VRChatのお砂糖とサイバーホモから見る日本社会

生き方
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はじめに

今回はVRChatのお砂糖やJustやサイバーホモ文化の成り立ちや向き合い方について考えます。
文字多めの怪文章・エッセイ的な読み物としてご覧ください。

※異性愛者だった男性を読者に想定して書きます。
 もし、気分を害した方が居ましたらごめんなさい。

何故書こうと思ったのか

お砂糖やサイバーホモは性的にはマイノリティ側の人間です。
そして…一人っ子の場合は家系断絶が起こります。

しかし、それで思い悩んだり自己否定しないでほしい。
その思いからこの記事をまとめました。

私自身がこの事でかなり思い悩んでました。
とくに父方の家系が私で完全に断絶するので一時期ずっとそのことを考えてました。
その中で自分なりの答えを出したものの記録が誰かの役に立てば幸いです。

VRChat用語解説

Just H:VRChatでエッチな行為に及ぶこと。
Just勢:Just Hに肯定派、積極的な人。
お砂糖:VRChat上のお付き合いを始める事。(お別れ=お塩)
サイバーホモ:リアルでは女性好きのまま、VR上では女の子アバターなら男で男の声でもお砂糖、Just Hの対象として見れる体質の事。

私がJust勢になるまで

VRChatを始めた当初はアバターが可愛くても男性同士だと抵抗がありました。
半年ぐらいで男声でも可愛い人は可愛いと思うようになりました。

そして2年が経ち、今ではお砂糖とお塩を1度経験して、ただの一般Just勢です。
女性寄りや中性的な方であれば、VRChatで男性的なDPS(凸)の面倒も見れます。

が、Just勢になった今でも、私はリアルでの性の対象は女性のみ。
男性同士の恋愛には抵抗があります。

「なのに、VRではどうして…?」

冷静に考えると変な現象です。何が起こったのでしょうか。

考えられる背景

原因として、今の日本の社会構造問題が考えられます。

例えば…
・昔ほど結婚 → 出産 → 子育てが必要と感じなくなった事。
・さらに恋愛結婚が無理ゲー感が出ている事などが考えられます。

など。

こちらでまとめた記事の一部を抜粋して紹介します。

上の記事を要約はこちら。

・恋愛、結婚市場での超男余り。
・社会に出ると男女の『好き』や『相性がいい』者同士が身を寄せ合う恋愛が難しい。
・リアルでの恋愛が難しくなったので、一部の異性愛者だった男性がVRChatで可愛くなった男性を好きになるようになっていく。

リアル恋愛は社会に出る前の、学生の間は『好き』や『相性』で恋愛ができます。
が、社会に出ると結婚を前提とした恋愛になり、好きでも『稼げない』という理由で恋愛対象から外されます。
そして『好きや相性』から『年収や身分』といった条件のマッチング的になっていきます。

もちろん例外は居ます。
平均的にそういう人が多いという意味で書いてます。

こちらを見ると男性の場合、年収400~1000万が結婚率が上がります。
(少し下にスクロールした所にグラフがあります。)

年収0~200万の場合、結婚率や恋人ありの割合が低いことが分かります。
多くの人の場合、年収で恋愛ができる割合が変わることが分かります。

なので、社会人の男性が恋愛するには下記の2ついずれかが無ければ難しいです。

・上位20~30%の高年収男性になる(年収600万が目安、これを超える男性は2割)
・例外の奇跡のような自由恋愛を引き当てる

しかし、高年収になるのは難しい。
日本は不景気で実質賃金は先進国の中で唯一下がってる状態です。

その結果、人口では男性は340万人近く男性が余ってるのに、婚活市場では163万人の女性が余るという超男性あまり現象が起こってます。(婚活で女性が相手に希望する最低ラインが年収400万。)

そして、2030年に日本人男性の3人に1人、女性は5人に1人が50歳時点で未婚という予想が出てます。
こうしたことから、男女での好きや恋愛や結婚が難しくなってます。

そして難しい、リアルの恋愛が現実的な選択肢でなくなります。

リアルの恋愛が難しいと分かった後の選択肢

自分が大多数の恋愛できない側だと分かった場合、下記の4つの選択肢になります。
(サイバーホモという言葉を使ったので、男性目線の内容になってます)

・自己改善:リアルの恋愛ができる側になる事を目指して努力する
・諦め:現状維持や自虐ネタにして現実を受け入れて1人で生きて行く
・跳躍:新しい場所や価値観がある所に行き、恋愛に近い事をする
・破壊:反社会行動やテロなど。

VRChatのお砂糖やJust勢になるはこの3番目に入ります。
(もちろん、LGBTの方の居場所としての機能もあります。)

一人の人は何をしているのか

精神的な満足感を得られるものにお金と時間を使います。(エモ消費)
この本では配偶者や子供がいないコミュニティへの欠落感を埋める事をするとされています。

アイドルやゲームへの課金。
趣味のつながりなどを作る。

などと言われています。
(価値観は人それぞれなので必ずしもそうでは無いですが…)

VRChatもその1つだと考えられます。

VRChatでの恋愛について

VRChat内の恋愛を「お砂糖、サイバーホモ、Just H」についての3つの視点で考えます。

お砂糖

VRChatでは身分や肩書がそこまでいい意味で重要視されません。
学生の頃にできていた『好き』や『相性』で恋愛ができます。
※『フォロワー数』や『年収が高い』からお砂糖するみたいな条件のマッチングは起こらないです。

夢物語のような理想の恋愛は、本当にVRというフィクションの中でしか存在が難しくなりました。

サイバーホモ

VRは脳がバグります。
VRで女性になると性自認が崩れたり同性NCPからの愛撫も好意的に感じるようになります。
そして男性でも一部の人の心の性別が女性になったり、無性や両方の性に対応できるようになります。
俗にいうメス堕ちです。

私はメス堕ちはできませんでした。
しかし、心の性別が男性のままでも、相手が女性アバターで心の性別が女性の方で可愛い方であれば脳が『かわいい』『そういう事への対象』として認識します。

結果、性別が男性でも心の性別が男性、女性、両方の3つに分かれます。
そして恋愛対象が『リアルでは女性』+『VRで心の性別が女性または両方』にまで拡張します。
これがサイバーホモです。

Just Hについて

まず、日本全体として恋愛が難しくなり、男性が余ってます。
しかし、性欲は残ってます。

この状態で一部の人がVRChatを始めます。
男性の心の性別が男性、女性、両方の3つに分かれます。
そしてこの3つの性でマッチングが起こり性欲解消的な行為が行われます。

VR上なので感染症などのリスクや移動や場所代などのコストがほとんどかかりません。
機材を買うお金と時間さえあればいくらでもできます。

これは良い事なのか

結論だけ言うと私は『いい事』だと思います。
肯定して生きて行こうと思いました。

お砂糖で幸せになれるのか

リアル結婚もそうですが…
パートナーがいるだけでは幸せにはなりません。
幸せになる為の努力をして、仲のいい関係を保ててるのであれば幸せになれます。

【幸せになるための努力】

・愛を伝える
・一緒にいることの "慣れ" に対抗する
・パートナー間、夫婦間の価値観を一致させようとする
(対立はせず、2人の考えを上手くミックスしたお互いが腑に落ちる価値観を作り出すことがポイント)

 …など

これは実際の結婚でも同じです。人によっては幸福度が下がります。
(このあたりの事は99.9%は幸せの素人の第3章に書かれてます)

リアル結婚と同様、お砂糖はハイリスクハイリターンです。
上手く行けば温かな人間関係がいちばん身近にある状態になりとてつも幸せになります

ダメな場合お塩から半年でTwitterをブロックされる関係になります。
そしてどこかのDiscordで間接的に出会って気まずかったり、
行けないやコミュニティが場所が増えます。

合える時間、価値観、新しいお砂糖という文化の考え方の違い、リアルで何かあった時に寄り添えないなど、難しい要素がいっぱいあるので個人的にはお砂糖はおすすめしません。

本当に、奇跡のような出会いがあれば大丈夫ですが…。
作ろうとして作る物では無いです。

Just Hで幸せになれるのか

Just Hは幸福度を上げて健康になる可能性が高いです。
Well-Being Circleで測定した所、私は幸福度が上がりました。

これは3つの幸福物質が出てるからと考えられます。

・行為そのものに対する報酬系幸福物質(ドーパミン)が出る。
・相手がいる事で繋がり系の幸福物質(オキシトシン)が出る。
・体を動かすので健康系の幸福物質(セロトニン)が出る。

VRは脳がバグる。
なので、実際の行為と同じ物質が出てると思われます。

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そして、健康に関する事を考えるのであれば…

射精回数が多い方が前立腺癌の発症リスクが下がるという研究があります。
20~29歳の場合月4~7回に比べ、月21回以上の男性の方がリスクが19%低下するという研究があります。
(研究元記事)

そして、インターネットポルノはドーパミンだけが過剰分泌される。
なので脳機能や集中力の低下、依存症になりる可能性がある。

ただし、ポルノ視聴はダメで、性行為は体に良い。
そして、月21回程度の射精回数は確保したいとすれば…

Just勢になりなるのは悪く無い選択だと思います。

※1:このあたりの研究は諸説あります
※2:Just Hでも、実際の性行為でもドーパミンは出るので依存症には注意

結婚圧力や家系断絶で自己否定しないで

これが、この記事をまとめようとした一番の理由です。
お砂糖やサイバーホモになると「末代でごめん」という感情が出てきます。

【「Chu! 末代でごめん」となるポイント】

・結婚圧力
・家系断絶の罪悪感
・孤独死の恐怖

…など

こちらについて考えていきます。

結婚圧力

日本人は結婚したほうが良いと思う意識が高いです。
68.1%の人は結婚した方が良いと考えてます。(内閣府の調査・39/223ページ_2015年

しかし、恋愛結婚の難易度が上がり、結婚が当たり前の時代は終わりました。
(2030年に日本人男性の3人に1人、女性は5人に1人が50歳時点で未婚という予想が出ています)

ですが、結婚するべきだといった価値観を持ってる人が居ます。
そして既婚者の一部は独身者に対する嫌がらせ行為を行います。(ソロハラ)
結婚していない人の老後を結婚してる人の子供が間接的に面倒を見るのを許せないなどが理由です。

こうした背景が独身者自身で恋愛できない・愛されないと自己否定する原因を作ってます。
本来、結婚するかしないかは本人の自由です。

家系断絶は仕組み上、仕方ない事

一言でいうと「何事にも終わる時が来る」という事。
それが “今” だっただけです。

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結婚市場は超男性あまり現象が起こってます。
日本は色々あって、高年収でないと凄く子供が生みにくい国になりました。

お金がないので子供を育てられない → 結婚できない → 恋愛できない。
そうした若い人が増えてます。

その中で、”最後” を受け入れる
そして、新しい幸せの形や生き方として、お砂糖やJust Hが選択肢の1つとして出てきたのだと思います。

孤独死について

今、孤独死してるのは皆婚時代の人達です。
つまり『結婚しても孤独死する』という認識が正しいです。

孤独死の回避の為、結婚するのはあまり良くありません。
孤独死する可能性があるから、結婚ではなく今のうちに準備する。

家系断絶との向き合い方

お砂糖やJustは同性愛です。
一人っ子の場合は家計が断絶します。

家系断絶は一般的にネガティブです。
なので罪悪感や自己否定に繋がりやすいです。

では、どうすれば前向きにとらえられるのか。
こちらでまとめたものを一部抜粋して紹介します。

最後の役割を引き受けたのだと考える

どんなものでも必ず途絶えます。
仕組みや現実を受け入れて仕方ないと割り切ります。

反出生主義を信じる

反出生主義とは、ざっくりまとめると下記のような考え方です。

生まれてくると苦痛を感じる。
生まれてこなければ苦痛を感じない。
だから生まれてこない方が良い。

…という考え方。

初見だと、危険思想に見えますが…
ちゃんと読んでいくと、色々納得できて筋が通っていきます。

例えば、生まれてくる子供は必ずしも幸せになれとは限らない。
子供は親のエゴで生まれる。だから生まない。という考え方。
この場合、子供を作らないことがポジティブな意味になります。

現時点で、ネットの無料で一番わかりやすいかったのは、非常に悔しいですがAbemaです。
(生きにくさを抱えた人からTVに出てるような成功者側の苦悩の声があるので)

これは… 分からない人は、どこまで行っても分からないと思います。
しかし、私はこの思想がとても好きです。

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たとえば「辛いのはみんな同じだから我慢しろ」や「頑張れ」という言葉が出回ってます。
それなら、どうして最初から「その辛くて、頑張らないと生きていけない」と分かってる世界に、
子供を産むという選択肢する必要があるのだろうか? という事です。

それでも自己否定してしまう場合は

家系断絶との向き合い方を見ても…
まだ、子孫が欲しい場合や罪悪感を感じる場合に役立ちそうな考え方を残します。

人の生きる意味や子孫を残す意味はない

人の生きる意味を求めて行くと”無い”という所に行きつきます。
子孫繁栄、遺伝子を残す。
こうしたモノはただの生物の本能であり、そこに意味はありません。

この “生きる意味が無い” 事が苦しいので、どうにか意味づけしようとしている。
そして、人は子供を残す、次の世代に何かを残す… などを必要を感じてしまう。

ただ、そこに根本的な意味はないです。
逆に、反出生主義的な考え方をするなら…
何かを残さず、最後の役割を引き受ける方が良いという事にすらなります

結局どれを信じるかは、どれを信じれば自分が生きやすいかで良いです。

全ては運なので仕方ない

全て運』という考え方があります。
詳細はこの本に載ってます。

一言でいうと「努力し、成功し、恋愛結婚できるの事すら “運” 次第」という事です。

努力できる遺伝子がある、努力できる環境、
そして自分の才能が評価される時代に生まれた事。
そして稼げる仕事や良い人脈、出会いに恵まれた事。

あなたは皆婚時代に生まれていれば結婚できている可能性が高いです。
しかし、今の恋愛は非常に難易度が高く結婚市場では超男余りな時代です。

シンプルに運が無かった。
そういう時代に生まれたので仕方ない。

なので “運” と割り切って自己否定を辞める。
そして、その中でどう生きる事が自分にとっての幸せなのかと考える。

この方が、人生の満足度は上がると思います。

どうしても家系を残したい場合

状況に合わせて信じるものを変える

今の自分が恋愛から遠い環境にある場合は、これまで書いた考え方をする。

・最後の役割を受け入れる
・必要な方は反出生主義を信じる
・子孫を残せなかった自己否定を無くす
・そして、今の自分がどうすれば幸福度が上がるのかという生き方を模索する

ただ、もし恋愛にご縁があり、奇跡的な自由恋愛を引き当てた場合
もしくは、生まれる苦しみよりも、喜びの方が大きいという経験をしたのなら…
そこで、考え方を変えるのもアリです。

ご都合主義ですが… 別に誰にも迷惑はかけてません。

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無理に恋愛や結婚をしようとしたり、
子供ができなかった罪悪感や自己否定を抱えて生きると幸福度は下がります。
そして、より恋愛が遠のき周りの人にも気を使わせます。

普通に恋愛がしたい、家系を残したい場合でも…
自分が、恋愛や結婚と縁遠い立場であれば、戦略的に信じるものを変えるのもアリです。

幸福優位性を信じる

幸福優位性とは…

「幸福度が高い人の方は自己肯定感が高く生産性が高い」
 成果が出る(年収も高くなる)

=成果が出たから幸せになれるのではなく、幸せだから成果が出る。
といった考え方です。

ハーバード大学系のポジティブ心理学や脳科学の研究で語られてます。

これが起こる理由は「人の脳は幸福を感じる時に最も働く」事です。

なので社会や他人や自分自身を責めず受け入れる。
そのなかで『まず自分が幸せになる』『どう生きれば幸せになれるか』を考える。

この方が幸福優位性的にも建設的な生き方になります。

幸福優位性や幸福度の上げ方についての詳細はこちらでまとめました。

まず自分が幸せになる為に

新しい時代の楽しみを受け入れる。
結婚圧力や家系断絶を気にする場合でも『まず自分が幸せになれる選択』をする。

もしVRChatをやってる方なら…
Justやお砂糖に抵抗が無く、自分が幸せに感じれるなら、積極的に行うのもありだと思います。

こうしたことから、私個人としてはJust勢になっていこうと思いました。

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ちなみに、お砂糖はしばらくする予定はないです。
本当に奇跡のような出会いが無ければ…

お砂糖相手がいる+家系を残したい場合

倫理的にどうなの? と言われそうですが…
選択肢としてあるモノを書きます。

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お砂糖してる場合、一般的には男性同士のパートナーが居る事になります。
なので、経済的な余裕が作れれば選択的シングルファーザーのような道があります。

【選択的シングルファーザーになる方法】

・養子縁組をする
・海外の卵子提供 → 代理出産プログラムを使う
…など

リアルまで関係を持つタイプのお砂糖であればそのまま2人で子育てもできるかもしれません。
日本では、婚外子制度は進んでないので難しいですが…。

海外の卵子提供は、資金力と英語力があればできない事もない選択肢です。
(必ず、お相手の方と相談してください)

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また、遺伝子を “情報” として残したいだけなら「精子提供ボランティア」という選択肢もあります。
こちらも色々問題になっており、そして狭き門ですが…。

まとめ

今回はVRChatのお砂糖とサイバーホモから見る日本社会についての考えをまとめました。

・今の日本は恋愛や結婚が難しくなった
・そして、リアルの恋愛や結婚を諦めた人は、精神的な満足感求めた活動をする
・その1つでVRChatに行きつく
・VRでは脳がバグり性などの概念が揺らぐ
・そして、サイバーホモやJust Hなどが成立する
・お砂糖で幸せになれるかは、リアル結婚と同様に “ギャンブル性” が高い
・Just Hは、脳がバグっていれば幸福度と健康に良い
・結婚圧力や家系断絶を気にする場合でも『まず自分が幸せになれる選択』をする方が良い

だから、Justやお砂糖で思い悩んでる人は気にせずJust Hやお砂糖をしましょう。
という事を私がVRをする中での悩みや迷いから、まとめました。
何かの参考になりましたら幸いです。

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