はじめに
今回はポジティブ心理学とは何かについて解説します。
ポジティブ心理学とネガティブ心理学
ポジティブ心理学とは平常の人がどうすれば幸せになれるかを研究したものです。
1998年に当時アメリカの心理学会の会長だったマーティン・セリグマンの「どうすると悪い状態になるか」ではなく、「どうすればもっとうまくいくか」を研究する必要があるという宣言の元に「ポジティブ心理学」という新しい分野が誕生しました。
対極にあるネガティブ心理学と比較すると分かりやすくなります。
【ポジティブ心理学】
・どうすれば人はうまくいくのか。
・平常の人を対象にする。
・0を+1にするイメージ。
【ネガティブ心理学】
・どうすれば人を平均的な状態に戻せるか
・精神疾患や鬱といった落ち込みがある人を対象にする。
・-1を0にするイメージ。
よくある勘違い
空元気的になんでもポジティブになろうとするのは間違いです。
逆にメンタルを悪化させます。
笑顔のお面を被ったりポジティブ思考をして問題から目を背けるもといった思い込みは幻想です。
現在の心理学について
残念ながら現在の心理学はネガティブ心理学に偏ってます。
割合はネガティブ心理学9:ポジティブ心理学1ぐらい。
幸福優位性-7つの法則という本に面白い文章があったので紹介します。
ニューイングランドのとある全寮制のエリート校が、「健康習慣」についてスピーチして欲しいと頼んできた。テーマを尋ねると、月曜日が「摂食障害」、火曜日が「うつ」、水曜日が「薬物と暴力」、木曜日が「危険な性行為」、金曜日が…という具合である。どこが健康習慣だ、不健康週間じゃないか、と私は思ったものだ。
幸福優位性 7つの法則 p18 より
こちらの本より引用。
この一文すごく好きです。
リンク
ほとんどの心理学は幸せになろうとしながら、どうすれば悪い状態になるかを研究してます。
まとめ
今回はポジティブ心理学とは何かについて解説しました。
・普通の心理学は幸せになろうとしながら-1の状態から0に戻す研究を行っている。
・ポジティブ心理学は0の状態の人が+1になる為の研究。
また具体的に幸せになる方法(幸福度を上げる方法)などはこちらで解説しました。
ぜひこちらもご覧ください。
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