はじめに
今回はOrilRiverの使い方を紹介します。
これは無料のリバーブプラグインです。
↓Download先
![](https://static.kvraudio.com/i/b/kvraudio-300x300-blue.png)
最初に行う設定
左側でエフェクト前の音量が操作できます。(DRY)
右側でエフェクトを入れた後の音量を操作できます(WET)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-01-15.jpg)
DRYボタンを押すとミュートされます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-02-13.jpg)
直感に反しますが、DRYの文字が黄色く光った状態がミュートです。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-03-16.jpg)
動作を学ぶためにDRYのフェーダーを下げて-0.0にします。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-04-14.jpg)
このあたりを右クリックします。
Skin 2に変更してプラグインを再起動。
すると、見た目が変わります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-25-3.jpg)
幅が短くなり、表記も分かりやすくなるのでSkin2を推奨します。
以降、Skin2の方で進めます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-06-15.jpg)
以上が最初に行う設定です。
リバーブ設定
このリバーブは2つのリバーブが設定できます。
・最初の反射(E.R. / アーリーリフレクション)
・残響音(最初以外の反射、一般的なReverb)
最初の反射は部屋や空間の広さなどを感じさせる、非常に短いリバーブです。
一般的な調整の流れは、「最初の反射を調整」 → 「残響音を調整」になります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-07-12.jpg)
最初の反射と残響音の音色的なパターンはここで変更できます。
バージョン1~という数字表記しかないので、聞いて判断するしかないです。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-08-12.jpg)
最初の反射設定
まず最初の反射E.R.のフェーダーを最大値にします。
そして、学習用にRev.のフェーダーを一番下まで下げます。
最初の反射にはE.R.、Damping、Modulationは影響を与えません。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-09-11.jpg)
最初の反射に影響を与える部分はこちらです。
こちらから解説します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-18-12.jpg)
「PreDELAY」はリバーブの開始を遅らせる処理です。
少しズラすと、原音との被りを減らし、リバーブ感が増します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-10-13.jpg)
分かりにくいですが…音の出始めがズレてる事が確認できます。
※リズム楽器はリズム感が崩れるので注意
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/Animation_1-6.gif)
「WIDTH」は音を左右に広げる効果です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-11-12.jpg)
「Room Size」空間の広さの設定です。
「Diffusion」は空間の反響密度の変更。(正直大差ないが、100の方がやや圧を感じる)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-12-13.jpg)
EQ Gainの「Mid」である周波数の音量の強弱を設定。
「真ん中のつまみ」で強弱をつける周波数の位置を設定。
別のEQプラグイン、Novaで解説するとこのような挙動です。
※このグラフは、OrilRiverでは表示されません。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-13-11.jpg)
「Low」と「High」はある周波数以降の音量を全て上げます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-14-11.jpg)
「下のつまみ」でそれぞれの周波数の位置を設定できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-15-9.jpg)
この3つを下げるとこのようなEQ挙動になります。
※必ずしもこの形とは限らないですが… イメージとしてはこの形。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-16-8.jpg)
下記のような設定ではミュートにならないので注意。
・LowとHighの値を0
・Lowのつまみを最大(1000Hz)
・Highのつまみを最初(1000Hz)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-26-3.jpg)
これはHighとLowの変化に段階的な違いがある影響です。
以上が、最初の反響音の設定です。
残響音全体の設定
ここからは残響音を設定します。
E.R.を無効化、Rev.のつまみを一番上まで上げます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-17-7.jpg)
先ほど設定した部分は共通した設定項目です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-18-12.jpg)
「最初の反響」と「残響」別々に設定したい方は2つ目のエフェクトを指してください。
…こだわる人は2つ別のエフェクトを指したりする用です。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-27-3.jpg)
Decayは残響音の長さです。
リバーブが伸びます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-19-7.jpg)
Dampingの「Intensity」は残響音の吸収率、減衰速度です。
壁に音が吸われるような感じになります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-20-7.jpg)
「High Cut」は指定した周波数より低い所のDampingを無効化します。
別の言い方をすると、指定した周波数より高い所だけにDampingが入る設定です。
これはDampingで高い音域がキーンとなるのを防ぐ機能のようです。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-21-9.jpg)
Modulationは音の揺らぎを作ります。
「Depth」は音の揺らぎ。
「Speed」は揺らぎの速さ。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-22-8.jpg)
右上のBYPASSを押すとエフェクト全体を無効化できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-23-4.jpg)
真ん中の所でプリセットを読み込めます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-24-4.jpg)
以上がOrilRiverの使い方です。
まとめ
今回はOrilRiverの使い方を紹介しました。
・OrilRiverはE.R.とRev.の2つのリバーブを設定できる。
・E.R.とは最初の反射の事
・Rev.は最初以外の反射=残響音の事
・最初の反射 → 残響音の順に設定する
・最初の反射と反響音を個別に設定したい場合はエフェクトを2つ刺す
他にもエフェクトやプラグインについて解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
コメント