はじめに
今回は買い物依存症の治し方について解説します。
買い物依存症の仕組み
依存症のサイクルはこちら。
◆依存症のサイクル
つらい現実 → 依存行為 → 少しマシになる → またつらくなる → 依存行為を繰り返す
繰り返すうちに刺激に慣れる → 依存行為がエスカレートしていく
買い物依存症の場合”買う事”でドーパミンが出てると考えられます。
ドーパミン=報酬や快楽に関する脳内物質。
◆ドーパミンの特徴
・出ると幸せを感じる
・幸福感が辛い気持ちを忘れさせてくれる
・時間経過とともにその快楽が減少する
・2回目以降は、同じ幸福感を得るのにより大きな刺激は必要になる(快楽順応)
結果、下記のような回路が完成。
・つらい現実を忘れるために買い物をする
・幸福感を出すために買い物の内容がエスカレートしていく
これが、買い物依存症になっていきます。
依存症とドーパミンの詳細はこちらでまとめてます。
対処法
自助会に参加する
依存症=孤独の病という説があります。
アルコール依存症を中心に、依存に依存症治療に効果がある言われているのが「自助会」への参加。
・自助会=同じ経験を持つ当事者の集まり
・買い物・浪費・借金依存にも自助会はある(DA)
DA = デターズ・アノニマス
匿名で参加可能。
お金を持たないなどの行動療法
買い物依存症は、行動療法が有効と言われています。
◆行動療法の例
・財布を持たない
・財布に入れるお金を1000円以下にする
・カードを止める …など
いかに、お金を使えない状況を作り出すのかがポイント。
症状がひどい方は入院や回復施設に行くのも1つの手です。
企業マーケティングを知る
企業は私達に、「買い物をしたい」と思わせる様々な事を行っています。
それらの総称がマーケティングです。
◆マーケティングの例
・広告
・セール
・ポイントカード
・無料お試し版
・見栄関係のアレコレ …など
これらは手品に似ています。
タネを知らなければ「凄い!」と思わされ、欲しいと思わされます。
が、タネが分かると「あ~なんだ」と思いながら冷静に見れます。
マーケティングの一番の対策はまず知る事です。
◆マーケティングの例
・広告
・セール
・ポイントカード
・無料お試し版
・見栄関係の消費 …など
これらのタネは下記の通り。
・広告 = 〇〇を買えというメッセージ+都合のいい事しか紹介していない
・セール = 逃すと"損"と私達を焦らせ、正常な判断力を奪う
・ポイントカード = 小さな"得"してる感で判断力を奪う
・無料お試し版 = お返ししなきゃと思わせて判断力を奪う
・見栄関係の消費 = 承認欲求を刺激して判断力を奪う
まず、欲しいという気持ちは「そう思わされた」だけの可能性があるという事に気づきます。
それだけでも変わると思います。
マーケティングと対処法の詳細はこちらで解説。
こちらなどを見て、マーケティングと対処法を学びます。
生きづらさの改善
依存症の原因は買い物ではなく、その裏にある生きづらさ原因があります。
生きづらさからストレスを感じる。
ストレスを感じるから、裏晴らしで買い物をする。
なので…この生きづらさを軽減するのが回復に役立ちます。
具体的には下記
・ストレスの原因になってる物から距離多く
・認知行動療法で生きづらい認知を変える
・セロトニンで精神の安定力を高める
…など
セロトニン=不安(偏桃体の興奮)を抑え、ストレスを軽減する物質。
◆セロトニンを増やす方法
・瞑想
・日光を浴びる
・リズム運動
・よく噛んで食べる
・抗うつ薬の使用
これらを試す事で、依存症が軽減されます。
詳細はこちら。
ここから、出来そうな事から実践してください。
まとめ
今回は買い物依存症の原因と治し方についてまとめました。
・買い物の際に出るドーパミンでつらい現実を忘れようとしている
・対処法は自助会への参加
・自分でできる事は「財布にお金を入れない」などの行動療法
・企業のマーケティング戦略を知るのも効果的
・セロトニンを増やせば、依存症全般の対策ができる
また、他にも生き方についてまとめてます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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