はじめに
今回は他者への信頼についてまとめます。
結論は下記
・初めは他者を信頼した方が良いです
・1~2回裏切られた場合は信頼を辞める
・直感で怪しいと感じたものは信頼しない
この3つについて解説します。
『無条件に人を信頼しろ』と言われてもできない方はご覧ください。
初めは他者を信頼する
他者を信頼するメリットは下記
・社会的に繁栄する
・プラジーボ効果
社会的に繁栄する
オキシトシンという繋がりを感じると放出される脳内物質があります。
これが出るとと他者を信頼したり、愛する能力が上がります。
生き物は繁殖や共生して繁栄するために警戒心を解く必要があります。
この警戒心を解くためにオキシトシンが使われたと考えられます。
人の場合も同様で、まず信頼した方が繁栄します。
人の場合の繁栄とは社会的成功などです。
こちらの本では『オキシトシン → 共感 → 道徳的行動 → 信頼 → 繁栄 → オキシトシン』
という善循環として紹介されてました。
プラジーボ効果
薬が効くと思って飲むと、偽薬でも効くようになります。
これがプラシーボ効果です。
医者に薬をもらった場合、主治医を信頼した方が治りやすいです。
薬にプラシーボ効果が上乗せされる。
他者を信頼することでプラスの効果が生まれます。
とはいえ無条件に人を信頼できない
信頼が良くても、無条件に人を信頼できません。
詐欺師などの悪い人が居ます。
なので人を信頼する最適な方法として『ゲーム理論のしっぺ返し戦略』を紹介します。
ゲーム理論で考える信頼
ゲーム理論とは人の生き方をゲームを元に考える学問です。
ここで出た現状の最適解は『初めは信頼し、1~2回裏切られたら信頼しない』です。
1~2回は現実はゲームでは無いので人柄を見て調整。
ゲームの例
1,2人の人間が居ます。
2,2人には『協力する』と『協力しない』の2つの選択肢が与えられてます。
3,2人には同時に『協力する』と『協力しない』の選択権が与えられます。
4,2人の選択の結果が下記の4つに分岐します。
・『自分が協力しない』『相手が協力しない』すると2人とも利益なし(±0)
・『自分が協力しない』『相手が協力する』と自分は+3万の利益、相手は -1万の損失
・『自分が協力する』『相手が協力しない』と自分は -1万の損失、相手は+3万の利益
・『自分が協力する』『相手が協力する』と2人とも+2万の利益。
5,このゲームをPCのプログラムを使って何度も繰り返します。
6,その際に最もスコア(利益)が大きいプログラムは何かと考えます。
これの現状、最も最適なプログラムが下記。
・初めは信頼してする、1回裏切られたら裏切りを返すという方法(非協力を返す)
これがしっぺ返し戦略です。
ゲームの体験
英語ですがncaseさんのこちらのページで体験できます。
CHEATが非協力、COOPERATEが協力です。
Google翻訳を使うとプレイできると思うのでお試しください。
しっぺ返し戦略の弱点
しっぺ返し戦略にも弱点があります。
それは、相手が協力的な人でも、1回のミスでお互いに非協力になる事です。
なので裏切りは2回目まで待つ方が2回が良い派などがあります。
現実はゲームでは無いので、人柄を見て決めましょう。
直感で怪しいと感じたら初めから信頼しない
怪しいと感じた物は初めから信用してはいけません。
しっぺ返し理論以前の問題です。
この怪しいという“直感”は高確率で当たると言われてます。
直感で有名なファーストチェス理論。
5秒で考えた決断と30分かけて考えた決断は86%同じになると言われてます。
なので、直感で怪しい物は初めから信頼しない方が良いです。
まとめ
今回は他者への信頼についてまとめました。
・他者信頼は発展や繁栄に必要
・おすすめの信頼方法は初めは信頼、1~2回裏切られたら裏切りを返す
・それ以前に、見るからに怪しい物は初めから信頼しない
という事を今回紹介しました。
ほかの、コミュニケーションや対人関係についてこちらでまとめてます。
ぜひこちらもご覧ください。
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