はじめに
今回は、クリエイターの適正についてまとめます。
遺伝子的な制約は超えれない
この記事の結論は下記。
好き、嫌い、苦手、得意といった適正は遺伝的に決まってます。
先天的なモノで、変えることはほぼできません。
なので、苦手を克服しようとするより…
自分に合った環境、得意で好きなことをやれる場所を目指す方が良いです。
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一言で言うと「努力で変われたら福祉は要らん」です。
行動遺伝学の努力論否定
行動遺伝学は大雑把に言うと「個人差の起源は遺伝なんじゃないかな?」と思って調べてる学門です。
その行動遺伝学の答えが下記。
【行動遺伝学の結論】
・世界は「遺伝」と「環境」ガチャでほとんど説明できる
・つまり、人生のほぼすべてが運
・努力できるかどうかすらも運
・努力できるかどうかという事自体も遺伝子で決まる
↓このあたりの情報はこちらのような本にまとまってます。
↓軽く概要を知りたい方は、こちらの動画などがおすすめ。
努力を否定すると都合が悪い人たちがいる
では、なぜ世の中には努力論が出回ってるのか。
それは、努力を否定すると都合が悪い人たちが居るからです。
努力で人は変われる、幸せになれる事を否定すると都合が悪い人たちが居ます。
主に「自己啓発本」と「政治家」です。
【自己啓発の理論】
・人は潜在的に無限の能力を持っている
・潜在意識の話や、脳の97%は使われてない説などを理由づけに使う
・知能や性格が教育、学習と訓練で開発できるとする
・やればできると教える
・そのやり方を教えるのが自己啓発
→ 努力論を否定すると"お金を稼ぎ" ができなくなる
都合が悪いので、努力論を否定できない
ーーーーー
【政治家が困る理由について】
・現在の社会は "学歴" などで評価が決まる
・学歴は "努力" で手に入るという神話がある
・しかし、実際は知能のほとんどは遺伝
・知能が低い親の子供は知能が引く可能性が高い
・知能が低いと学歴が手に入らない
・学歴が無いと、ニート、非正規やフリーターのような不遇な待遇を受けやすくなる
・努力論を否定すると、この学歴による不平等を社会が容認してしまう事になる
・学歴以外にも努力による社会的、経済的成功のような不平等を容認する事になる
→ 努力論を否定すると、階級差別を容認、正当化してしまう事になる
→ さらに、学校教育などを根本的に否定してしまう事になる
→ 政治的に、これは都合が悪いので、努力論を否定できない
こうした、科学よりも “政治とビジネス的” な理由で努力論は残ってます。
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成功者は割と本気で「努力で変われる」と思ってます。
が、それは努力で”成功した”側の人間だからそう思ってしまってます。
実際には努力できる遺伝子や環境に恵まれた結果、努力し成功してます。
そのような遺伝子、環境に恵まれるかがそもそも運です。
なので、実際には人は努力してもほとんど変われない。
「努力で人が変われたら福祉は要らない」のです。
このあたりの努力論とその否定は「実力も運のうち 能力主義は正義か?」などに書かれてます。
Youtubeでちょっと動画を見るだけでも、内容を把握できると思います。
↓喋ってる時の英語が分からん…
もっとわかりやすくしてほしい人は岡田斗司夫さんの解説あたりがおすすめ。
(超長いですが…)
以上が、努力を否定すると都合が悪い人たちの解説です。
人は努力で変われないならどうするか?
遺伝子や環境ガチャに外れました。
では、安楽死ボタンを押して人生リセットしましょう。
…のようにいかないのが現実です。
【努力で変われないならどうするか?】
・まず、努力で人は変われないと受け入れる
・頑張る事や努力することを放棄する
・基本的には頑張っても報われない事を受け入れる
・不遇な立場にあるなら福祉的な支援を最大限受ける
・福祉はガチャが外れた人のためにある
・なので、福祉は頼れるなら使って良い
・その上で、頑張らなくて良いので、あなたが苦ではない事をする
一部の精神疾患レベルの引きこもりの人は…
本当に”何もしない”で日々を過ごす事ができます。
が、多くの人は本当に “何もしない” 事によって生じる退屈に耐えれず、何かをし始めます。
…ネットサーフィンや無料のソシャゲなど。
そこで何をするのかという目安が「あなたが苦ではない事をする」です。
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自分にとっては苦では無い、適性がある事をする。
苦では無いので続けれる。
その結果、周りの人から見たら “努力” してるように見える。
これが理想的な形です。
以上が、人は努力で変われないならどうするか?の解説です。
適正がある仕事にするしかない残酷な世界
あなたの “好き” で “得意” で “適性のある事” が事が市場で評価されるとは限りません。
多くの場合、仕事にならず、仕事になっても安請負のやりがい搾取で終わります。
【好きを仕事にする事を諦めればどうなるか】
・誰にでもできる仕事につくことになります
・このような仕事は徹底的に効率化されていて「マニュアル化」されてます。
→ 俗にいうマックジョブです。
結果、マニュアル合理化という鉄の檻に自分で自分を閉じ込めることになる。
そして、給料もあまり高くない仕事に就く事になる。
→ そして、このマニュアル作業自体にも適正がある。
→ 適性が無い人は長く働き続けない。
適正がある事を仕事にして成功できるとは限らない。
それでも、適正がある仕事しかできない。
なので… 自分に適したニッチな市場を探しに旅に出て、そこで生き延びるしかない。
↓このあたりの話は「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」という本にまとまってます。
【残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法の概要】
◆努力論の否定
・人の適正は遺伝的制約でほとんど変われない
・努力しても人はほとんど変われない
◆適性がある事を探そう
・なので、自分に適したこと、好きな事をするしかない
・まずは自分に適したことや好きな事を模索する
◆適性がある事で収益化を目指そう
・自分に適したことが見つかれば、それをお金にできる仕組み作る
・今はインターネットにGoogle、Amazon、Booth、DLsiteなどがある
・ネットの発展で一人で商品を売りだせるようになった
・これらの仕組みを使って、自分に適したニッチ市場を開拓するしかない
・それが、残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
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この本は読みました。
いい本ですが、中盤ちょっと脱線気味なので…
最初と終盤を重点的に読むことをおすすめします。
以上が、遺伝子的な制約は超えれない事の解説です。
そしたら、次は適正探しです。
あなたにとって “苦では無い事” を知るための方法について考えていきます。
適正探し – 経験と自己診断に頼るしかない
適正探しについて色々調べました。
私の結論としては「経験」と「自己診断」しかないです。
診断のための経験(エピソード)を増やす
自分が何に向いてるかを知るかには…
その対象に触れて “経験(エピソード)” を増やすしかありません。
この経験(エピソード)を元に、自分で適正を判断します。
【エピソードによる診断の例】
・文学、音楽の歌詞、芸術作品がほとんど理解できない
→ 創造的な仕事への適性が低い
・絵を描き、ネットに上げたが2~3年鳴かず飛ばずで楽しさを感じなくなった
→ 絵に適性が無い可能性が高い
…など
この経験を増やすには「挑戦」が必要になってきます。
なので、非効率ですが…
自分の適性が分からないうちは、興味がある事を幅広く挑戦するのが最適解です。
自己評価に関するバイアス
エピソードによる診断は”自己診断”になります。
なので、自分で自分を診断する上で発生する認知の歪み(バイアス)に注意が必要です。
有名なのが「ターニンググルーガー効果」です。
【ターニンググルーガー効果】
→ 何かの能力が低い人はその能力が低いがゆえに、自分の能力を正しく評価できない
→ 能力が低い人ほど自己評価が高くなる
→ そして、能力が低い人ほど、現実の評価と自己の評価に大きな差が生まれる
自己評価を行う時は、この点に注意してください。
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残酷ですが、自分は絵が向いてるかも…? と思った場合は
それはターニンググルーガー効果で、実際の能力が低いのに錯覚として自己評価が高くなってる事があります。
なので、あいまいな自己評価より…
ネットに絵や作品を投稿して生の数値の評価を見る方が正確です。
診断ツールは役立つのか?
自分の特性を知るという意味では役立ちません。
が、下記の要素では役立ちます。
・自己診断のための指標を知る事
(そもそもの特性の内容を考える)
・自己評価に関するバイアス、認知の歪みの修正のきっかけ
(診断ツールの結果を元に、ターニンググルーガー効果を修正)
なので、いくつか有名な自己分析や考え方を紹介します。
診断ツールが微妙な理由
人の特性を診断する上で、ビックファイブ分析に診断をいくつか試しました。
その私の診断結果がこちらです。
【BIG5-BASIC】(詳細1)
外向性 = 25% = 低い
協調性 = 10% = とても低い
誠実性 = 22% = 低い
神経症 = 3% = とても低い
開放性 = 24% = 低い
【BFI-10/その1】(詳細2)
外向性 = +1 = やや高い
協調性 = -2 = 低い
誠実性 = +1 = やや高い
神経症 = -1 = やや低い
開放性 = -2 = 低い
【BFI-10/その2】(詳細3)
外向性 = -3 = 低い
協調性 = -3 = 低い
誠実性 = -2 = 低い
神経症性 = +3 = 高い
開放性 = -2 = 低い
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複数の診断ツールを試した結果…
外向性は診断1では低い、診断2では高い。
…のような、内容に矛盾が多数発生しました。
なので、自分の適性を知る上で診断ツールは微妙だと思います。
ただ、このビッグファイブに使われている指標は、目印として役立つと思います。
※数値は役立たないが…
「外向性、協調性、誠実性、神経症、開放性」などの言葉が役立つという意味です。
以上が、診断ツールが微妙な理由の解説です。
多くの人に関する適正要素
クリエイター以外の人にも影響がある”特性”について考えます。
まず、この適正を考える上で役立つ “分布” の仕方を紹介し、
その後、よくある診断ツールから考えた方が良さそうな “特性” を紹介します。
2つの分布の仕方
例えば、診断ツールに「内向的/外交的」のような項目がありました。
この適正を考える際、どのように分布するかを考えると答えに近づきやすくなります。
【2つの分布の仕方】
・正規分布(ベルカーブ)
・べき分布(ロングテール)
たとえば「内向的/外交的」は一長一短な特性です。
このような特性は、正規分布の形になります。
[← 内向的/外交的 →]
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正規分布は、中央が平均と中央値になります。
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大雑把に言うと…
多くの人が中間の値に近い適正です。
一方「人の心が分かる/分からない」は持って無いと生存に不利な特性です。
このような特性は、だいたいベルカーブ布の形になります。
[← 人の心が分かる/分からない →]
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べき分布は、平均と中央値がズレます。
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細かい解説はここまでにしますが…
大雑把に言うと、多くの人がその特性を持っているモノと考えてください。
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逆に言うと、一部の人が何かしらの原因で欠損した特性です。
(遺伝子の変異など)
次は、有名な診断ツールを紹介し、
この分析するそもそもの “特性” の事について考えていきます。
ビックファイブ分析
「ビックファイブ」はケンブリッジアナリティカという会社が社会実験に使って有名になりました。
たぶん、これを発展させたビックエイト+1が、一番使いやすい考え方です。
【ビックファイブの要素】
・外交的か内向的か → (刺激への感度が高い/低い)
・情緒安定性 → (メンタルの安定/不安定)
・経験への開放性 → (好奇心、新しいモノへの興味などの有/無)
・誠実性 → (勤勉、約束などを守る/守らない)
・調和性 → (コミュニケーション能力の有/無)
↓動画で軽く、概要を知りたい方はこちらがおすすめ。
発展形のビックエイト+1
橘玲さんは、このビックファイブを元に人を知るための要素をビッグエイトに分けました。
その内容や詳細は「スピリチュアルズ」という本に書かれてます。
【ビッグエイトの要素】
・外交的 / 内向的(刺激への感度が高い/低い)
・情緒安定性(メンタルの安定/不安定)
・経験への開放性(好奇心、新しいモノへの興味などの有/無)
・誠実性(勤勉、約束などを守る/守らない)
・同調性(集団の圧力に対する反応のバラつき)
・共感力(相手と感情を一致させる能力)
・知能(論理的に考えられるか否か)
・外見(見た目が良いか/悪いか)
私はこの本を読みました。
そして、共感力が「共感力」と「メンタライジング」に分かれて説明されてました。
これがちょっと使いにくいと思ったので、ビックエイト+1をおすすめします。
【ビッグエイト+1の要素】
・外交的 / 内向的(刺激への感度が高い/低い)
・情緒安定性(メンタルの安定/不安定)
・経験への開放性(好奇心、新しいモノへの興味などの有/無)
・誠実性(勤勉、約束などを守る/守らない)
・同調性(集団の圧力に対する反応のバラつき)
・共感力(相手の気持ちを感じる能力のバラつき)
・メンタライジング(相手の感情を理解する能力のバラつき)
・知能(論理的に考えられるか否か)
・外見(見た目が良いか/悪いか)
↓このビッグエイト+1については、こちらで詳しくまとめてます。
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このスピリチュアルズの本を読むために一番調べたのがコレなので…
私の適正分析は主にビックエイト+1を土台に進めます。
MBTI診断
VRChat界隈で流行っている性格診断。
「INTP」や「INFP – T」のような表示があれば、それはMBTI診断の結果です。
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これは5つの文字の並びで構成されます。
【MBTI診断の5つの文字列】
・1文字目 → 「E」か「I」
・2文字目 → 「S」か「N」
・3文字目 → 「T」か「F」
・4文字目 → 「J」か「P」
・5文字目 → 「-A」か「-T」
それぞれの意味は下記。
【E/Iの意味】
・「E」= 外向的(Extrovert)
→ 多くの人と居て力が出るタイプ
・「I」= 内向的(Introvert)
→ 一人の方が効率的なタイプ
【N/Sの意味】
・「N」= 直感的(Ntuitive)
→ 理想主義、今ここに無い現実と乖離したことを考える
→ 理想や信念を元に物事を語る
・「S」= 現実的(Sensor)
→ 現実主義、地に足をついた考え方をする
→ データを元に物事を語る
【T/Fの意味】
・「T」= 感情優先(Thinker)
→ 何かを決定する際に、感情的な事を優先する
→ 感情的でモラルやマナーを気にする
→ 協調性が高い
・「F」= 論理優先(Feeler)
→ 何かを決定する際に、理論的な正しさを優先する
→ 合理的でルールや法則を気にする
→ 協調性が低め
【J/Pの意味】
・「J」= 判断型(Judger)
→ 計画的
→ スケジュールやToDoリストに従うことを好む
→ 物事を整理して進める
→ 新しい要素、変化が苦手
・「P」= 知覚型(Perceiver)
→ 非計画的
→ スケジュールやToDoリストに従うことより自由を好む
→ 物事を整理して進めるのが苦手
→ 新しい要素、変化に強い
【- Aの意味】
・精神的に健康で心が穏やかな状態を保ちやすい
→ 神経症的傾向が低い
・俗にいう陽キャ
・ポジティブ思考
・社会になじみやすい
・自分の意見をはっきり言える
・細かい事をあまり気にしない
・Assertive(積極的)の意味
【- Tの意味】
・精神状態が悪くなりやすく、心が穏やかな状態を保ちにくい
→ 神経症的傾向が高い
・ストレスや批判の体制が弱い
・ネガティブ思考
・社会になじみにくい
・周りの目を気にしやすい
・注意深く、気配りができる
・Turbulant(乱流)の意味
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こちらも良さげですが…
ちょっとわかりにくいので、
私はビッグエイト+1を使います。
以上が、MBTI診断です。
ストレングスファインダー診断
これは意識高い界隈、例えばオンラインサロンのリベ大などで流行っている診断です。
まず、ストレングスファインダーは結構なお金がかかるので注意。
(個人的には、情報商材ビジネス勘があるので… おすすめしません)
↓の本1冊がストレングスファインダー診断の説明書。(これだけで+2500円)
そして付属のクーポンコードであなたの強みが5個だけ分かる診断ができます。
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付属のコードが使い切りなので…
中古本を買っても診断はできません。
そして、この診断がとても長いです。
600問ぐらいあり、やるだけで大変でした。
そして、34適正の全てを知るには「9715円」ぐらいの課金が必要になります。
この課金で分かるのは、下図のような34の適正要素の順位です。
↓は私の診断例。
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そして、この診断は最後に下記のような結論に至ります。
【ストレングスファインダーの結論】
・分かった所で… う~ん、どうしたらいいか分かりにくい
・34要素が多すぎて覚えずらい
1位学習欲、2位個別化、3位分析思考、4位収集心…
これらの要素から、こうした解説ブログが一番私に向いてると思いますが…。
これ、使わなくても経験、エピソード自己分析で分かったよねという。
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ブログを始めてから、なぜか文字だけ無限に書けることが分かり、
他の人にブログおもしろいよと進めても、やらない+挫折したのを何度も見たので…
自分が、ブログや文字書きの適正がある事はなんとなくエピソード自己診断で分かってました。
ストレングスファインダーは、コレの補足ぐらいにしかならなかったです。
逆に、Youtubeはビックリするぐらい伸びません。
影響力関係が全般弱いので、ネット有名人みたいな道は難しそうです。
このようなことが分かりますが…
ビッグエイト+1がありますし、お金をかけてまでやる事では無いかなというモノでした。
おまけ:自分のSNSの「いいね」を見る
ビックファイブの紹介の際に、ケンブリッチ・アナリティカの社会実験を紹介しました。
このケンブリッチ・アナリティカはSNSの「いいね」した投稿で人をビッグファイブ分析しました。
そして、大きな成果を上げました。
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個人的に、ビッグファイブが凄いともてはやされますが…
ビッグファイブより、SNSの「いいねした投稿」を使った分析が凄かっただけかなと思ってます。
(ビッグファイブ以外の診断パラメーターでも、ほぼ同じ結果になってたと思います)
現状、この「いいね」で診断するツールは公開されてません。
なので、できる事は自分が使ってるSNSの「自分のいいね欄」見て、自己分析するぐらいです。
適正要素の話から外れますが…
こちらも、使ってみると役立つ可能性があるのでおまけとして紹介しました。
クリエーターに関する適正要素
全ての人で考えられる適正要素は「ビッグエイト+1」を採用するなら下記。
【ビッグエイト+1の要素】
・外交的 / 内向的(刺激への感度が高い/低い)
・情緒安定性(メンタルの安定/不安定)
・経験への開放性(好奇心、新しいモノへの興味などの有/無)
・誠実性(勤勉、約束などを守る/守らない)
・同調性(集団の圧力に対する反応のバラつき)
・共感力(相手の気持ちを感じる能力のバラつき)
・メンタライジング(相手の感情を理解する能力のバラつき)
・知能(論理的に考えられるか否か)
・外見(見た目が良いか/悪いか)
そして、ここからはクリエイターとしてモノづくりに関する適正要素を紹介します。
これは、何か科学的な根拠があるモノでは無いですが…
自分自身の経験や、他のクリエイターの方とお話をする中で出てきた要素のまとめです。
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ここからは、あなた自身の要素ではなく、
あなたが向き合ってる作品、構想している作品との関係のお話になっていきます。
好き/嫌いの適正(興味関心)
苦手、得意、好き、嫌いは遺伝的に、ある程度決まってます。
近いモノに乗り換える事はできますが… 大きく変えることは、ほぼできません。
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萌えアニメ好きな男性が、
別の萌えアニメに移り変わることはできますが…
BL好きになるのは難しいよねというお話。
これに関しては、仕方ないので諦めるしかないです。
たとえお仕事のお話が来たとしても、興味関心が無いモノはお断りすることをおすすめします。
(頑張っても上手く描けずに終わります)
逆に、クリエイターとして生きていくなら、この”好き”の解像度を上げる。
そして、好きなモノだけを書く事で個性を作る方が成功しやすいと思います。
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これも、好きなモノを変えれる、興味無いモノにも興味を持てるような適性があって…
一概には言えませんが…
嫌いなモノより好きなモノを描こうとした方が、多くの人にとっては成功する可能性が高いよねと言うお話。
好きなモノを作って売れない場合は、発表や収益化の仕方を変える事を考えます。
それが難しいので、売れてない作家の方が多いですが…
以上が、好き/嫌いの適正(興味関心)説明です。
得意/苦手の適正(できる/できない)
好き/嫌いとは別軸に、得意/苦手の適正があります。
残酷な言い方をすると「できる/できない」です。
【「好き/嫌い」と「できる/できない」の組み合わせ】
・好き×できる
→ 「天職」であなたに向いてる事
・好き×できない
→ 「憧れ」で、あなたは興味関心があるが、それに向いてない事。
→ 綺麗形の絵が好きだけど、上手く描けない
→ 描いても評価されないという残酷な現実に突き当たる
→ この対象は、あなたが作家になるのではなく…
→ 作家のお手伝い的な生き方を模索して向き合うのがおすすめ
→ Boothなどのプラットフォームを作る… など
・嫌い×できる
→ 「金稼ぎ」で、嫌いだが向いてるので仕事の話は来る事
→ 嫌いという点で向いてない
→ 長期的には続かない
→ 今の仕事をつづけながら、好き×できることを模索した方が良い
・嫌い×できない
→ 「そもそもやろうと思わない」
→ 他に好きで得意な人が居るのでその人に任せた方が良い
→ 自分は、好きや得意(できる)事に時間を使った方が良い。
大切なのは「憧れ」の作家は、自分にはできない事。
つまり、適正に無いものの可能性が高い事です。
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適正に関しては、遺伝的なモノです。
なので、あなたは努力しても、どうやってもその “憧れの作家” みたいな絵は描けません。
(絵柄的にも、モチーフの理解度的にも届きません)
それなら、あなたの好き×できることを大切にし、
自分の絵柄で自分の好きなモチーフを描いた方が良いです。
以上が、好き/嫌いの適正(興味関心)説明です。
案件向き/個人制作向きの適正
これはモノづくりと「外向性」や「同調性」の兼ね合いで発生する適正です。
【案件向き】
・多くの人と関わって相乗効果が出るタイプの人間
・外向性や同調性が高いクリエイター
・自分が計画したものを曲げられる事が許せる
・楽しくない事を楽しいに変える力がある
・好きでもない事から好きな要素を見出す力
・大人の事情で折り合いをつけてクォリティーを下げれる
・いろんなことができるので個性は薄くなる
・会社で雇われた働く事に向いている
・プロのクリエイター向き
【個人製作向き】
・多くの人と関わるとダメになっていくタイプの人間
・外向性や同調性が低いクリエイター
・自分が計画したものを曲げられる事が許せない
・楽しくない事を楽しいに変える力がない
・好きでもない事から好きな要素を見出せない
・大人の事情で折り合いをつけてれず、クォリティーを下げれない
・できる事が限られるので個性が強くなる
・会社で雇われた働く事に向いていない
・アマチュアの個人作家向き
(今の時代、企業より売上とクォリティを出す、アマチュア作家が居る)
大切なのは、変えられない事を受けるれる事です。
個人製作向きなら、就職をあきらめる。
そして、作品を1つでも作り、BoothやDL Siteに出していった方が良いです。
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プロの仕事は… 自分の名前を多くの場合で出すことはできません。
そして、修正理由はコミュニケーションミスが多いです。
立ち絵の仕事を受けて、絵を描いて納品すると…
デッサンは問題無いけど、このキャラ馬に乗ってたから直して…
→ みたいな、案件によっては大きく理不尽な修正が発生します。
作品を作って納品しても、クライアント側の事業の失敗で表に出ない事があります。
表に出ても、事業失敗で2~3か月でサービス終了。
このような、事をして「なにやってるんだろう」と感じない力「案件向き」に必要になります。
私は、モノづくりに関して、全くと言っていいほどプロの才能がありませんでした。
なので、クリエイターで仕事を取る事は諦めて、他の道を探す方を選びました。
以上が、案件向き/個人制作向きの適正説明です。
制作期間の適正(長期/中期/短期)
1作品を作る上で、製作期間の適性があります。
短い~長いそれぞれ、メリット/デメリットがあります。
【短期型】
・1日1作品のような短い期間で作品を出す
・制作コストはとても低い
・失敗した時の損失が一番少ない
・凝ったものは作れない
・沢山のアイデアが必要
・無計画でも作れる
・アイデア出しが大変なので、高いモチベーションが必要
・要点だけを抑えて、最低限まで省略して伝える力も必要
(制作コストを下げるため)
【中期型】
・2~3日や1~2週間に一度のようなペースで作品を出す
・制作コストは中ぐらい
・失敗した時の損失も中ぐらい
・少し、凝ったものは作れない
・アイデアがたくさんなくても良い
・無計画でも作れる
・モチベーションが多少低くても何とかなる
・省略する力が無くても良い
【長期型】
・半年~1年で1作品のような短い期間で作品を出す
・制作コストはとても高い
・失敗した時の損失が一番大きい
・凝ったものが作れる
・アイデアが少なくても良い
・ある程度、しっかりした計画が無いと作れない
・とても高いモチベーションが必要
・作りながら、作品に矛盾が無いかを覚えておく記憶力が必要
・要点以外にも、描き込みたい所を徹底的に書き込める
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文章で例えるなら…
・短期型適正 → TwitterなどのSNS発信向き
・中期型適正 → ブログなどのある程度まとまった文章向き
・長期型適正 → 本の執筆などの大量の文字をまとめて出す媒体向き
このように、同じものを作るしても、製作期間で適正が分かれます。
これも自分を変えるより、自分に合った表現媒体を選ぶ方が得策です。
以上が、制作期間の適正の説明です。
おまけ:成功するかは運
好きなモノ、適性がある事をして成功できるか、お金になるかどうか。
その答えは「運次第」です。
なので、好きで適正がある事をやってもお金にならない事の方が多いです。
では、好きじゃなくてお金になりそうな事をやったらどうなるか。
その答えも「運次第」です。
綿密に練られた事業計画書を使って、立ち上げたベンチャー企業でも潰れる時は潰れます。
結局、世の中のほとんどは運です。
好きなモノを作るかどうかだけが選べる要素
成功するかは運。そんな残酷な世界の中で1つだけ選べる要素があります。
それは「好き」という要素です。
そして「好き」と「成功(売れる)」で下記のような組み合わせができます。
・好きなことする×売れる
→ ハッピー ハッピー ハッピィー🐈
・好きなことする×売れない
→ お金は手に入らないが、精神は擦り減らない
・好きじゃないことする×売れる
→ お金は手に入るが精神がすり減る
・好きじゃないことする×売れない
→ 人生の消耗
売れるかは運ですが、好きな事をするはあなたができる選択です。
なので「好きな事をする」と決断して、した方が良いです。
※この “好き” が分からない時のみ、色々試すことをおすすめします。
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あとは、売れない場合は表現方法を変えるという手があります。
・超マニアックな海の生き物の3Dモデルを作った
→ BoothでVRChat向けのモデルとして販売すると1つも売れない
・Youtubeで学術系の解説ネタに使ったり、学術的な所に投げる
↓みたいなマニアックな事も、媒体の相性次第でバズります。
まとめ
今回は、クリエイターの適正についてまとめました。
・努力してもできないモノはできない
・なので、自分の適性に合った「好き」で「得意(できる)」事をする
・そして、あなたの適正に合ったことが評価される発表場所を探す。
・「嫌い」や「苦手(できない)」潰しに時間を使わない
・適性の有無は “経験” を増やしてエピソードで自己診断するのがおすすめ
・診断ツールはあまり役立たないので注意
・クリエイターの適正要素として「案件/個人向き」や「製作期間の長さ」などが考えられる
また、他にも生き方やクリエイター向けの情報をまとめてます。
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