はじめに
今回はYoutuberに向けたOBSのおすすめ設定方法を紹介します。
必須の音声設定
まず初めに、下記の音声の設定を行います。
・ノイズ除去
・自分の声を聞けるようにする
・コンプレッサー設定
・リミッター+声の音量設定
ここで行う設定はほぼ必須の設定です。
ノイズ除去
マイクのクリック音や環境のノイズを減らすツールを導入します。
ここではNVIDIA RTX Voiceを使います。
無料で高性能、クリックやキータイプ音も軽減されるツールです。
あれば、iZotope RX10の方が良いですが…。
安くて2万、良いやつで6万や18万ぐらいするのでRTX Voiceを使っていきます。
※もし買うなら、一番いいAdvanceが理想ですが、めちゃ高い。
↓機能比較↓
なので、無料のNVIDIA RTX Voiceを使います。
こちらのリンクより、Setup Guideに従って導入します。
英語はGoogle翻訳かければ読めます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/fb739ed4885475fed9e1c8fc3d070143.jpg)
Input/Output deviceを使ってるオーディオインターフェースにします。
これでマイクの入力の間に、RTX Voiceの処理を差し込めます。
「マイク入力に干渉する」 → 「RTX」 → 「変換後の音声をマイク入力として入れ直す」が行われてます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-06.jpg)
OBSを立ち上げ。
右下の設定を選択。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-07.jpg)
下記のように設定。
・音声からマイク音声 → マイク(NVIDIA RTX Voice)を選択
・モニタリングデバイスを使ってるインターフェースに変更
・メーターの値を自由に設定
(ここでは「早い」「サンプルピークを選択」に設定。動画の品質の差は無いです。)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-21-1.jpg)
設定を×ボタンで閉じます。
マイク横の歯車マーク → プロパティを選択。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-09.jpg)
マイクを NVIDIA RTX Voiceに変更。
×ボタンで閉じます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-10.jpg)
マイクの歯車マーク → フィルタを選択。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-11.jpg)
OBS付属のノイズ抑制を削除します。
これで、RTXとノイズ抑制で2回デノイズがかかるのを防ぎます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-12.jpg)
ノイズゲートは、ノイズ消しではありません。
小さな音を消す設定なので残します。
これでノイズ除去設定が完了です。
自分の声を聞けるようにする
編集 → オーディオの詳細プロパティを選択。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-22.jpg)
音声モニタリングをモニターと出力に変更
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-23.jpg)
これで自分の声が聞こえるようになります。
コンプレッサー設定
大きな声が入った際にその音を弱める設定がコンプレッサーです。
マイクの歯車マーク → フィルタを選択。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-11.jpg)
左下の+ボタン → コンプレッサーを選択。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-13.jpg)
この閾値を調整することで、閾値以上の音量に対して音を下げる処理が入ります。
これで、ゲーム実況で叫んだとしても、音割れを回避できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-14.jpg)
リミッター+声の音量設定
リミッターは設定した値以上の音量を強制的に消す機能です。
これはVSTプラグインを使って導入します。
使用するリミッター「W1 Limiter」は2つのことができます。
・リミッターを設定する
・綺麗に声量を上げる
こちらよりDL。
VST PluginsフォルダーにDLしたプラグインを追加。
無ければPC/WindowsOS_data/Program Files/の中にVSTPluginsを作ります。
⚠この場所でないと、OBSに読み込まれません。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-16.jpg)
マイクの歯車マーク → フィルタを選択。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-11.jpg)
左下の+ボタン → VST 2.xプラグインを選択。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/re-1.jpg)
任意の名前「リミッター(W1)」を設定。
プラグインインターフェースを開くを選択。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-17.jpg)
右端の所を-0.1に変更。
これで-0.1より大きな音は強制的にカットされます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-18.jpg)
Thresholdの値を下げます。
すると、声量が上がります。
-3前後がおすすめ。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-19.jpg)
声の音量の目安は「-5dB 〜 -15dB 」。
声を出しながら、-10db前後で安定するように調節します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-20.jpg)
これでリミッター+声の音量設定が完了です。
録画・配信設定
動画や配信を綺麗にするための設定を行います。
画面の設定
画面はソース左下の+ボタン → 画面キャプチャで記録できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-24.jpg)
赤い枠を拡大すると画面を切り取れます。
これで、複数のトリミングを用意できます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-25.jpg)
これで画面の設定が完了です。
OBSの画像と音設定
OBSの設定ボタンを押します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-07.jpg)
出力を選択。
出力モードを詳細にします。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-26.jpg)
録画を選択し、下記のように設定。
・ファイルパスを任意の位置に設定
・録画フォーマットをmp4に変更
・エンコーダを NVIDIA NVENC H264に変更(処理が速い)
・レート制御をCQPに設定
・CQレベルを18程度に設定(小さいほど綺麗だが容量が増える)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-27.jpg)
配信を選択し下記のように設定。
・エンコーダを NVIDIA NVENC H264に変更
・ビットレートをまず3000kbpsに変更
このビットレートは配信の綺麗さです。
が、大きくするとネットを重くし、カクツキの原因になります。
※プラットフォーム側で上限が上げるとしても6000以下で設定します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-28.jpg)
音声を選択。
音声ビットレートを録画なら320にします。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-29.jpg)
配信の場合は128にします。
配信サイト側の制限が128が多いためです。
制限を超えると調整がかかり、音が劣化します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-30.jpg)
映像を選択して下記のように設定
・縮小フィルタをバイリニアに変更
・FPS 共通値を60に変更
(※FPS整数値とFPS分数値は60以上の数値を設定する時に使います)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-31.jpg)
詳細設定を選択し、下記のように設定。
・プロセスの優先度を「高」、もしくは「通常以上」
・ファイル名書式設定に「%CCYY_%MM_%DD」を入力。
(長時間マウスを置くと詳細が出てきます)
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-32.jpg)
これで録画日時がファイル名になります。
2つ以上録画した場合は(2)、(3)のように増えて行きます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-33.jpg)
詳細設定 → ネットワーク → ネットワーク最適化を有効にするにチェック。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-34.jpg)
以上でOBSの画像と音設定が完了です。
レート制御などは一長一短があります。
ここで紹介したのは1つの設定例です。
より突き詰めたい方は各自で調整してください。
細かな配信用設定
ここでは配信者向けの設定を紹介します。
BGMの追加
ソースの左下+ボタン → メディアソースを選択。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-35.jpg)
繰り返しにチェック。
参照で追加したいBGMを選択します。
OKを押します。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-36.jpg)
これでBGMが追加されました。
再生ボタンとメディアソースという音声が自動追加されます。
編集 → オーディオの詳細プロパティを選択。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-37.jpg)
メディアソースの音声モニタリングをモニターと出力に変更。
これで、自分でもBGMが聞けます。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-38.jpg)
入力した音を適切な大きさになるように調節します。
・声の音量の目安は「-5dB 〜 -15dB 」
・BGMの音量の目安は「-25dB 〜 -35dB 」
声が-10、BGMが-30に安定するようにバーを調整。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-39.jpg)
これでBGMの追加が完了です。
録画+配信or複数箇所に同時配信する
例えば録画しながら配信したいとします。
その時、録画は高画質。
配信は最適化して少し画質が落ちたものを配信したくなります。
これを実現するのがObs-Multi-Rtmpです。
これを使うと配信のビットレート設定を個別に変えれます。
また、回線に余裕が有ればYoutube Live や Twitchと同時配信もできます。
【配信用設定の目安】
・映像ビットレートを3000~6000 kbpsに変更
・音声ビットレートを128 に変更
より細かな音声設定
より細かく音声の入力を設定するならVoicemeeter Bananaがおすすめ。
これはPC内で動作する仮想ミキサーです。
入出力の制御や、これ単体でEQやechoなどのエフェクト制御できます。
※エフェクト関係は右クリックで挙動が変わります。
![](https://signyamo.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-05.jpg)
配信でゲームと自分の声を入れたい。
けど、Discordの通話の音は切りたい。
という時に使えます。
ぜひお試しください。
まとめ
今回はYoutuber向けOBSのおすすめ設定方法を紹介しました。
また、音質を上げるには「機械」と「人体」の2つのアプローチで改善が必要です。
詳細はこちらで解説。
ぜひこちらもご覧ください。
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