はじめに
今回は、Meta Quest3を使って見た感想と、おすすめ拡張パーツをまとめます。
↓動画版
元々Valve Indexを使ってた人間ですが…
3年目にして故障したので買い替えました。
なので、VRChatを3年以上プレイした人間が…
Valve Indexから乗り換えた時の感想やレビューのまとめになります。
Meta Quest3のメリット
主なメリットは下記。
・パンケーキレンズの絵が超綺麗
・機材が小さくて軽く使いやすい
こちらについて解説します。
パンケーキレンズの絵が超綺麗
絵は圧倒的に良くなりました。
↓カメラで撮影した映像がこちら。
というのも、私がこれまで使っていたValve Indexを含め…
多くのHMDは安く作れる「フレネルレンズ」という形のレンズを採用してます。
フレネルレンズは、こんな感じで溝が入ってます。
この溝が、VRの見え方に少し影響を与えます。
慣れれば気にならない程度の事ですが…
↓部屋と画面の明度差が大きいと、端の方が白くモヤがかかったような見え方になります。
あと、Valve Indexは画面全体が少し暗かったです。
使えるレベルですが、2019年の最新機器と言いますか…
ちょっと古さは感じてました。
一方、Quest3のレンズがこちら。
溝1つないパンケーキレンズです。
レンズに溝が無い事で、値段は少し高くなるようですが…
絵が綺麗でクリアに写ります。
あと、発色や明るさもQuest 3の方がよくなりました。
結果、画面に関してはQuest 3大きな進歩を遂げたように感じました。
機材が小さくて軽く使いやすい
Valve Indexに比べると、Quest 3は軽いです。
なので、着け心地が良くて扱いやすいです。
Valve Indexと比較するとこんな感じ。
二回りぐらい小さく、軽くなりました。
コントローラーも1回り小さく、軽くなってます。
この小ささ、軽さもメリットの1つです。
Meta Quest3のデメリット
主なデメリットは下記。
・充電端子を刺すところが右側
・寝た状態でコントローラーを置くと飛ぶ
・コントローラーの指が動かない
・付属充電ケーブルが短い
・活動範囲の輪が微妙に使いにくい
・重さのバランス配分が悪い
・フェイスカバーが洗いにくい
・コントローラーが滑って落としやすい
こちらについて解説します。
充電端子を刺すところが右側
Quest 3で一番残念と思うのは充電端子を指す場所の位置です。
これが… 左側についてます。
左側にあるので… 寝た状態でのVRChatが非常にやりずらいです。
これが私が思う一番のデメリットです。
枕などで、上手い事段差を作らないと寝れません。
そして… 強度的な心配もあります。
寝た状態でコントローラーを置くと飛ぶ
2番目に思うデメリットがコントローラを置いた時の挙動です。
Quest3はベースステーションが無い分…
カメラを使ってコントローラの位置を推測してるようです。
ここにもカメラがあるようです。
なので、このカメラに写る範囲であれば問題無く使えますが…
寝転がってコントローラーを左右、頭上、お腹の上などに置くと… 腕が飛びます。
これは、カメラの見えない位置にコントローラーが行ったのが原因。
また、寝ながらのプレイはたぶん想定されてないので…
自動補正の精度も低いようです。
VRChatユーザーは結構寝たまま活動する人が多いので…
これは、使っていくうちにストレスを感じる度合いが増えてきました。
これが私が思う2番目のデメリットです。
こんな感じで寝転がってVRChatをプレイする人間には…
安定性がいまいちだな、と思う事が多々あります。
次以降に紹介するデメリットは… ドングリの背比べなレベル。
(大きな問題ではない)
コントローラーの指が動かない
Valve Indexが異常だっただけかもしれませんが…
Quest 3のコントローラーはハンドトラッキングが使えません。
Index乗り換え民にとって、これも大きなデメリットです。
付属充電ケーブルが短い
VRChatユーザーはプレイ時間が長く、充電しながらプレイする人がほとんどです。
そして、充電しながらプレイするのに付属のケーブルはかなり短いです。
Quest3の無線はVRChatユーザーにとってそこまで価値があるモノでは無いです。
普通に充電で対応できるプレイ時間を超える人が多いので…
充電しながらプレイする → 結局有線に近い形になります。
(無線機能は、多くの場合で活用されません)
一部の人は公式が出してる拡張バッテリーを買ってるらしいですが…
VRを付けながら寝転がる人にとって、これは邪魔でしかないですよねと言う一品。
あと、非公式で謎の機材が出てますが… う~ん…
微妙そう、という品物。
これもデメリットに感じました。
フェイスカバーが洗いにくい
フェイスカバーが洗いにくいです。
手前の黒い塊が丸々取れる形になります。
なので、洗うとしたら…
この状態でリセッシュをかけるぐらいしかできないと思います。
この洗いにくさも1つのデメリットです。
コントローラーが滑って落としやすい
このコントローラー… 表面がツルツルしてます。
なので、よく落とします。
これも、デメリットの1つです。
おすすめ拡張パーツなどで弱みを克服
先ほど紹介したデメリットは、機材側の工夫や拡張パーツの工夫でマシになるモノがほとんどです。
✅充電端子を刺すところが右側
・寝た状態でコントローラーを置くと飛ぶ
△コントローラーの指が動かない
✅付属充電ケーブルが短い
✅フェイスカバーが洗いにくい
✅コントローラーが滑って落としやすい
「寝た状態のコントローラーの挙動」と「コントローラーの指が動かない」の2つ以外は…
何とかなります。
こちらを克服するための方法を解説していきます。
L字型充電ケーブル+保護パーツ
「L字充電ケーブル」と「保護パーツ」で下記の2つの弱みを克服できます。
・充電端子を刺すところが右側
・付属充電ケーブルが短い
まず、既存のケーブルは直線型で基本は寝転がることができません。
そこで、L字型のケーブルを用意します。
充電ケーブルはこちらがおすすめ。
有線接続用のケーブルですが、USBをどこにもつながず…
中間部分にQuest3付属の充電端子を指すと充電ケーブルとして使えます。
そして、なぜか消費電力より、給電量の方が上回ります。
1%から2時間動かして34%まで回復しました。
(付属の充電ケーブルだと、使っていくうちに少しずつ減っていくのに… 謎…)
あと、その気になれば有線ケーブルとして使えるのも1つのポイント。
【現在のVRChatの環境について(2024年5月)】
現在のVRChatは無線しか対応してないVirtual Desktopがプログラム的に強いので…
無線の方が安定するという謎の環境になってます。
ただ、もしかしたら未来で優先の方が安定するような環境改善が行われるた時に
このケーブルは有線接続もできるので、使いまわせるというメリットもあります。
これでVRChatで横向きで寝れるようになります。
ただ、これで寝ると… Quest3側の充電端子が壊れそうです。
そこで、こちらの「ぶいすいアタッチメント」をつけます。
こんな感じで充電端子の周りを補強できます。
これで、VRChat中にほぼ心配なく寝れるようになりました。
ちょっとコメカミを押されてる感はありますが…
布団の上なら快適に寝れます。
負荷がこの部分に行くので…
たぶん、断線で壊れると思いますが、Quest3の充電端子が壊れるよりはダメージが少ないと思います。
以上が、L字型充電ケーブル+保護パーツの解説です。
フェイスカバー
別売りのフェイスカバーを買うと下記の弱みを解決できます。
・フェイスカバーが洗いにくい
良いモノを買うならコレ(人工合成レザー+シルク)
安く済ませるならコレ(シリコン製)
わたしはAMVRのフェイスカバーを買いました。
着け心地や遮光性は良くなったと思います。
ただ、ちょっと合成皮っぽい匂いがします。
ストラップはしっかりつけよう
付属のストラップをつけると、下記のデメリットを改善できます。
・コントローラーが滑って落としやすい
なので… ストラップはしっかりつけましょう…( ˘ω˘ )
Quest3のハンドトラッキングデバイスについて
現在発売待ちですが…
Quest 3のコントローラーをIndexコンのように動かすパーツが発売予定です。
「ContactSheet」と「Yubitora+」の2つ。
これで、下記のデメリットを克服できる可能性があります。
・コントローラーの指が動かない
ただ、ベンチャーデバイスは動作が悪かったり、動かすのが難しすぎたり、壊れたりしやすいなどのデメリットがあります。
製品というより、実験段階のプロダクト的なモノと考えてください。
ただ、この手のベンチャーデバイス…
あまりいい思い出が無いんですよね。
全体的に品薄なので到着が1~2か月遅れたり…
・Haritora Xという安価フルトラ → 扱い難しすぎ+装着手間すぎ(メルカリ済み)
・指動かすやつ → 私のPCとの相性が悪いのか動かない+部品割れた(返品)
…個人的に、指は諦めた方が無難と思います。
エンジニア的な作業や試行錯誤が好きな人
+簡単なハードやソフトの故障なら直せるぐらいじゃないと扱いが難しいです。
なので、どうしようもないデメリットは下記音2つ。
・基本的に、指が動かない
・寝た状態でコントローラーを置くと飛ぶ
もとValve Index使いからすると、この2つに妥協して使い続ける形になります。
指を動かしたい人や、寝てプレイする人はこの点に注意してください。
着け心地の改善方法
何もしてないと、Quest3のフィット感はかなり悪いですが…
Quest3は後ろのパーツを広げると、着け心地やフィット感が大幅に改善されます。
フィット感が悪いと思った方は、こちらをお試しください。
疑似ハンドトラッキングについて
Quest3は2つのカメラで手の動きを取り、手を動かせます。
こんな感じに動きます。
そして、Virtual Desktopの「STREAMING」 → 「Forward tracking data to PC」を有効化。
「Emulate Index controllers」を有効化すると…
QuestのコントローラをIndexのコンに誤認証できます。
この設定を使えば、VRChatでも指が動きます。
ただし、カメラからの入力なので、指が見えない角度だと精度が悪いです。
あと、コントローラーからハンドジェッシャーへの切り替えに20秒ぐらいかかります。
動きの精度はそこそこですが… 安定性という点でまだ実用レベルでは無いと思います。
コントローラーを床に置いて休憩してると…
たまに誤認証で手が動いたりします。
つまめばトリガー替わりの操作が行えるので…
コントローラー無しでQuest 3の電源を切れるのは便利です。
が、今は誤認証や安定性の悪さという観点から切ってます。
以上が疑似ハンドトラッキングの解説です。
128GBか512GBどちらを選ぶか問題
この2つはVRChat以外のゲームをやるかどうかで決めて良いと思います。
Metaストアのゲームを楽しむ予定なら、128GBは足りないと思います。
参考として、おまけで貰ったゲームは1つ「30GB」ぐらいありました。
逆に、VRChat以外のゲーム以外、やる予定が無い。
別機材で2~3年過ごして、3タイトルぐらいしかプレイしてないという人間には…
128GBで十分と思います。
(3か月経過して、いまだにQuest3のおまけで貰ったゲームすら…
プレイどころか起動すらしてない)
SteamのVRゲームをプレイする場合は…
Virtual DesktopやQuest Linkなどで繋げば、Questの容量を使わず遊べます。
なので、問題になるのはQuest単機でMetaストアのタイトルから…
プレイしたいモノがあるかどうかです。
現状、そんなに “コレ” というタイトルは無いので…
個人的には、128GBで良いと思います。
私は128GBでも少し持て余してます。
活動範囲の輪を消す方法
Qesut3は、現実のモノと当たる事対策で…
アプリ起動時に活動範囲の輪を決める必要があります。
これが… 地味に狭くて、ちょっと動くと出てしまします。
少しはみ出ると、リアルの画面が出てきます。
そして… 大きくはみ出ると1から活動範囲の輪を設定し直しになります。
これ不便と思ってましたが…
↓の記事を見ながら「歩行モード」にすると、治りました。
これの設定、ちょっと家が映るので…
使い方の解説はできません。
ごめんなさい><
まとめ
今回は、MetaQuest3レビューとおすすめ拡張パーツを紹介しました。
・パンケーキレンズで絵はとてもきれい
・機材は小さく使いやすいし、着け心地も良い
・充電端子が左側にあるのがデメリット
・寝ながらVRChatをする人は、充電部分にちょっとした工夫が必要
・寝ながらコントローラを地面に置くと手が飛ぶ
・課題は多いが、2024年環境で一番コスパが良い機材だと思います
また、他にもQuest3やVRの事について解説してます。
ぜひ、こちらもご覧ください。
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