はじめに
今回はVRoidで髪の毛を作る方法を紹介します。
VRoidの基本操作ができることを前提に進めます。
基本操作はこちらをご覧ください。
髪の基本操作と下準備
髪セットより任意の素材を読み込み。
右側の所で色を変えれます。
前髪を選択。
すると現在、セットに使われてる素材が表示分かります。
前髪を選択した状態だと、右側に「髪型を編集」が表示されます。
こちらをクリック。
中身の確認。
グループで髪の毛のまとまりを選択。
グループの中にあるヘアーが毛1本を選択。
不要なグループとヘアーは右クリック。
削除で消せます。
これから髪の毛制作を行うため、全ての毛を消します。
後ろ髪を同様に、グループを削除して毛を無くします。
髪の基本操作と下準備が完了です。
髪の毛の作り方
髪の毛の作り方は二通りあります。
・プロシージャル(複数の毛をまとめて作る)
・手描き(1本1本作る)
プロシージャルで全体を作る → 手書きで細部を作るのが理想的な進め方です。
プロシージャルヘアー
プロシージャルを使うとまとめて複数の毛を同時に生成できます。
「プロシージャルヘアーを作る」をクリック。
すると、土台に乗った髪の毛が出てきます。
プロシージャル=手続き型。
数式や処理を組み合わせて操作、生成する方法。
この髪の毛は、「プロシージャルパラメーター」で制御できます。
ここが数式や処理を組み合わせて操作、生成の部分です。
位置を動かすと、髪の毛を360度回せます。
画面左上の拡大、回転、縮小で土台の全体を変形できます。
制御点を操作すると、土台の一部を動かせます。
プロシージャルヘアーは手描きヘアに変更できます。
グループを選択 → 右クリック → 手描きヘアに変換。
手描きヘアにするメリット:制御点が使える。
手描きヘアにするデメリット:プロシージャルパラメーターの制御が使えない。
以上が、プロシージャルヘアーです。
手描きヘアー
手描きヘアーを作るを選択。
先ほど制作した、プロシージャルヘアーを非表示化。
手描きグループを選択。
ブラシを選択。
土台の上をクリック。
ドラッグ&ドロップで髪ができます。
土台の外にマウスを動かすと、生成が止まります。
以上が手描きヘアーの基本です。
パラメーターを操作します。
まず、選択に変更。
パラメーター編集は”選択”にしないと動きません。
ヘアーパラメーターで太さなどを変えます。
※手描きヘアーには、プロシージャルパラメーターはありません。
一番上のグループを選択。
この状態でパラメーターを操作。
するとグループ内すべてに影響が入ります。
グループ内の「ヘアー」を選択。
この状態でパラメーターを操作。
すると1本の髪の毛だけに影響が入ります。
ヘアーは修正ブラシを使うと形を後から整えれます。
右クリック → スムージングを使うと制御点を減らすことができます。
以上が手描きヘアーです。
髪を調整する
プロシージャルで土台作り。
手書きで細部を重ねます。
重ねた手描きのヘアーを重ならないように、下記の方法を使い調整。
・移動やスケールで土台の形を変える。
・ガイドパラメーターのオフセットで土台を膨らませる。
不要な髪の毛は右クリック → 削除で消せます。
以上が髪の毛の調整です。
長い後ろ髪を作る
後ろ髪を選択。
プロシージャルヘアーを作成。
ガイドパラメータの高さとオフセットを調整。
これで、長い髪の毛用の土台ができます。
もしくは、画面右上の左右対称ボタンをクリック。
制御点を動かし、土台を長くします。
この方法は、制御点を1つ1つ動かすので不便です。
が、変わった形の土台が作れます。
いずれかの方法で土台を作成。
この上からプロシージャルなどで髪の毛を作成。
プロシージャルパラメーターの「毛先アーチ」で全体の強弱を作成。
これで、長い後ろ髪が完成です。
横の髪、アホ毛などを追加
横の毛やアホ毛といった要素を足します。
現在、前と後ろ髪しかありません。
なので横の毛やアホ毛の土台を足します。
まず、画面左上の×ボタンをクリック。
新規アイテムとして保存で、前髪と後髪の毛を保存。
髪型 → 横上 → カスタムを選択。
新規作成をクリック。
これで、横髪用の土台ができました。
アホ毛の土台も足します。
アホ毛 → カスタム → 新規製作で土台を作成。
画面右上の「髪型を編集」をクリック。
すると、横上とアホ毛を設定する項目が増えてます。
先ほどと同じ手順で髪の毛を作ります。
横髪は、土台を大きく変形させて表現しました。
反対側の横髪も作ります。
制作した髪の毛を右クリック → 複製を選択。
位置などを調整。
これで、反対の髪の毛ができました。
…VRoidでは、これぐらいの操作しか出来ません。
綺麗な左右対称の髪を作りたいなら、Blenderを使います。
アホ毛も同様の手順で制作します。
土台が頭の上にある事以外、すべて同じです。
手描きヘアー → ブラシで描いて作りました。
これで、横の髪やアホ毛などの追加が完了です。
髪の毛の色を変える
髪の色は画面右上のマテリアルで変えれます。
中にある「メインカラー、ハイライトカラー」は後に紹介するテクスチャに影響を与えます。
より細かく調整したい方は、「メインカラー、ハイライトカラー」を慎重に設定。
設定後に「テクスチャを編集」をクリック。
そして、右側の画像にブラシなどで描画を入れます。
すると、模様などが入ります。
この、右側の画像がテクスチャです。
テクスチャ操作の詳細は、こちらをご覧ください。
ベースヘアーは髪型の一番下にあります。
普通の髪とベースヘアーのマテリアルが分かれてるので、こちらも色を変えます。
これで、髪の毛の色変更が完了です。
髪の揺れ方、ボーン設定
製作した髪の素材をクリック。
画面右上の「揺れ方を設定」をクリック。
新規製作した髪はボーン未設定になります。
※「ボーン設定済み」になってるものは、最初に選択した髪素材の名残です。
設定が無いボーンを割り当てます。
ボーン未設定から、割り当てたいグループにチェック。
「ボーングループ」を自動生成をクリック。
これで、自動的に髪の毛にボーンが割り当てられます。
画面右上でボーンのパラメーターを操作できます。
基本、何もしなくて大丈夫です。
アホ毛などは自動で設定できません。
なので、固定点を0、ボーン数3のように個別対応します。
設定が終わりましたら、画面左上の×ボタン。
上書き保存を選択。
画面右上のカメラマークを選択。
風を選択。
風パラメーターを操作して動かします。
問題が無ければ、生成完了です。
左上の×ボタンで、カメラモードを閉じてください。
これで、揺れ物ボーンの設定が完了です。
応用:髪の毛でアクセサリーを作る
髪の毛は、VRoid唯一のモデリング要素です。
なので、アクセサリー作りに使われます。
こちらの素材のカチューシャやイヤリングは、髪の毛でてきてます。
ここでは、このカチューシャの造形する方法だけ紹介します。
(細かな色塗りは解説しません)
イヤリングなどは、これを応用して頑張りましょう。
…というより、
ここまでやるなら、Blendedrを使う事をおすすめします。
手描きヘアーを作ります。
そのままだと、髪の毛の片方が切れてます。
これは断面形状のカーブで直せます。
カーブを操作して、髪の毛を閉じます。
形などを調整。
これでカチューシャの土台が完成です。
画面右上、マテリアルの+ボタンをクリック。
新規マテリアルを追加。
カチューシャの紙を選択。
製作したマテリアルをクリックして割り当て。
テクスチャを編集を選択。
ここで、模様などを頑張って描きます。
これでカチューシャが完成です。
この素材のカチューシャは、このテクスチャをものすごく頑張った結果のモノです。
興味がある方は、ここまで作り込んでください。
個人的に、ここまで作り込むならBlenderを使った方が良いと思うので…
解説ではこのぐらいに留めます。
VRoidを使うメリット
・手軽
・VRoid内で完結するなら、素材共有が楽
Blenderを使うメリット
・VRoidより細かく作り込める
・好きな形のメッシュを追加できる
・左右対称を綺麗に作れる
・VRChatやUnity向けのモデルとして販売(VRoidだと、VRoid用の商品にしかできない)
ちなみに、このマテリアルを使うと髪の毛の一部だけを色変えできます。
以上が、髪の毛でアクセサリーを作る方法です。
まとめ
今回はVRoidで髪の毛を作る方法を紹介しました。
・プロシージャルヘアーでベースの毛を量産
・手描きヘアーで細部を作成
・マテリアルやテクスチャを調整して色変更
・髪の毛はVRoid唯一のモデリング要素
・髪の毛はVRoid界ではアクセサリー製作に使われる
また、他にもVRoidや3DCGについて解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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