【Blender4.1】縦向きのパースだけを無効化する方法

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はじめに

今回はBlender4.1で、縦向きのパースだけを無効化する方法を紹介します。
通称「チルトシフト」や「ジブリパース」などと呼ばれるアレです。

学問としての遠近法として正しいのは縦パースありです。
が、ジブリなどのアニメやイラストでは縦パースをあえて解除し、
人間の見てる “認識” 的に正しい絵を作り、
違和感の少なくしようという派閥があります。

…細かくは、宗教や絵で表現したいモノの取捨選択になります。

・パースの歪みを強め、立体感を強調するなら縦パースも入れる
・安定して絵を作りたい、人の話してるシーンの1カットなら縦パースを外す

…のように使い分けるイメージです。

今回はこの設定方法を紹介します。
※画角とパースの基礎はこちらをご覧ください。

【遠近法】カメラの画角とパースペクティブの考え方について【望遠,広角,透視図法,違い,】
基本は「近くのモノは大きく、遠くのモノは小さく写る」です。パースはこの距離による大きさの違いによって発生します。画角は写る範囲と、遠近法による歪みの強度を変えます。画角はの単位は焦点距離(mm)か視野角(°)で表されます。これらの情報を解説。

普通にカメラを上下に向けるのはNG

まず、普通にカメラで見下ろしました。

そして… 画面の枠から垂直を取り、立方体の端を見てください。
すると、ちょっとだけ角度が着いてる事が分かります。

つまり、見下ろした時点で縦パースが発生します。

なので、縦向きのパースだけを消すには、カメラを上下に回転させる方法 “以外” で見下ろす、見上げる必要があります。
それを可能にするのが「チルトシフト」です。

チルトシフトを使う

アナログカメラこんな感じで向きを変えれるレンズがあります。
これがチルトシフトレンズです。
↓これを使うと、カメラを回転させずに、見下ろす/見上げることができます。
 =縦パースが消えます。

そして、Blenderはこのチルトシフトレンズを再現できます。
まず適当にモノを置き、床とカメラを横から見て平行になる用に配置。

カメラを選択。
オプジェクトプロパティのトランスフォームを使うと綺麗に平行にできます。
(回転Xを90にし、位置Yを調整するのがポイント)

そしたら、カメラを選択したまま…
オプジェクトデータプロパティを開きます。
そして、レンズ → 「シフトY」の値を調整。

これで、Blenderでチルトシフトレンズを使う事ができます。
そして、これを使って「見下ろす/見上げる」を作ると、縦向きのパースを消せます。

以上が、Blender4.1で縦向きのパースだけを無効化する方法です。

まとめ

今回は、Blender4.1で縦パースだけを無効化する方法です。

・普通のカメラを使い、上下に回転で角度をつけると縦向きのパースが発生する
・なので、縦向きのパースを消すにはカメラを回さず上下を向く必要がある
・カメラを回さず、上下に向けるのが「チルトシフト」が使えるレンズ
・このチルトシフトレンズを使うと縦向きのパースを無効化できる
・Blenderではカメラを選択 → オプジェクトデータプロパティ → レンズ → 「シフトY」で設定可能
・最初に地面と平行にした状態を作り、その後「シフトY」を使うのがコツ

また、他にもBlenderについて解説してます。

ぜひ、こちらもご覧ください。

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