はじめに
今回はHaritora Xを使ってみたレビュー記事を書きます。
VRChatなどでフルトラを目指してる方はご参考にしてください。
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購入の経緯
VRChatでフルトラッキングになるために購入しました。
価格の安さと腰トラが飛ぶことを回避することを目的にHaritora Xにしました。
購入後の変化
2週間目でようやく足が少し動きました。
使えるようになるまでが大変ですが使えてしまえばそのあとは快適です。
2023年2月追記:その後…
ハリトラは… 結局、私には合わなかったので手放しました。
・装着の5回ベルトを巻く必要があり手間
・寝たりしゃがむとセンサーがズレる
立った状態で動くダンサーさんなら良いのかもしれませんが…
寝転がったり、しゃがんだりしたい人だったので合いませんでした。
次買うなら…VIVEトラッカーかな。
感想
フルトラなれたけど初期設定のストレスがヤバい。
プロダクトとしては良いものだと思いますが使いやすさ(UXデザイン)に大幅な改善の余地あり。
正直まだ、プロトタイプ段階といいますか、エンジニアのおもちゃの1つ感が強い製品だと感じました。
一般の人が買って届いてすぐに使えるものではないです。
設定に何度も心折られます。
心に余裕があって精神的に強い人じゃないとおすすめできません。
長文の少し読みにくい66ページのグーグルドキュメントの説明書を読んで理解できる人向け。
説明書を見ながらじゃないと使えない。
説明書通りにやっても動かない事も平気である。
そしてネットで検索しても参考になる文献が出てこない。
心が折れてやる気をなくしてながら1週間。
たまに思い立ってセッティングをするも動かない。
2週間目ぐらいにようやく様々なバグを残して足が少し動くようになる。
そしてVRChatに入ろうとして腰のベルトの上下を間違えエラー。
今日はもういいやと思ってHaritoraXを外しVRに入らなくなる。
※VR歴1年を超えるとHMDを被る時点で体力が必要で手間になる世界なのでこうなります。
そんな製品です。
ジョブズが健在だった頃のApple製品のような『マニュアルを見なくても使えるような使いやすさや分かりやすさ』は無いです。
また電池は10時間持つと書いていますが、何か設定が悪いのか実際は4~8時間ぐらいかなと感じました。
メリット
・価格が安い
・Bluetoothによる通信方式
・お布団ンの中でも使える
デメリット
・セッティングが手間。
・パーツ数が多い。
・起動ごとにキャリブレーションが必要。
・使えるようになるまでのストレスがヤバい。
・電池の減りが想像より早い
開封
こんな感じのパッケージです。
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内容物はこちらの通り。
パーツがたくさんあります。
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組み立ての注意点
オンラインマニュアルを見ることを前提で作られてます。
・組み立てで一番わかりやすいのはYoutubeの動画です。
・組み立て後はグーグルドキュメントの5章から(27p~49p)を見ないと絶対使えません。
組み立ての動画通りやれば組み立てれますが…
それ初めに言ってくれという事が何度も起ります。
その初めに言って欲しかった内容を注意点としてまとめます。
・ハリトラエックスの裏側のシリアルが必要
・動画は上下逆で組み立て。(感覚と逆)
・使わないLANポートが普通にある。
・留め具Bのパーツは初めに通しておかないとやり直しになる
まず本体裏側のプロダクトコードをスマホで撮影してください。
アプリの起動に必要です。
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次に使わないLANポートが普通にあります。
胴体右の上側のLANポートは使いません。
マスキングテープか何かで蓋をします。
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足先パーツの下側(矢印マークがある方向)は使いません。
マスキングテープか何かで蓋をします。
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動画の留め具関連は紐を通す過程になったら真っ先に胴体に近い方の紐に通すようにしてください。
特にBの留め具はさきに取り付けないとひもを通し直すことになります。
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パーツ数が多く結構な理不尽があります。
動画は画面下の方が胴体で画面上の方が足先という形で組み上って体感と逆だったりと…。
体感的な使いやすさ、分かりやすさといったUXデザイン的な部分がかなり理不尽です。
なのでまず最初に動画を一通り見てから組み立てることをおすすめします。
組み立て
本体と支持体の接続。
爪で留める形です。
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いや無理でしょという理不尽な硬さをしてます。
爪楊枝で空間を浮かせ、ピンセットの裏などの金属板で押し込み何とか接続できました。
(そして使ってるとたまに外れてやり直しになります。)
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脚のセンサーと支持体の接続。
こちらはまだ人間ができる範囲でした。
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支持体とベルトの接着はマジックテープ式です。
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脚は十分な長さがありますが、胴体はちょっと短いです。
締め付け感がかなりあります。マツ〇DXなら着けれないと思います。
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紐で繋ぎます。
留め具Bを先に付けてから繋いでください。
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カメラストラップのような取付操作が必要になります。
(私は上手くできなかった、今なんで付いてるか分からない)
実際に装着しながら接続すると付けやすいです。
曲げたり、通信用のLANケーブルを指して様子を見ます。
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これで組み立てが完了です。(大変)
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この時点で組み立て式の机を1台組み立てたぐらいの気力を使い果たしてます。
ですが、ここからパソコン側の設定やBluetooth子機の認証など心が折れそうになる作業が待ってます。
組み立て後
パソコンにBluetooth受信機能が無い方はUB-400を購入してください。
俗にいう中華ノーブランド品を1つ買ったのですが動きませんでした。
その時のあれこれやUB-400のレビューはこちら。
このUB400も初期接続が上手く行かないなど机1台組み立てるぐらいの消耗ポイントがあります。
そしてそこからHaritoraXの設定 → VRChatへの読み込みです。
こちらで詳しく解説しましたが…机が何台組みあがる事か…。
【HaritoraX】VRChatで使う際の不具合と対処法
【HaritoraX】おすすめ設定とカスタマイズ紹介
そしてキャリブレーションの度に聞こえる煽りのような『機械的なにゃ~』の音声。
…どうして。
収納時の注意点
必ずマジックテープは引っ付けてまとめて収納してください。
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適当にしまうと、絡まり引っ付き地獄を見ることができます。
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まとめ
今回はHaritoraXのレビューを紹介しました。
個人的には5段階評価では★2の商品です。
センサーはズレるので、しゃがみや寝るのに向かない。
さらに、組み立てや使いにくい。
低価格、小さいセンサー、無線通信なので遮蔽物があっても対応可能。
正直これらが強みだと思って買いました。
しかし、これらの強みを凌駕する使いにくさと分かりにくさが裏にありました。
あと、不安定。
付属ベルトも太もものパーツが15分ぐらいでずり落ちます。
Viveトラッカー3.0を3つ買うというのも考えて良かったかな…とちょっと考えてしまう。
ただ安定して使えるようになり、寝たりせずに、不便さに慣れればいい製品なのかもしれません。
好んで使う人が居るのも分かります。
初期接続のストレスと挫折の連続、そして動作の不安定さに耐えれるかどうか、それを覚悟したうえで買うかを検討してみてください。
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