサイトの読み込みに時間がかかるという問題が発生します。
ご理解ください。
Masterの調整項目について
次はMasterを見ていきます。主に音の仕上げ部分です。
Outputを上げると、音量が上がります。
Easy/MorphのOutputは入力する音量を上げるイメージ。
→ 音量を上げた状態で、内蔵エフェクトなどの影響が入ります
(内蔵エフェクトの “前” に音量を上げる処理が入る)
//ーーーーー
MasterのOutputは出力する音量を上げるイメージ。
→ 内臓エフェクトなどの影響が入った後で音量が上がります。
(内蔵エフェクトの “後” に音量を上げる処理が入る)
InputはFM8のFX機能を使った時に影響が出ます。
FM8 FXを刺すとFM8内蔵のエフェクトを別音源で使えます。
この状態にした際に、Input Volumeに変化が発生するようになります。
普通にシンセサイザーとして使う(音を出す場合)は…
Input Volumeを操作しても変化がありません。
次はPolyphonyを解説するために「Unison」を先に紹介します。
これは同じ音程の音を重ねる処理です。
設定項目は下記の通り。
【 Unison の設定項目】
・Voices → 音を重ねる数
・Detune → 重ねた音の音程をズラす処理
・Pan → 重ねた音を左右に広げる処理(ステレオ効果)
Detuneの誤差はVoices上げると累計で増えていくようです。
動かした時の様子はこちら。
そしてUnisonのVoicesを上げると、その分PolyhonyのVoicesが消費されます。
PolyphonyのVoicesは出せる和音の数を表します。
こちらは下記のように設定する必要があります。
「同時入力予定の鍵盤数」×「Unisonの数」
PolyhonyのVoicesは上限64なので注意。
そして、Dynamicは音数(Voices)が足りない時の挙動を変える処理です。
下記のような挙動になります。
・Dynamicなし
→ Voices=2、UnisonのVoives=2で1音しか出ない
・Dynamicあり
→ 1音を鳴らす → UnisonのVoives "2" の音が出る
→ 2音を鳴らす → 2和音でUnisonのVoivesが "1" の音が出る
→ 3音以上鳴らす → 2音の挙動で、最初に鳴らした音から消えていく
左下にある「Pitch」は全体の音程を操作できます。
・Master Tune → 半音より細かい音程の調整(100で半音操作)
・Transpose → 半音上げる処理(±12で1オクターブ上下する)
PB Modeはピッチホイールを回した時の挙動を変える設定です。
それぞれの意味は下記。
【PB Mode】
・Normal → すべての音に影響が出る
・Lowest → 和音を鳴らした場合、一番低い音にだけ影響が出る
・Highest → 和音を鳴らした場合、一番高い音にだけ影響が出る
・Key On → キー入力後だけホイールの操作が有効になる
・Latest → 和音を鳴らした場合、一番最後に入力された音にだけ影響が出る
ややこしすぎて、人間側が扱いきれないと思うので…
基本「Normal」のままで良いと思います。
PB = ピッチベンドホイールの略
Portamentoは2つの音を鳴らした際、音程が段階的に変化する機能です。
パラメータ―は下記。
【Portamento】
・ON → 有効化(音程が段階的に変わる)
・Time → 音程の変化時間を調整
・Auto → オンだと2鍵入力時にだけ変化するようになる
一応 “3和音” 以上でも使えますが… 制御はほぼ不可能です。
※基本、和音なしか2和音で使うモノと思ってください
Autoオフだと、無条件で変化します。
→ 音が消える前に1音づつ入力した場合でも変化します。
オンは2鍵盤以上が同時に押された時だけ変化します。
違いは「Bell」系の音源を使うと分かりやすいと思います。
「Arpeggiator」は別枠で解説したいので飛ばします。
次の「Quality」は特定の条件で音を劣化させる処理です。
・Analog → アナログシンセ的な音の劣化を再現する
・Digital → デジタルシンセ的な音の劣化を再現する
こんな感じの音になります。
そして飛ばしたArpeggiatorは「アルペジエーター」を起動できます。
細かい設定項目は左側の「Arpeggiator」を開いて触る形になります。
正直、なぜMasterの1枠にアルペジエーターが入ってるのか謎。
こんな感じで、和音を鳴らすと自動的に分散和音で演奏される機能です。
↓一番最初の音は和音を出してますよアピール。
こちらは、Master的な内容とは文脈が異なるちょっと特殊な機能なので…
別記事で使い方を解説します。
以上が、Masterの調整項目についての解説です。
MIDIコントローラー入力を割り当てる
MIDIコントローラーとはこのような入力装置です。
これを用意すると、MIDIコントローラーの入力に合わせてパラメーターを操作できます。
MIDIコントローラー入力の割り当て方は、
Master → MIDI Controller Assignmentの所で確認できます。
設定したモノは、右クリックで削除できます。
また、Reset Listを押すと、初期状態に戻ります。
Morph X/YとController1/2は「Remove(削除)」できません。
Reset(再設定)が行えるだけです。
Load/SaveでMIDIコン割り当ての状態を別ファイルで保存できます。
Dumpは設定のコピー、つまり一時保存のようです。
(別シンセに割り当てる用?)
そして、普通は右上の「L」マークでMIDIコントローラーを割り当てれます。
しかし、Abletonはこのボタンが使えません。
Ableton以外のDawの方は、この「L」マークで割り当ててください。
↓こちらの方の動画だと「L」マーク割り当てが上手くいってます。
そしたら、Abletonはどうすれば良いかについて見ていきます。
AbletonでのMIDIコントローラー割り当て
Abletonは、右上の「L」マークが無効化されてます。
なので… Ableton側のMIDIラーン機能を使って割り当てる形になります。
右上の「MIDI」マークを有効化。
この状態で、MIDIコン上で割り当てたいつまみを操作。
その後、FM8上でMIDIコンを設定したいパラメーターをマウスで操作。
これで、AbletonでMIDIコントローラーを割り当てることができます。
MIDIコンの詳細設定
File▼ → Optionsで、MIDIコンの設定をより細かく見れます。
Generalの中に、細かい設定が入ってます。
基本はそのままで大丈夫が…
何かが上手くいかなかった方は、こちらを調整してください。
プリセットを保存する
FM8はプリセットを「Sound」という名前で管理してます。
左上の「Save As」を押すか、Seve Sound / Save Sound As…を選択。
Seve Sound → プリセットの上書き保存
Save Sound As… → プリセットの別名保存
これで、プリセットファイルを保存できます。(.nfm8形式)
そして、Open Soundでプリセットを呼び出せます。
以上が、プリセットを保存する方法です。
既存プリセットの保存先について
既存プリセットの保存先を確認していきます。
まず、何でもいいのでプリセットを右クリック。
→ 「Add to ‘My Favorite’」を選択。
その後、File▼ → Optionsを選択。
Databaseを確認し、ここの表示されてるパスを確認。
こちらにアクセスすると…
お気に入りしたプリセットなどのショートカットが入ってます。
そして、お気に入りしたプリセットを右クリック。
→ 「ファイルの場所を開く」を選択。
これで、プリセットの保存先が確認できます。
ただ故障リスクがあるので…
自作プリセットは次の「より細かなプリセット設定」で紹介する方法で残すことをおすすめします。
故障が怖くて試してませんが…
ここに作ったプリセットを入れると、たぶん一覧表示に出てきます。
Typeは多分フォルダーで指定。
Sub Type以降は… 設定方法は不明。
より細かなプリセット設定
File▼ → Optionsを選択。
ここで、より細かなプリセットの設定が行えます。
内容は下記の通り。
・Add / Delete → プリセットファイルを追加
・Rebuild DB → プリセットファイルのリロード
・左下 → プリセット作成時に入れる作者名の設定
・右下 → プリセットの表示方法の設定
右下のプリセットの検索+表示設定は変えるとかなり見やすくなります。
が… 若干動作が重くなる可能性があるので注意。
基本「show count as number」を入れた方が良いと思います。
どうしても重くなった方は、noneしてください。
そしたら、先ほど作成したプリセットをFM8上で表示できるようにします。
まず、任意のフォルダに入れます。
( “このフォルダーは後で動かさない位置に作ってください” )
そして、Addで先ほどプリセットを入れたフォルダーを追加。
そしてBorwser → Sounds表記を確認。
すると、作ったフォルダが読み込まれて中にプリセットが入ってます。
ちなみに、一番右のAuthorが作者名です。
先ほどの、Database左下で設定できます。
以上が、より細かなプリセットせ設定の解説です。
特殊な機材を扱う場合の設定
File → Import系は特殊な機材用の設定を読み込む機能です。
・Sys ExはYamahaの「DX7、DX7 II、DX20」で設定したパラメータの読み込み。
(本物のFMシンセサイザーが必要)
…など。
それ用の特別な機材を持ってる人向けの設定項目になります。
ピンと来ない方は、たぶん触らなくて大丈夫な項目です。
また、Optionsを開くと…
DX7をMIDIキーで使う用の設定ができます。
(DX7はベロシティーの幅が0~100らしいので、それ用の調整が入るようです)
以上が、特殊な機材を使う場合の設定です。
その他の操作項目
まず、Optionsの中身から見ていきます。
解説してないのは左下だけです。
左下は、負荷が上がるが音質が良くなるボタンです。(高解像度モード)
次に、File▼ → Usage Data Trackingは、NI社に製品改善用のデータを送っていいかの設定です。
・Enabled → データを送る
・Read More... → 何のデータを取ってるかなどの詳細
Read Moreを押すと、こちらのページに飛びます。
そして、何のデータを取ってるかを確認できます。
【取得されてるデータ】
・システムプロファイル
・場所(国、都市)
・ソフトウェアのやりとりに関するデータ
(実行アクション、接続オーディオインターフェースなど)
ユーザーコンテンツやIN社以外のアクティビティは記録して無いようです。
あと、Helpを押すと「Native Access」と「FM8関連ページ」に飛べます。
…見たい方は見てくださいというモノです。
そして、左上の文字や右上のNIロゴをクリックすると…
バージョンなどが表示されます。
→ もう一度クリックで消えます。
以上が、FM8の使い方 – 基本操作編です。
まとめ
今回はFM8の基本操作について解説しました。
・FM8は出力音量が小さめなので、コンプレッサーなどで少し上げておくと作業が楽
・ユニゾンは “和音数(Voices)”を消費するので注意
・プリセットは「エフェクト用」のモノも入っている
・音の形を操作するADSRは、Easy/Morph内にある
・本格的なFM合成は「Expart」の所で行う
・必要に応じて、目次かCtrl+Fキーで検索して振り返り
また、他にもシンセサイザーについて解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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